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#022. 第100回のリリースに寄せて

まさやです。いつも有難う御座います。
お陰様で、笹塚Baseも無事に第100回を迎えられそうです。

これまで、笹塚Baseではエピソードナンバーを一貫して3桁で表示してきました(第一話が001.)。これは、開始当時にヤマヘイ君と私で、「まぁ、100回を当面の目標としようよ」と決めた名残りです。

継続は力、と言えるほどの期間でもありませんが、およそ2年間、毎週更新してきたことは、ちょっとしたものだな、と感じています。

小さい目標かも知れませんが、夏休みのラジオ体操を皆勤した程度の満足感はあります。また、私としては、相手がヤマヘイ君だからできた、という事が非常に大きいです。

いつも、直接伝えることが無いので、あらためて「ありがとう」と言いたいです。


学生時代、2人が所属したバンドサークル「中央大学学友会学芸連盟ポピュラーソング研究会(通称: ポピ研)」には、大学が誇る「日本一大きい学食(当時)」の中に「溜まり場」と呼ばれるスペースがありました。

昨今の大学サークル事情は分かりませんが、当時(2000年前後)は運動系、文化系を問わず、多くのサークルが、この「溜まり場」を有し、授業の合間の空白時間や、ランチや喫茶、喫煙を中心とした、学内での生活の拠点として機能していたものです。

学生時代のまさやもご多分に漏れず、「溜まり場」が学内生活のホームでした。その日が何曜日を思い出し「たぶん、この時間帯だとアイツとアイツがいるだろうな、あの先輩もいるかも知れないな」等と想像しながら、向かう足取りは軽く、でも、到着してみると意外と誰も居なかったりして、自分がその日の「開店作業(とはいっても、ポストからノートを取り出し、サークル名が入った三角形の表示を立てるだけ)」をすることも、何度もありました。


「溜まり場」では、次のライブに向けた企画の相談や、サークル運営に関する打合せも行われますが、どちらかというと日常的なしょうもない会話が大半です。サークル内の人間関係や、恋愛事情を分かりやすく図表にして喜んだり、次期会長選に向けた事前予想やったりとか、バイトの愚痴とか、まぁ、どこにでもある他愛もない話を、コーヒー飲んで、タバコ吸いながらやってる感じです。あ、あとたまに音楽の話、一応バンドサークルなので。。。

あまりに居心地が良いものですから、特に明確な目的も無いまま、授業をサボって、朝から晩までこの「溜まり場」で過ごす「主」のような存在もいました(ご想像の通り、こういう人は大抵、留年します)。ヤマヘイ君と私は「溜まり場」の出席率は非常に長い方でしたが、留年はしなかったので、「主」では無かった、ということなのかも知れませんね。

当然ですが、あまり「溜まり場」には顔を出さないメンバーも居ました、こういうメンバーは、ゼミとかクラスといった、学内でも他の活動拠点を有しているのが常でして、たまにフラッと現れては、ノートで連絡事項をチェックしつつ、小一時間談笑して帰る、という行動パターンです。これはこれで、バンドマンとしての活動、役員としての仕事をしっかりこなしている以上、何の問題もありません。「溜まり場」への出席率はあくまで任意、各自が好きなように、サークルとの適正な距離感を見つけていたものです。


当たり前ですが、「溜まり場」は人生や学生生活において、必ず必要なものではありませんし、そこで何か人生を変えるような特別なものが得られることもありません。文字通り、人が溜まってるだけなのですから。

つまり、サークルにおける「溜まり場」は、連帯感を味わう場所、つまり足を向ければそこにはきっと誰かがいて、時間潰しなり、人生相談や恋愛相談なり、そのまま勢いで飲みに行く相手探しなり、「自分は独りではない」という確認と共に、時に束の間の寂しさや不安を紛らわす場所として、機能していたと考えています。

笹塚Baseは、皆さんの「溜まり場」でありたいな、と思いながら、今日も「開店作業」をして、お待ちしております。

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