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“人生は旅”想いをメロディーにのせて①【ある女性ピアニストの演奏を聴いて】

私の地元には道の駅がある。

その道の駅は複合施設で図書館やレンタルのイベントホールなどもあり、よく催し物やイベントなどが開催され、また試験会場にもなっている。

その複合施設に出かけて出会ったのは、まだ音大を卒業したばっかりの女性ピアニストの卒業リサイタル。

その日は道の駅で旦那さんの資格試験だった。

私は旦那さんの試験が終わるまでの間、館内にある図書館で時間を過ごそうと図書館に向かってあるいていた。

その時、目にとまったのはピアノコンサートの看板。

女性ピアニストの卒業コンサートだった。

そういえば少し前に行ったイベント、偶然この施設で女性ピアニストのコンサートがあると教えて貰ったのだ。

その女性ピアニストのコンサート日が今日だった。

私は昔ピアノを習っていたが、あまりクラシックは好きではないしクラシックの演奏をきいていても寝てしまう事もある。

けれどその女性ピアニストのコンサートには何か惹かれるものがあった。

旦那さんの試験が終わるまでにちょうどよい時間。。

「…どうしようかな。。」

迷った末に、惹かれる気持ちに従ってコンサートをきいてみることにした。

コンサート代の支払いを済ませる。渡されたのはパンフレットと女性ピアニスト直筆のメッセージ。

「2020年は、当たり前の事が当たり前でなくなり不安やストレスが多い1年だったと思います」「よく頑張ったね。と自分に行ってあげてくださいね」

「2021年は“元の世界にもどるように頑張る”と、いうよりも“新しい世界へ共に歩き出そう”というスタートの時期だと感じます」

「私もあなたもまだ旅の途中です」「共に光の方へ進んでいきましょう」

メッセージにはそんな言葉が並ぶ。

コンサートはすでに始まっていた。1曲終わらないとホールの中に入れない。私は待っている間、メッセージを読みながらパンフレットにも目を通した。

パンフレットには“Life is a  Journey”と表題されていた。曲の題名下に書かれていたのは彼女の曲に対する解説と曲を選んだ理由。曲はクラシック、アニメとジャンルは色々。

「面白いなぁ。」曲目を見て思った。

全ての曲を説明している言葉の中からみえてくるのは彼女の気持ち。

「破壊と再生」

「弱さも受け入れるて強くなる。」

「迷いながらも前進する。」

今の彼女の等身大の心情。そしてすべての言葉の合間から伝わってきたのは「ピアノが好き」という想い。

音楽を通して「人生は旅」「私もあなたも旅の途中」…そんな言葉を紡ぎ音楽でそれを表現しようとする彼女。

彼女に、彼女の曲に興味が湧いた。

その時ちょうど1曲目が終わり、私はホールへと入るタイミングになった。

②に続きます。



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