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特殊清掃と孤独死

こんにちは!
ささたくです。

便利屋をやっていく上で

「なんでもやります!」

をコンセプトに仕事をさせていただいているため、
様々なご依頼をいただきます。

便利屋開業後、毎月1回ほど特殊清掃の依頼をいただき、
人の死や、取り巻く環境について考えるようになりました。

自衛官として10年勤務しても直面しなかった死。
30歳で初めて、人の死に関わった自分が
素直に感じたことを書いてみました。

人生初の特殊清掃をきっかけに、考えていたことをまとめたので
ご興味ある方に、ぜひ読んでいただきたい内容です。




【1】特殊清掃とは


事件・事故・自殺・病死などで孤独死など

死体の発見が遅れてしまった部屋を除菌・消臭し、血液や体液で汚染された物を適切に処分処理し、

また悪臭の染み込んだ家具などの遺品を片付け、

床や壁に残る血液や体液、皮膚・髪の毛といった汚染物を清掃します。


さらに、
汚れが染み込んだ

カーペットや畳・フローリング・壁紙を剥いで、

床下や壁に染みこんでしまっている汚れも

徹底的にクリーニングしていく作業のことを特殊清掃と言います。

【2】 死臭



普段の日常では嗅ぎなれていない死臭ですが、

亡くなれば火葬するまで冷凍保存すると思いますのでそれほど死臭は直接的に嗅ぐことはないと思います。


しかし何もしない場合には「遺体は腐敗」します。

その腐敗した臭いが死臭となって強烈なたとえようもない臭いになります。

初めてその匂いを嗅いだ日、
顔の筋肉が二日間、痙攣したのを思い出します。


商品名を挙げてしまうと問題になってしまうので控えますが発酵したチーズの臭いが死臭に似ているものがあります。


腐敗した死臭は嗅いでしまうと脳がびっくりしてしまうため、しばらくもとの嗅覚に戻ることはありません。

何回も思い出すんです。

強制的に戻すためには香水を嗅いだ後に使うコーヒー豆の臭いをかぐことで嗅覚がもどってきます。

なにもしないでそのままにしておくと一息ついているときに死臭が臭ってきたり、白米を食べるときなどに死臭と似た感覚に陥ったりしてしまうことがあります。


【3】 現場が生々しい


特殊清掃の現場に行くと、とにかく生々しいんです。

死体があった場所、と一目でわかります。

トイレの前、
風呂の前、
寝室、
自殺場所か

「ここでか」と。

その遺体の体液が、くっきりしていてどういう死に方だったのか想像させられます。

他にも、床一面に広がったゴミや、ハエやウジムシなどの虫の死骸あるのでなんとも言えない世界です。



【4】 一番つらい仕事は住人の想いがつまった「遺品」

それまでどのように生きてきて、

どのような状況の中で死んでいったのか。

私はその方を知らないが、遺品やゴミを片付けることで、

生き方の想像がつきます。

この人の死に様は幸せだったのかと、、


特殊清掃を通じてその最期を知り、
遺品を通して故人の人生を感じ取ることは、
その人の喜びや苦しみ、
あらゆる感情を追体験することにほかなりません。

【5】 最後に


特殊清掃を経験し、【死に様】を考えるようになりました。

考えたことありますか?

どこで、誰と、どのような状態で、死を迎えるのか。

人の死に様は、人の生き様が現れる。

孤独死で亡くなった方は、
一人が楽だったのだろうか?
寂しさを抱えていたのではないか?

自分がいつどうやって死ぬかはわからない。

でも、死ぬ間際まで自分は幸せでありたい。そう思っています。

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