人生レベルで好きだった字書きさんが活動をやめたはなし
例えばクイズ100人の壁に出るなら、ジャンルはその人で出たかった。
それは六月、初夏、よく晴れた日のことだった。彼女はいつもと変わらない明るい調子で、こう宣言した。
活動をやめます、と。支部もツイッターのアカウントも全部消します、と。
活動をやめることはずっと前から考えていた、その言葉が胸を抉った。ふわつく頭と身体を引きずるようにしてベッドに潜った。自然、涙が溢れた。
翌日、ようやく実感が湧いてきたころ、彼女が書いた作品のタイトルの一覧を見た。わたしはまた泣いてしまっ