2023/01/12 フィクションになりたい

俺は、フィクションになりたい。いつからかそう思っていた。まるで映画のような波乱万丈な人生を送りたいという意味ではなく、映画の世界の中に身を置きたい。そういう意味です。
ここ数年のオタク遍歴を振り返ってみて観念したのですが、2.5次元ライブのラブライブ!、キャラクター的な容姿を使って動画の配信や生放送を行うVtuber、ゲーム内やライブ会場でキャラクター達が歌って踊るプロセカ、とキャラクター達を現実世界に顕現させんとするやつが大好きなことをいい加減認めることにしました。そもそもVRのゲームに手を出した時点で自覚はあったのですが…。
この前ふと「結局お前はARとVRどっちがいいの?」みたいな話になり(平たく言うと、嫁が画面から出てきて欲しいのか、嫁のいる画面に入っていきたいのか、ということです)、俺はどっちがいいと思ってるんだろう、と真面目に考えこんでしまいました。というのもそういうことを考えたことがなかったからです。迷いはしましたが、どうやら俺は画面に入っていきたいようでした。キャラクターが生まれ育った世界を五感で隈なく味わいたいというのが建前で、早くこのしょうもない現実世界から脱出したいにゃんね~~というのが本音です。プロセカのライブとかVRで見れるようにならんかな。
ここで突然俺が好きなフィクション、というかアニメの話になるんだけど、質感的にはキャラクターの所作を繊細に描いたリアリティのある絵作りが好きで。最近だとぼざろみたいなね。でも作風的には不条理な世界の引力を力強く引きちぎっていくような、どうしようもない夢物語も好き。この矛盾はなんなんだろう、俺は一体リアリティとフィクションらしさのどっちが好きなんだろう、と一人考えていたのですが最近ようやく結論が出ました。どっちも好きみたいです。身も蓋もねえ。
でも、よく考えてみれば別に矛盾してるわけでもなく、真逆なようで実は地続きだった。要はフィクションはフィクション然としていてほしいが、同時に俺を納得させるくらいリアルな質感を伴っていてほしい、ということです。そうでなければ没入感と感動は両立しないよね。一つ悩みが晴れてスッキリしました。
というわけで今年はバーチャル・リアリティをやっていくべくそろそろPCを買おうかと思います。思いましたが、突然友達から10万貸せと言われなけなしのボーナスが一時減ってしまいそうでう~んという感じです。でも一つ二つ返事をしてだんまりを決め込んでいたら連絡が来なくなりました。人間関係の終わりはかくも儚いものか…。俺達が今まで築いてきたはずの“友情”がいいように利用されているような気がして癪なので金は貸しませんが。俺にはフィクションしか残されてない!


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