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2023/08/21 帰省/旅行
3年ぶりに帰省をした。アンチ地元愛男なので寂しいとかそういう類の感情はなかったけれど、やはり懐かしさは感じた。海が、空が、五感に強く訴えかける。記憶とは変わってしまった部分も多かった、それでも自分の生まれ育った街だった。
だんだんわからなくなってきた。俺は本当に故郷が嫌いなのだろうか。故郷を離れ、親が思うであろう普遍的で代表的な幸福、結婚をすることもなく、ただ漫然と暮らしている。親に対する罪悪感を正当化するために故郷を嫌いと思い込んでるのではないだろうか。何もわからない。ただ、ビル群の隙間から覗く布のように薄い雲よりも、山の隣に悠然と浮かぶ入道雲に心惹かれるのは確かだ。
高校時代の友達と函館旅行をした。帰省は旅行のついでだった。いま俺の中で函館は予想以上に好きな土地になりつつある。一番の良いところはどこにいても海が見えることだ。海を見るだけで心が凪ぐ。好きな土地というのは適当に練り歩いているだけで満足できるから本当に良い。ラッピのフトッチョバーガーと台風の影響で函館山に登れなかったのが心残りだ。いつか絶対にリベンジしたい。
あの日俺に牙を剥いてきたはずの海をこれだけ愛してやまないというのも不思議な話だ。すずめの戸締まりを見たときに感じたが、想像以上に東日本大震災が深く自分に爪痕を残している。あの映画が現状アニメ映画のオールタイムベストなのだが(自分でも驚いている)、おそらくこの作品を見て初めて、あの凄惨な出来事をほんの少しだけ消化できたからというのが理由で、それ以上でもそれ以下でもないのかなと思っている。
そういえばいかめしを買うのを忘れたことをずっと後悔している。もう通販で頼もうかな……。
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