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2022/11/27 鳴り止まない青春のメロディ

青春のことを勝手に人生の夏だと思ってたけど、花開く前の期間を指すこともあるわけだからそういう場合は読んで字のごとく春だよな。

ここのところぼっち・ざ・ろっく!にどハマりしていて、アニメはリアタイして声優ラジオまで聞いてる。マジで久々。ラジオでメインパーソナリティを担当してるよぴちゃん(この愛称可愛くて好き)の思わず共感を覚えてしまう陰キャエピが大好きです。
そのラジオで最近フレッシュネスバーガーのスパムバーガーについての話題がよく出てくるのですが、そこまで言うなら食べに行ってやるか…という気持ちで先日は昼食がてら散歩をしました。
まずはきっちり腹を空かしてスパムバーガーを食べに行きました。普通に美味しかったです。ソースとスパムのあまじょっぱい味が印象的。生のトマトが大苦手なんだけどフレッシュネスバーガーのトマトだったらいけるかも。単品ではやっぱり無理だけど。
そのあと周辺をあてもなくブラブラしつつ、適当に入ったヨドバシでSwitchのキャリングケースを買いました。持ち運ぶ機会なんてないやろと思い今まで買ってなかったんですが、僕の生活スタイルだと案外あった方が便利なことに最近気が付きました。
今回の散歩のお供は、ぼざろ新ED『なにが悪い』でした。落ち着いたリズムで叩かれるドラムと軽快なギターが心地よいお散歩最適ソングです。初見時から結構好きだな~とは思っていたんですが(虹夏メインボーカル曲を待ち望んでいたのはある)、繰り返し聞いてるうちにじわじわ染みてきて、思わず少し空を見上げた。頭上から降り注ぐ日差しがもうすぐ年の瀬とは思えないほど暖かくて笑ってしまった。この押し付けがましさは嫌いじゃない。

僕はいわゆる青春モノのフィクションを好んで摂取するんですが、その中でも自分が生きている時間は今この時しかない、という一種の切迫感が好きな要素の一つです。それが迷いや焦りに繋がることもあれば、時には前進する勇気であったり平凡な出会いを運命へと変えてしまう。そういう生への強い自覚がどうしようもなく好きで惹かれてしまうという話です。『なにが悪い』ではそういうものがありありと感じられてとても好きです。

新EDお披露目回の8話はキャラクターの表情や所作だけで感情を語る場面が多く、とても繊細な画作りで良かった。いつもだけど。
虹夏は母を早くに事故でなくしている過去があり、それがきっかけで一般的な同年代の子供たちより自立が早まった、と言っていいと思う。おそらく虹夏にとって夢とは生活より優先度の低いことであり(当たり前ですが)、一人では生活もままならない自分が夢なんて追っていいものか、という迷いがあったのだと思う。それを後藤ひとりとの出会いが変えてしまった。ぼっちをヒーローと言っていた虹夏ですが、状況を一変させてしまえる力だけを指して言っているのではなく、胸の内で燻り続けている思いを抱えていた虹夏だからこそ踏み出す怖さを誰よりも知っていて、それを飛び越えてオーディションやライブを成功へと導いたぼっちの芯の強さに惚れたんだよな…となりました。

虹夏は7話でいち早くぼっちの思考をトレースしてみせたように他人の機微に聡い人間なんですが、それゆえ厳しい現実も熱に浮かされることなく正しく見据えてしまう、のだと思う。だから5話でぼっちに全てを明かさなかったように叶えたい願いはずっと秘めていて…というのが僕の虹夏観ですが、そんな人間像が『なにが悪い』に反映されているように思えて一人でめそめそとしていました。虹夏らしさを失わず情感たっぷりに歌い上げられている本当に良い曲です。今年聞けてよかった曲リスト入り。この出会いも俺にとっての運命なんだ、と信じることにします。

現実という高くそびえる壁を見てもなお、心の中で鳴り止まない夢という名の希望のメロディ。これからも困難だらけな青い春の行く先が、祝福に満ちていることを僕は願っている。

鳴り止まなくてなにが悪い 青春でなにが悪い

なにが悪い/結束バンド

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