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爪を塗る

大人になってから好きになったものがいくつかある。
そのうちのひとつがネイルだ。
もともと私は爪の形があまりよくない。
小さくて、指によっては扇形のような変な形をしている。
そんなだから、オシャレが話題にあがる年頃から、ネイルなんて自分には縁遠いものだと思っていた。
爪の形がきれいな人のためのものだと思っていたのだ。

でも大人になってその考え方は変わった。
何を思ったか、一生に一回くらいは……と思って出かけたネイルサロンで、「小さくてかわいい爪ですね!」と褒めてもらえたことが切っ掛けだった。

その言葉で世界がぱぁっと明るくなった。
私の小さくて不格好な爪を、ネイリストさんはぴかぴかにしてくれる。
爪先が可愛いと、気持ちが上向くし、なんとなく所作が丁寧に美しくなる気もする。
ネイルってこんなに素敵なものだったんだ! と気が付いたのだった。

それから、たまにネイルをしにいったり、自分でもネイル教室に通ったりする機会があって今に至る。
私の爪は薄く柔らかくて、ジェルネイルに向かないというか、爪がボロボロになってしまうから、ポリッシュカラーを使うのがメインだ。
でもセルフネイルにはポリッシュカラーのほうが向いていると思う。
簡単にオフできる手軽さがいい。
ポリッシュカラーも最近は速乾のものが増えてきているし、長持ちするものもある。
ドラッグストアなんかで簡単に手に入るから、色んな色を試せるのも楽しい。

もちろんジェルネイルも素敵だ。
ぷっくりして可愛いし、硬いからそうそう落ちないし、爪の強度が強くなるのも個人的にはメリットだと思う。
最近では自宅でできる道具も簡単に手に入る。
ただ、長持ちするからあれこれと試せる機会が少し少ないのが難点かもしれない。

ポリッシュとジェル。
どちらも一長一短あるけれど、どちらもやると気分が上がるのは同じ。
もちろん、男性だってネイルをしてみるのは楽しいと思う。
色を塗らなくても、お手入れをするだけで爪先が綺麗になると自信が出てくる。

もしネイルやってみたいな、と思って、でも勇気が出ないと思っている人がいるなら、思い切ってやってみてほしい。
きっとあなたの気持ちは晴れやかになって、楽しい気分になるだろう。


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