部屋の明かりを落としたあとに真っ暗なテレビの画面が黒く光るように、冷房の効いた部屋から聞くアブラゼミの声のように、コーヒーカップが残した円い足跡のように、いる と いない の境目で曖昧に確かに存在していたい