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「揺れるデイ・アフター・ウォー」が面白かったよという話

お前らは孤島に築かれた学園都市とか好きか! 好きだ!
そんな学園都市を舞台に、おなじみの顔ぶれが楽しく青春しながら暴れるのは好きか! 好きだ!!
じゃあそこである日突然学内抗争が起こったら! 最高じゃないですか!!!

そういうお話です。

はじめに

朝倉侑生:「(――なんか、ばかみたい)」
朝倉侑生:「(皆、かっこつけてさ。学校でさ、こんな…戦争みたいなこと、して)」

突然ですが私の趣味のひとつはTRPGであります。ことに自分の周りではダブルクロスというシステムが人気で、私も結構な回数を遊んでいます。ざっくり言うと現代日本を舞台に異能を使って事件を解決するのがメインです。

そんなダブルクロスの通常とは少し変わったステージに「オーヴァードアカデミア」というものがあります。ダブルクロスのルールで学園ものを遊べる!というもので、設定的にシビアな面の多い通常ステージに比べ、多少牧歌的な雰囲気で進められるのが特徴でしょうか。

で、そんなステージを舞台にして私の周囲ではいつの間にか広くゆるいシリーズもの、あるいは軽いシェアードワールド的な環境が出来上がっておりました。詳しくはこちらのwikiをご参照ください。錚々たるログの数あるいはキャラクターの数。すごいよね。なお私のPCは芙蓉堂太一という糸目の情報屋です。よろしくね。

とはいえ、いきなりこれを全部把握する必要はないです。そんなんつらいわ。今回お話ししたいのは「揺れるデイ・アフター・ウォー」(以下DAW)のことです。楽しいはずの学園生活が一転、抗争の舞台になっちゃってもう大変!どうなっちゃうの!?というお話です。なんとGMふたり、PL10人(計12人!)、およそ三ヶ月にわたって開催されたセッションです。長いしログもすごいことになってますがこれが本当に面白かった。

ちょっと難しいのが、これは先も言ったようにゆるいシリーズものの集大成的な話で、各PCが以前関わったシナリオの話を普通にしだしたり人間関係が続いていたりするところがあるのですよね。ニンジャスレイヤーで言うとヘルオンアースみたいな、とどなたかが言ってた気がしますが。
よって、ここでは細かいことは抜きに語るので、ほーこんな感じになるのねと頭に留めていただくのがいいのかなーと思います。もちろん「いろいろあった子たちがなんかやってる」くらいのふわふわ感でDAWから読んで、後から遡るのもそれはそれで楽しいかもしれない。

どういう感じよ

滝瑞果:「ロコロコ。ミナちゃん。……いくら裏に悪いやつがいて、それがあたしたちを戦『わせて』いたとしても」
滝瑞果:「戦ってるのはお前たちなんだぞ」

「事件は起こりつつもトンチキゆるやかな世界だった学園が、ある事件をきっかけに管理社会へと変貌、それに従う側(ロウ)と反発する生徒ら(カオス)の抗争が始まってしまう」というのがおおまかな冒頭の様子です。PLは陣営の希望を出してどちらに属するか決定し、セッション中はPvP要素もかなりありました。

これがね! それぞれの思惑で陣営を決めるのがまず楽しかった! えっあの子はこっちっぽいのにあっちに行っちゃうの? 縁のあるこの二人、陣営が分かれてるんだけど! みたいな事前のわくわく感。うちの芙蓉堂太一はカオス寄りっぽいのにあえてロウに行く「体制におもねりプレイ」を楽しみました。

PCたちもそれまで一緒に仲良くしてた同士、本気で戦いたいわけではないんだけど、そこにNPCの謎の少女やらが絡んで対決せざるを得ない状況になっていく……という流れ。そして勃発するバラエティに富んだPvPの数々。

これもね!普段敵に向けてる力を互いに向けるとこんな怖いのか!とびびりましたね。戦闘以外にも色々なシチュエーションで意外な対決カードもあったりして、手に汗握り心を痛めつつも楽しかった。

また、ロール方面(どうも自分の周囲はロールも重視する人が多いようで、ログの読み応えがあります)でも力作で、変わった学園や対決状況に対して違和感を覚えたり憤ったり悲しんだりと皆さん全員とても良かった。芙蓉堂は完全に状況に流されまくっていました。楽しかった……。
アカデミアシリーズをある程度追ってる方は、あの人のこんなシリアスな一面が!などと楽しめると思いますよ。

〆る

平賀迅:「私は私の正義に妥協しない。この手で全て明かす。そのためにここにいるんだ」

まあ語っているとキリがないので、ネタバレ抜きですとこんなところでしょうか。抗争の行方がどうなるかはぜひご自分でご覧いただきたい。シリアス一辺倒でもなく、トンチキやほのぼのもあるよ!

最後に、じゃあどこから読むといいんですかというログ紹介をしておきましょうか。手始めに私は「アカデミアの休日〜遠い国から来た王女〜」あたりをおすすめするよ! 決してこれは芙蓉堂がいるからというわけではなく私は中立的な立場で冷静に紹介を行なっております。偏向はない。

ざっとの紹介になりましたが、DAWならびにアカデミアシリーズに興味を持ってもらえれば幸いです。とても好きな環境なので。

では、いかなご!(あいさつ)

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