いつかの日記 #3 〜友達の話〜

私の1番大好きな友達は、今年が人生の折り返し地点だという。あと20年生きたら死ぬらしい。無理に老いてまで生きたくないらしい。1番楽しく生きれるときで終わりたいらしい。そんなことを超軽く話してくる。かれこれ5回以上はこの話題に触れている。

そんなこと言ったってどうやって死ぬのか疑問だし、自ら命を絶つなんてことをしてしまうのかとヒヤヒヤする。

でも、私はその子と20年経っても、30年経っても、100年経ってもずっと友達でいたい。私だけじゃない。その子の家族や友達や恋人がどう思うか。もしかしたら新しい家族もできるかもしれないのに。だからいつも涙が出そうなくらい悲しくなる。いや、もう涙出てる。

「人間いつ死ぬかなんてわからない」なんて前提を踏まえたとしても、ずっと一緒がいい。もしかしたら50年後が1番楽しいかもしれない。たとえ体が自由に動かなくても幸せを感じられるかもしれない。わからないけど。

その友達が今までたくさん辛い経験をしてきたのも知ってる。きっと私にまだ言ってないこともある。今までたくさん苦しくて、耐えて、頑張ったんだよね。だからこそ貴方はもっと幸せになるべき人だよ。これからなんだよ。

「私が幸せをたくさんあげるからおねがい、限界まで生きようね」といっても「え〜」とか「さぁね」よく分からないことをいう。今はなかなか会えないからまた会ったときに改めてきちんと話したい。また軽くかわされるかも。

どうか、20年後も、30年後も、100年後も一緒に思い出作れますように。

私の考えを押し付けてるようで申し訳ないけどこればかりは。大好きな友達が「もっと生きたい」と思える世界になりますように。私がその世界を作ってあげられますように。

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