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アリスインプロジェクト #クォーツゲート 観劇感想

 久々の舞台観劇感想となります。と言うか、舞台観劇自体も3月の3連休に東京へ行った若林倫香さん出演のひとり舞台を観劇した以来になります。

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 3月の舞台観劇以降、世界はがらっと一変して。ハード面は全然同じですが、新型コロナウィルスの蔓延が更に酷くなって、今まで普通だったことが普通じゃなくなったきっかけがあの3連休だった気がします。

 密閉された空間に人を何時間も居る状態=密になる状態はあまり良くないとされて。実際問題、その空間で感染が顕著になり、全国へ感染が拡がったことが起きた「舞台クラスター」。この件が起きた以降は私も東京に行くのは控えましたし、名古屋でも舞台があっても控えました。

 そんなこんなで今年のアリスインプロジェクト名古屋公演。今年はいつもの6月、いつものうりんこ劇場を離れて、秋10月の、名古屋の円形劇場で有名な千種文化小劇場(ちくさ座)。

 実は去年6月のデッドリースクール楽園上演の時から人伝で「秋にちくさ座」と言うのは聞いていました。なので、めちゃくちゃ楽しみにしてて、タイミング次第では是非観に行きたいと思っていました。

 でも、いつものじゃなかったのは「新しい日常」になってしまったこと。

 正直、今回は止めよう。というか、舞台観劇は時期尚早じゃないだろうか。映画を観に行くだけでもちょっと気が引けるというか。

 色々考えてましたが、ここ最近の「感染防止の取組み」とかを見ていて、ちょっと信じてみようと思って。東京へ行っての観劇は今年いっぱいは控えることにしてますが、名古屋だし、アリスインさんだから。今回はこちら側もしっかり感染防止に取り組んで観に行こうと決めました。密を避けての平日の金曜日のお昼の1公演観劇ですが。。。

 今回の「クォーツゲート」ですが、オレンヂスタのニノキノコスターさんの書下ろし作品。お話としては地下住人の世界と、地上住人の世界とのお話で、その2つの世界が交わし合うというお話。

 で、何かの話と感じがいっしょ?と思ったら、パンフレットでニノキノコスターさんが書かれていますが、以前にアリスイン名古屋で上演された「真説・まなつの銀河に雪のふるほし NAGOYA」のオマージュとのこと。10万年後の世界で地球外に脱出した人類へのメッセージをロケットで発信するというストーリーで、姉妹、仲間と色んな視点が絡む内容となってます。

 「クォーツゲート」と「まなつの銀河・・・」は時間軸は全然違うんですが、天才科学者もいて、コールドスリープで保存してというワードもあってある程度繋がっている世界観。

 とはいえ、お話的に2020年に近い方面でのお話だと感じました。近未来だけど、ちょっと近い近未来。お話の中にも「感染症」や「地震」などのワードがあって、今の2020年だったり、2011年だったりの記憶が残っている状況なのかなと。

 個人的には同じニノキノコスターさんが作・演出をした、オレンヂスタの「ドミノノノノノノノハラノ」の雰囲気をちょっと感じた気がします。地震災害の記憶と家族の情景と地域コミュニティと脳内会議と全裸族長と。

 うしろ2つは全く関係ないですが(笑)、「まなつの銀河・・・」では最終戦争や侵略者と言うヒトの脅威を映しているのを、「クォーツゲート」では脅威は地震になっている。地下と地上の仲間の感じはノノちゃんの同級生という感じも受けるし。家族と言う点ではナギサの親子関係は表現されているなと。

 内容は難しいワードがいっぱい羅列しているSF満載ですが、その下地はニノキノコスターさんが表現したい部分が詰まっていたんだろうなと個人的には感じています。お話を辿りながら、ああそういう感じなんだなと自己解釈しながら。

 しかしながら、個人的にはやっぱり難しいお話でした。SF的なワードが難しくて、台本を終演後に読み漁りました。それでも解釈しづらい部分も多かったんですが。おそらくコロナ禍以前の状況で可能な範囲ならもっと色んな部分を訴えかけることが出来て、よりキャラクタも増やせることが出来てある程度は理解できるお話に繋がるんだろうなと。1回だけでの観劇で納得できないようにして、2回3回と見てもらおうとするアリスインプロジェクトさんの方法なのかもしれませんが(笑)。

 でも、個人的には、記憶、家族、コミュニティのお話だったんだなということで留めておきます。2時間バージョンのクォーツゲート、いつか楽しみにしています。

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 ちなみに、感染対策云々で言うと、今回の舞台は75分休憩なしで、お客さんが半分くらいで席の間隔をあけてる状態。演者さんはフェイスシールド・マスクとか装着なしで、若干の接触はあるもののほどんどはある程度の間隔を取ってのステージとなってました。

 東京でやっている舞台はSNSや、配信で公演は見ることがありますが、2部制の換気休憩ありでフェイスシールド装着と言う感じ。客席はわかんないですが。名古屋と東京の感染対策の違いが出ているのかなと感じてます。

 今回出演した演者さんの中には私が昔からアリスイン名古屋で観劇した作品に出演してた方が主演格で。綾瀬麗奈さん、和久田朱里さん、永瀬がーなさんがそうですね。3人ともめちゃくちゃ個性を出してましたね。

 綾瀬さんはキャラの変わりっぷりが凄くて。清楚な部分と、元気キャラが入り込んだ時の目のギョロっぷりが最高で。色んな一面を見せてもらえるのはさすが綾瀬さんだなと。今回の作品だけで綾瀬さんの魅力が見れた気がします。

 和久田さんは天才科学者と言うクールな感じ。先に書いてた「まなつの銀河・・・」でも、リーダー役の落ち着いたお姉さんな演技を見せてましたが、今回もめっちゃ似合ってました。さすが普段もアイドルグループのリーダーだけあって、というところでしょうか。

 がーなさんは結構久しぶりに演技観ましたけど、元気っぽさがあるキャラ全開で。あと声量がめちゃくちゃ大きくなって。東京で頑張っている成果を見せてましたね。あのドリルの装置がめっちゃ気になります。あのおもちゃ凄い欲しいわ(笑)。

 今回は存じているお三方の演技を見れただけでも十分嬉しかったなと思ってます。あとは今回は少なかったけどこれからもアリスイン名古屋に出演したいアイドルちゃんが増えれば良いですね。

 個人的に、ナミと一緒に居た、ヒメ、ツッキー、スーは、地上の高校に居た3人と同じ演者さんが演技しているのかなと思ってしまってました。そう思えるような見た目と演技だったんだな~。ということで。

 今回は1公演だけの観劇ということでこの辺で締めさせてもらいます。沼にハマりそうなくらいの文章量でない感じになりました(笑)。来年もまたアリスイン名古屋の公演あると良いですね。今度は是非フルボディでの作品で満員の中でちくさ座で観劇出来ることを期待して。