本が好きな人が好きな男

おい恋バナしようぜ恋バナ!!
そうそう、恋の話だ。
恋の話って言うと、「愛の話ではないのか!」とか細かいことが気になるよな?
あ?気にならない。
そう、俺は気になるんだけど。
まあ気にならないならいいや、恋の話をしよう。

恋の話をしようにも俺は弱者男性なもんで
恋愛経験が一度もない。
あ、恋愛の話を省略して恋バナなら愛の話も含めるのか。
ごめん、どうでもよかったな、お前にとっては。
まあそんな恋愛経験のない俺に出来る最大限の恋バナは、
結局好きなタイプの話が限界なんだけど、
既にほとんどタイトルに書いてるよな。
そう、俺は「本が好きな人」をとりあえずの好きなタイプとして
回答するようにしてる。
っていうのも、将来全然本が好きじゃない女に惚れる可能性もあるからな。
暫定的な話で、「本が好きな女」を好きなタイプとして扱っていることを念頭に入れといてくれ。
つまりモテない男の妄想。

すでにタイトルで完結しているこの話なんだけどさ、
なぜ「本が好きな女」がいいか、これを熱く語りたいというか、
詳細に説明したいなって感情が沸いてきたから書くな。
日常会話で好きなタイプを脈絡なく解説しだすとキモいし、
ツイートするにも長文になりそうだったから、
noteにまとめさせてもらうわ。ちなみにかなり長くなる。
普段より読みやすさとかへの配慮を無視して、崩れた文体で好き勝手に書くから、途中で吐き気、眩暈などの症状が現れた場合は一度外に出て深呼吸などをするといい、そのあとブラウザバックするなり、無理して続きを読むなりしてくれ。

まず「定義」から

まず「本が好きな女」ってどういう女だ?って、
そういう話から始めようか。
よく聞かれるんだよ、「好きなタイプは?」って聞かれたときに、
「本が好きな女」って答えるとさ、
「漫画は読書に含めますか?」って。
俺みたいな弱者男性は
「え!?この女、実は俺に気があって、「せめて漫画なら読めるんだけど、私も候補に入りますか?」ってことを確認しようとしてる?!ドキッ!」とか思うんだけど。あ、これもどうでもいい?

俺は漫画も基本的に読書に含めてもいい派。
厳密に言うと、「漫画は読書に含めない」という主張が好きではないため
漫画を読書に含める派。

「活字しか読んでこなかった人間は果たして読書家なのか?」という
理由もあるんだけど、まとめて説明していくか。

まず、読書ってのは「心と知識を豊かにするための、
ポジティブな目的意識によって行われる文化的な活動のうち、
書籍、電子書籍を媒体とした活動」と定義する。
この定義についての反論がある人もいるかもしれないが、
この記事においてはこういう定義で行かせてもらう。

で、この定義に従って主張を続けると、
読書が好きな人は心と知識を十分に豊かにできているはずなんだ、
実際にどうなっているかは置いておいてな?
そんな心が豊かな人間が、「いや、漫画とか読書に含めないだろ。活字こそ読書の重要な要素だ」とか語ってたら、なんか偏屈な感じするだろ。すっげえ心が狭そうに感じる。なんも心が豊かになってない。
(そこに論理的な理由、根拠があるにしても、相手を頭ごなしに否定する姿勢は根本的に心が豊かと言えない。心と知識が十分に豊かな場合、相手に伝わりやすい言い方、表現を模索する姿勢を持つほうが望ましいと私は考える。)

漫画も読書に含める方が俺もハッピー相手もハッピー、だから俺は含めることにした。

それと、俺は活字も漫画もかなり好きなんだけど、
活字のいいところを紹介するうえで、漫画ってのは引き合いに出しやすい。
「漫画はこうだけど、それに比べて活字はこう。」みたいな。
そのとき引き合いに出す漫画が、いつまでも昭和の「バカボン」とかだと、
なんか、あれだろ?
古い漫画と新しい活字を比較するのってかなり、ダサい。
そりゃ新しいやつの方がよさそうに見えるだろ、みたいな。

ようはそれぞれの”いいところ”をはっきりとさせるために、
比較対象を自分の中に持ってるってかなり大事なことなんだわ。
だから、活字が好きなら、より一層他の媒体を知るべきだと思うね。
最近は電子書籍を音声で楽しめたりするけど、これも新しい読書体験だよな。
活字はページを自分のペースで捲れるが、自分で捲らないといけない。
音声はペースを相手にゆだねる代わりに、手が空くし荷物にもならない。
どっちも素晴らしいってことでいいよな。どっちがいいって話じゃなくて、
どっちが好きかって、そういう話し合いが出来るといい。

まあ、だから俺は漫画も一つの読書体験として含めたいし、
漫画を楽しむために、たまに活字を読んで欲しいなって思う。

自分の好きなものを、自分の言葉で、どこが好きなのか主張できる。
これはかなり、豊かなことだと思う。

みたいな理由で、漫画も含めた読書。
で、話を戻すんだけど、「本が好きな女」は
この「読書を習慣的、長期的に好んで行っている生物学上の女性。」
とさせてもらうわ。

定義が出来たら次は「なぜ」

既に定義の段階でも出たな。
自分の好きなものを自分の言葉で、明確に理由を含めて言語化できるから。
だから好き。あと体好き。

自分が好きなものを言語化できる人が好きなんだよ、俺。

自分で言うのもあれだけど、
俺は多分世間一般に比べて共感する能力が低い、と思う。
特に悲しい気持ちに対して共感するのが下手。
あんまり人生で落ち込んだことが無いんだよな。
それが悩みでもあるんだけど。

そんな俺に、伝わるように、理論整然と、言葉を用いて、
好きなものを紹介してくれる人がいたら、
それはそれは幸せなことだと思う。

んで、それとは別に読書という趣味が持つ特性もめっちゃよくて、
一人で楽しむことが基本なんだよね。
最近はゲームもオンライン要素が増えたり
課金がどうのガチャがどうのと、運営の影がちらつくものが多い。

一人で楽しめてコスパが高いっていう特徴は、
一人で過ごす時間を自然と増やすはずなんだけど、
俺みたいにずっと人と一緒にいると疲れる人間にとって、
相手が一人で過ごす方法を持ってるってめっちゃ助かる。
子育てする親の気持ちがよく分かるね、
「これさえ与えとけば黙って遊んでるんだから」なんて
素敵おもちゃがあれば頼っちまうよ。

あとね、本って貸し借りしやすいから、
気に入った本をお互い貸しあって感想を言い合えるなら、
コミュ障系弱者男性ササップ君も話題に困らない。
なんせ本ってこの世に読み切れないほどあるからね、
話題が尽きることは無いでしょ。

で、これが最後の理由で、一番大きいやつ。
本読むと語彙力が明確に変わる。
俺は人のことを知識量で差別するほど浅ましくないけど、
世の中、絶対に理解しておいて欲しい語彙ってのがある。
心の状態、感情ってやつなんだけどさ。

「ケーキの切れない非行少年たち」というめっちゃ売れた本がある。
本が好きな人はまず名前くらい聞いたことあるんじゃないかな?ってくらい売れた。
この本の中で、非行少年たちは、
納得のいかないことに「ウザい」
お腹の減ったことに「ウザい」
勉強が分からないことに「ウザい」
なんだか退屈なことに「ウザい」
不快な感情をすべて「ウザい」という単語にまとめてるっていう内容があるんだ。
ごめん、ちょっと正確な引用じゃないね。
真面目なnoteじゃないから、ちょっとページ確認するのめんどいわ、
詳細が知りたい人は買って読め。
結構読みやすいから。いい本だし。

何が言いたいかっていうと、
自分の感情の名前が分からない、何を求めているのか言語化できない、
伝えたいことを上手に相手に伝えられない、
いいもの好きなものを「神」とか「ヤバい」でしか表現できない、

そういう人に、俺は優しくしつづけられる自信がない。
「はっきり言え」と威圧してしまうかもしれない。
分かり合うのを諦めてしまうかもしれない。
感動を共有したいと思えないかもしれない。

そう思うとなんだか、すごく悲しいことな気がする。
非行少年たちの例は極端だけど、
読書って主人公の体験している状況、思考も表現された上で、
いいことがあったとき、嫌なことがあったとき、
こういう時にこういう感情を抱く、こういう言葉で表す。
こうだからこう思った。こんな気持ちになった。
そういう、これから起こる自分の体験を、自分の心を、正しく表現するための語彙力を身に付けることが出来る、そういう文化的活動なんだ。

たくさん日本語に触れてきていない人が、最初から豊富な語彙力を持ってることなんてことはない。
人との会話だけで十分に学べるっていうならそれでいいけど、
俺はそれなりに日本語を勉強してきた上で言う。
日本語って死ぬほど難しいし、だからこそ正しく使えたときの美しさが際立つ、すっごくいい言語。会話だけで学ぶには奥が深すぎる。本当に面白い。

俺は好きな人と好きなものも、嫌なことも、出来るだけ共有したい。
言葉だけで100%伝達できるわけじゃないけど、共感するのが下手くそな男だけど、少しでも寄り添える人間でありたい。
だから、俺は本を読む人が好き。
たくさん日本語に触れて、自分の心をそのままの形で伝えられる人が好き。
熱心な読書家じゃなくてもいい、本が好きでいて、たまにでも読んでいるなら。
そんな人を、将来心から好きになりたい。


なんて、どうよ?
序盤中盤の軽い文体から後半にかけて急に綺麗にまとまった文体にしてみたけど、
めっちゃいい事言ってる感出たろ。
これが読書パワーじゃボケ、
お前も本読め本、日本語勉強しろ。

本が好きな人はいいぞぉ!

文体を変えただけでずっと本音です。

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