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消さない。


2022.05.31(Tue)
Acoustic Mini Album
「夜明けの光に息を吹きかけ窓はリリーと世界を映す」
二曲目の「消さない。」のお話を書きます。


歌詞は、この詩を乗せたいな〜というものが元々あり、
その詩に合うメロディを考えては、妥協出来なかった。基本はコードとメロディを同時に作って、サビだけメロディから作りました。
耳に残る曲にしたくて、これ!って曲が出来るまで時間がかかった記憶。

サビを「下北」と言う単語はじまりにする事が自分の中でマストだったので、それに合うメロディをずっと考えていました。
最終的には、炭酸泉に入っている時にサビのメロディが浮かんで、急いで脱衣所に戻って一旦外に出て(脱衣所だとスマホ触れないので)ボイスメモで録りました。
その後も、外でハッと思いついて続きを録ったり。

私自信、今日は家で曲を作る!と決めてからその場で全部作っていくタイプなんだけど、
この曲は私にしては本当に珍しくて、何日もかけてあやとりしていた感じです。

サビは和奏さんのコーラスが入っています。
男性のコーラスって、自身のレコーディングで入れたことがなかったけれど、凄く悲しく深くなってお気に入りです。
(私はボーカル抜き音源を持っているので、和奏さんの声を聴ける特権がある笑)

茶沢通りで待つ君
私は急ぐふりで
潰れた店を横目に
息を吐き歩く

下北の隅で嫌い続け
珈琲が消えない
あの朝だけが苦手すぎて
冷たい嘘で接した

線路沿い歩けば ああ
ギター弾くミュージシャンが
音に記号を乗せてる
息を吐き走る

下北の隅に君はいる
優しく笑うの
あの夜までも嫌いになる
冷たい人を欲した

代沢の十字路 風を纏い
部屋へ逃げ込んだ
香りが消えてくれない

私は不自由を飛んだの
あの朝焼けが苦手すぎて
冷たく色づく

悲しく求める感情は
ちぎれる手前で
たまに思い出す生活を
静かに持ち去るから。
消さない。

私は下北にほぼ毎日いました。
歌詞に関して、なにかいうことは特に無いけれど、
作ってる当初は敢えてもう、これは!っていうくらい分かりやすい曲、タイトルにしようとまで考えていました。
ちなみにタイトルを、
「あなたは何人に歌詞を書かせたの」
にしようとしていましたが、
らしくないなと思って辞めました。笑

愛だの恋だのでなくとも、人として好かれる事は嬉しいことばかりではなく、
温度差を感じるたびに自分の殻に閉じこもりたくなる。
お互いの温度差に大きく違いがないことは、特別な事なんだなって思います。
それでも与えてくれた愛情を雑に扱えないし、もらった自信はずっと持ち続けようと思う人間です。

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「夜明けの光に息を吹きかけ窓はリリーと世界を映す」クロスフェード

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みむら

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