参天台五台山記読記013

八日(丁巳)
天晴。未時越州人以書通言談話。其後依酒亂客人二人鬬亂。閇室不見。七時行法了。

ノート:
晴れた一日だった。未時には地元の人と筆談をした。その後、客の二人が酒に酔って喧嘩を始めた。酒を飲むと、人々は様々な過ちを犯すことがあることを、仏陀が戒律を定める際に苦心されたことが一層理解できた。成尋はドアを閉めて、その様子を見ないようにした。そして、七時(後夜)にはいつも通りに勤行を終えた。

九日(戊午)
雨下。巳時乘移小船運積法門等。猶在思胡浦。七時行法了。

ノート:
雨が降った。巳時に小舟を利用して法門などを運んだ。まだ思胡浦を出ていない。七時(後夜)に勤行を終えた。

十日(己未)
天晴。午時依潮滿少下船至川口。七時行法了。

ノート:
今日も晴れていた。午時に、潮が満ちることにより、少し河口の方に船を移動させた。七時(後夜)に勤行を終えた。

十一日(庚申)
雨下。子時出船浮海。丑(【考】丑諸本作五今據原本)時夢見多聞天太子并眷屬。七時行法了。

ノート:
今日は、雨が降った。子時に、船を出して海に浮かべた。丑時に、多聞天、太子やその眷属が夢の中に現れた。七時に勤行を終えた。

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