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私とレオナールの出会い

※21日間チャレンジの6日目。

先日のヒーリングマーケット滋賀でも着ていたワンピースが、私が最初に買ったレオナールのアイテムだ。
それには、ちょっとしたいきさつがあった。

時は2016年だったか、まだ私がカナダのトロントに住んでいた時だった。
一時帰国中の私は、大阪に2週間ほど滞在し、大阪在住の敏腕天才プロデューサーさんのところでお仕事をさせていただいていた。

その日も、彼女のサロンにてセミナーの予定が入っていた。服を選んで支度をしていたら、突然、

『わらわにそのような下らぬ服を着せるな!!』

と頭の中に怒号が響いた。
そして、着ていた服の飾りの胸のリボン(というか、紐)が、突然ちぎれて、ボタリと下に落ちた。

その服は、インド綿のチロリアン風?ちょっと可愛らしい感じの刺繍がなされたトップスで、確かに服の格としては、セミナー講師向けでは無かった。

その声はアマテラス様(私と一緒にいらっしゃる神々のなかの1柱)だった。彼女は元々機織りの姫ということもあってか、ファブリックやファッションにはとてもうるさい。

「では、どの服だとよろしいでしょうか?」

とクローゼットに行ってみたら、

『最低でもこれじゃ。』

と、カルバンクラインのドレスをご指名なさる。
とりあえずその日は、そのドレスを着てお仕事に行き、セミナーなどをさせていただいた。

帰り道、アマテラス様がデパートに行きたいとおっしゃるので、心斎橋の大丸に行った。

『こちらじゃ、こちらじゃ』

と、私も知らない百貨店の中を、ぐんぐん突き進んでいく。

そして、ある美しいプリントの服がたくさん並んでいるお店の前で足を止めた。

『これは普段着じゃ。』

と言ったそれこそが、レオナールのワンピースなのだった。

それまでレオナールを知らなかった私は、値札を見てびっくり仰天、目を向いた。

「いやいやいやいや、ちょっとちょっとちょっと・・・
この世には、お金というものがありましてですね・・・
私にも、生活費とか、予算とかいうものがありましてですね・・・
ちょっと相談しましょう・・・」

と言ったのだが、全く譲る気配がない。

すると、アマテラスさんがピックアップした1着は、なんとレオナールが特別に、とある若い女性向け雑誌とタイアップして、通常よりかなり低い価格で出しているものだった。私には敷居が高すぎる気がしたが、確かに並んでいる他のワンピースよりも、数万円も安い。

「ぬぬぬ・・・この広いデパートの、何万とある服の中で、この1着をわざわざご指名とは・・・というか・・・私、もうフラグ立ってる・・・?」

と若干観念した私は、店員さんにお願いして試着させていただいた。

実際に着てみると、私には少しだけサイズが小さい。やはり大人気のようで、私のサイズはもうその店舗にはないとのこと。
すると、店員さんが光の速さで他の店舗を検索してくださり、全国でまだ1枚だけ、私のサイズがあるお店を見つけた、とおっしゃる。

私は覚悟を決めて、その1着をお願いすることにした。実際、予算的にも、なんとか手の届く範囲だったのだ。

かくして、1週間ほど待って、東京の自宅の方に丁寧に送られてきた箱入りのワンピースが、滋賀のイベントで着ていたものである。購入して数年経ったが、かなり体型が変わったにも関わらず、なぜかまだ着ることができている。このワンピースとともに、世界中いろんな場所を旅した。イギリスの憧れのホテルのイベントに出た時も、このワンピースを着ていて、予約の仕方の不具合でイベントに飛び入り参加するような形になった私と夫だったのに、遠方から来たということで急遽イベントの花形の役割の一翼を担わせてもらったのも良い思い出だ。

イギリス・コッツウォルズのThree Ways House Hotelの大人気イベント『Pudding Club』にて
プディングを運ぶ係の1人に任命された私


実際、このワンピースが“普段着”とはいかないけれど、本当に素晴らしいファブリックだ。軽くて柔らかく、薄いのに透けなくて、伸びも良くてしわにならない。型もほどよい丈感で、胸の高い位置から裾に向かってゆるやかに広がるので足が長くスタイルアップして見える。
アマテラスさんのお見立ては、本当に素晴らしいのだった。なんとかこの1着を長く着られるように、努力しようと思う。

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