マガジンのカバー画像

物語

44
「手紙の返事」 「部活動」 「クラス決め」は ここに置いてあります
運営しているクリエイター

2020年10月の記事一覧

クラス決め vol2 第12話 最終回

←第11話へ 家族の会話の結末 《少年の家の朝の会話》 考えたんだが、やはり自分で決めなさい それから、Excelはよくできていたよ 母さん、後はお願いね そう言うと、父親は職場へと出かけていった 《一方その頃、少女の家》 少女は自分の決定を姉に話していた だってね、ジッセキなんでしょ、こっちの方が有利なんだから ふ、甘いぞ えっ そのクラスで課題できなかったら、成績に響くぞ そんな~ そうだよ あんた達、どうこう言っても決めるのは母さんですからね えっ、そ

クラス決め vol2 第11話

←第10話へ                       第12話へ→ 少年の家の結論はまた次回に 説明会が終わり、アンケートの結果が各家庭に送られた ここは少女の家、母親は少女を呼んだのであった じょうや~、おいで なあに? 今回は人数調整しないって、よかったね 希望のクラスに決まったよ え、本当? やったね、ついていたね ほ、よかった 頑張っていたもんね、 うん そう、この少女は説明会の時も質問して参加していたのだ ~~~~~~~~~~~~~~~

クラス決め vol2 第10話

←第9話へ                       第11話へ→ 説明会が終わり、少年と母親は戻ることにした ここは少年の自宅 今日のこと、ちゃんとまとめておきなさい、 お父さんに見せるんだからね はい 少年は自室に戻ると、PCに向かって取り組み始めた ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 食事終わって、父親が言った それでは、書類を見せなさい どれどれ うん、少し時間をもらおう 《しばらくして》 この表は自分が作ったものかな? (ほ、

クラス決め vol2 第9話

←第8話へ                       第10話へ→ 説明会 続き それでは、今、ご説明した内容の他に、お聞きになりたいご質問のある方は挙手をお願いします はい、それではそちらの方 ひとつ、質問します 先生方の中で印象に残っている、給食のメニューをひとつ教えて頂けないでしょうか 周囲が一瞬騒めいて、沸き立った、がすぐに止んだ 給食のメニューをそれぞれひとつ、でいいのかな? はい そうですね、 コーヒー牛乳です、 冷凍ミカンです、 わかめご飯、と答

クラス決め vol2 第8話

←第7話へ                         第9話へ→ そして説明会の日 少年は母と連れ立って中学校へと向かっていた 質問は自分で言いなさい、との母親の意見であった 少年は納得した、が、その先は複雑であった 質問としては、結構月並みなものであった 印象に残っている、給食をひとつ教えて欲しい、というものであった 会場の席順は心理学の様な状態を展開していた そう、中央から埋まっていき、だんだんと後ろの方に移動し、 前の席は後から来た人で埋まって行ったので