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キングオブコント2022 感想 チャーミングの再結成は今? 笹見

面白かったし感想書きたいから書くんですわ!

これ好み順だよ。

ロングコートダディ
  ビスケットブラザーズ2
ビスケットブラザーズ
いぬ
ニッポンの社長
最高の人間
  や団2
クロコップ
や団
かが屋
ネルソンズ
  コットン2
コットン

ファーストステージ

1.クロコップ「ホイリスト」
あっち向いてホイを大袈裟にやるコントでしたが、チープさを貫いているのがとても好きでした。
あくまで机1つに遊戯王の音楽だけでやっていますので。

僕は装飾が多ければ多い程冷めてしまうタイプなので、このネタはそこが個人的にいい塩梅で楽しめました。カードの内容も好きな仕掛けです。
特にラストのヘリのハシゴがクソ手作りだったのがとても好きです。

左の荒木さんに目が行きがちですが、右のしょうたさんの動きも、音楽と状況に対して姿勢と動きが絶妙にゆるくてジワジワ来ます。

2.ネルソンズ「結婚式」
和田さんのキャラクターは本当面白いです。それは今回も出てました。
けどこのネタ誰にも共感できない、感情移入できないというか。視点役は和田さんですけどなんでしょうか。
大きな軸として「花嫁が向こうの男に行きそうな雰囲気出しときながら全然断る」っていう、そういう天丼ですけど。
天丼って、その繰り返されるワンシーンが来るまでのワクワク感とか、裏切るかもしれないハラハラ感とか、そういう面白さがあると思うのですが、このネタは断る所までの下りがあんまりワクワクもハラハラもしなくて。でも和田さんはハラハラしてるからなんか、まあそれが滑稽に見える、といえば見えるけど...あんまり入り込めなかったです。
で、断るシーンにありつくまでの一つ一つの会話劇も特に感じるものが無いというか。
レースの下りとかも、和田さんが勝つのは分かった上で、それで実際に勝って笑う、って狙いだと思うんですけど。そこもなんかまあ、そうだよね、で。イマイチ面白さに入り込めきれないまま終わってしまいました。
冒頭で今回も和田さんのキャラクターは面白い、なんて書きましたが、もっと悲壮感のあるキャラクターの方が好きかも知れません。

あの、芸人にとって非常に言われたくないであろう言葉、敢えて投げかけるとするならここです。
「もっといいネタあるじゃん」。すみませんすみません!

謝るならなんで敢えて言ったの?
年々面白くなってる、好きになってきてる所だったので、あそう?みたいな感じで観終わってしまいました。
式場の客が青山さんの味方だらけだったのが一番好きです。撤退させるシーン含めて。

3.かが屋「S」
前回は見る事の出来なかった「表情の変化」を、今回は存分に見る事が出来て、これぞかが屋!面白いです!
面白いです...。...まあ、本当に初決勝とかでその表情の変化が見れたらベストだったので。そこから2年、今、そのかが屋らしさを存分に味わえても、もうちょっと遅い...!

かが屋は面白いので、面白いのでね。今回のネタ、じゃあどうでしたか?と聞かれても「流石かが屋...素晴らしい」としか言えない。
何が強いネタとかももうよく分からないですし、もう色んなかが屋を見てきたので。
「なぞなぞ」とか「イヤホン」とかもっと好きなネタを何年も前から知ってしまってますから。
今のかが屋をキングオブコントの決勝という舞台で観るのであれば、もっともう1段階上の何かを求めてしまいます。
紹介Vでは「新しい側面を〜...」みたいな事を言っていましたが、なにか...新しい側面というか、ひとつ、驚きみたいな、仕掛けが欲しいなと感じました。

賀屋さんがR-1の決勝でやられていた、駆け込み乗車に失敗するネタ。あのネタはかが屋らしさを残しつつ、最初から最後まで救いの無い話だったのが、意外で、良い意味で裏切られて好きでした。かが屋の決勝ネタには何かそういう裏切りを求めてるのかもしれません。

4.いぬ「夢の中で」
クラッププッシュアップ、と呼ぶらしいですね。
今回は下に仰向け状態の人が居ますので、両手を叩いた後、体重を支えきれなかった場合、下にいる人の唇に自分の唇が重なってしまい、キスをしてしまいます。
当然、支えきれなかった側は「すみません」と謝ります。では相手方はというと、「大丈夫です」と、意外にも大人しく、余裕のある様子なんですよね。
そういった運動を繰り返す。という夢を両者が見ていたんですね。どちらの夢も、キスをしてしまった場合、相手方は必ず「大丈夫です」と落ち着いた様子を見せる。
大変、面白い。非常に笑いました。
大丈夫です、って言ってる。言ってるんだから問題は無いんですけど、何が大丈夫なんだ。
なんだ?大丈夫って。なんで下に居るんだ。
後半もずっと面白かったです。

飯塚さんが「キスは禁じ手」と仰っておりましたが。まあキス、面白いですけど、僕としてはキスよりビンタの方が面白いと感じるので...。言わんとする事は分かるんですけど、ビンタはアリでキスはダメ、その線引きみたいなのがイマイチ分からないです。
まあ一瞬「ああそっかあ」とか思っちゃったんですけど。
SMAの野田ちゃんとじろうちゃんが組んでたチャーミングに、ビンタをし続けるコントがあるのですが、あれはどう評するのでしょうか?

山内さんが「コントを観る時は起承転結を意識する」と仰っていました。なるほど、僕はコントも漫才も、それ以外も、なんならお笑い以外も結構型破りな物を好んでしまうので。
以前から山内さんのお笑いに対する価値観が、僕の“好み”とは離れているのかな?と感じていましたが、今回キングオブコント2度目の審査の様子を見てやっぱり、と確信、腑に落ちる所がありました。

でもそうか...。「起承転結」って物語を作る上では当たり前の、基礎中の基礎なんですけど。その基礎中の基礎を全然意識していないようなコントがこうやって決勝にまで上がっている訳で。
それはやっぱりコントはもっと自由で、笑えればそんなもの関係ないぞ、という、そういう面白さがあるからだと思うんです。

5.ロングコートダディ「料理頂上決戦」
料理人の、世間的に見てシンボルでもあるコック帽がずり落ちて直後にスポットライトが当てられ決めゼリフ。
この料理人を立てる為にある筈のスポットライトが逆に帽子を落とした人間の哀れな様子を際立たせる演出になってしまってるという。このスポットライトの使い方がまず凄く好きでした。
そして、序盤に2度ほど帽子を落とす下りを繰り返す、もちろんそういう天丼でもある程度面白いんですけども。でも、本題はあくまで帽子を落とした後の会話劇。頂上決戦という名の舞台から来る緊張なのか元からバカなのか、ハッキリとは分からないですけど、とにかく話を理解してくれない、その会話劇が本当に面白かったです。

料理の方には絶対に向かわないのも本当良かったです。調理台のセットが左にずっと置かれているいうのに。わざわざ作成されたのに!
絶対に料理には話を持っていかない、という強い意志を感じました。

ややジャルジャルの理解不能者と似ている部分はありますが、前述の帽子落としの天丼、スポットライトやSE等による仕掛け、料理頂上決戦という設定の本題となるであろう部分をほとんど活用しない、そういった要素でかなり差別化が出来ている上それらひとつひとつもまた面白いのが本当凄いです。
これは非常に好みのネタでした。

ただ結果は振るわず7位。
審査員コメント。全員褒めている!
ただただ相対的に7位だっただけ。
どう納得すれば良いんですか?別に会場ウケがそんな悪かった、という印象もありませんし。
ま、かが屋と比べるのは難しいので...さておくんですけど。いや...その〜...ええ?
前回のダンボールも凄く面白くて7位。その時は別の審査員だったんですけど。
審査員変わってもまた7位...!!
絶望。
この、ロングコートダディに対する評価だけは、好みとか関係無く、色々考えた上で何故点が伸びなかったのか理解出来ないんですよね。

そんで4位取れた前年のM-1のネタはそんな好きじゃないしな。

6.や団「バーベキュー」
3人で楽しそうにレジャーに来て、1人居ない間に事件が起きて雰囲気が豹変する、というのは東京03の2本目に似て面白かったです。
特に前半、相撲とって負けた方が死んで(ドッキリだったが)、それに気付いた伊藤さんがスコップを持ってくる。この怒涛の展開はとても好きです。
演技に関しても、本間キッドさんの最後の2人を恐ろしい化け物を見ているかの表情も面白かったです。
ロングサイズ伊藤さんもあの長身から生み出される演技は生で見たらすごい迫力なんですよ。それが今回、シリアルキラーというキャラクターに合っていてとても良かったです。

ただ、何だか随分親切なネタだなと思いました。親切過ぎるというか。伊藤さんの人殺し経験をここまで匂わせなくても、と思いましたし、中嶋さんがずっと硬直している姿に本間さんが「もうあいつの方がコエーよ!」って言うのも、なんか...今更わざわざツッコまなくても、言うにしてももっと早く聞きたいな、思いました。
やっぱり親切過ぎる、言い換えれば説明的になると冷めてしまうので。
伊藤さんの段取りの良さだけで充分伝わるし、中嶋さんの何されても動じない姿だけでも充分伝わる、と思うんですが...。
他のファイナリスト達のネタよりちょっと真新しさに欠けてる分余計そういった説明がただ無粋に感じてしまいました。

本当、ちょっと昔の決勝名作コントみたいな。
年齢も他のファイナリストよりちょっと上って事もあると思うんですけど、何よりですよ。宣材写真。
見た事あります?
平成初期に撮ったのか?



や団 世紀末笑顔


平成初期の大人気コントトリオだ!!

架空キッド「内村さん、笑う犬ん時は本当お世話になりましたよ。」
内村さん「中嶋くんってまだラーメン屋やってんの?」
架空キッド「あっあの笑う犬の時...。」
内村さん「中嶋くんってまだラーメン屋やってんの?」
架空キッド「内村さん...。」

7.コットン「証拠」
お2人の演技は設定、世界観に説得力を持たせるお力があり、純粋に上手いな〜思います。ただ和田まんじゅうさん等と違って、きょんさんの今回のキャラクターやお2人の演技が「面白い、好き」とかそこまでは感じませんでした。
なのでこのネタはもう脚本の面白さで見る他無いのですが。

作業を始めるに当たっておもむろに作業帽を被り出すシーンとか、髪の毛を敢えて振り撒く所とか、「これがある時点で黒かと〜...」の所等、ディテールの面白さは感じました。ただそれで笑えたかっていうと、全体を通して笑ってはないんですよね。
カツラを取って坊主頭を晒す下りは本当は強い部分だと思うんですけど、紹介Vの時点でずっと坊主姿を見せてますからね。驚きが無いというか、ただでさえカツラを取ること自体直前で予想しやすかったので余計無に帰してしまいました。
まあ全体の内容に関しては、このネタのスタイルがもう僕の好みとしてどう、というか。

こういうシュールなショートストーリーみたいなコントは今までにも幾つかありますよね。
2014のチョコプラのポテチとか、2020のニューヨークの帽子とか、他にも沢山のコント師達がやられていると思うのですが。
正直、こういった内容のものはあんまりお笑いメインとして見たくないというか。ストーリーの面白さをメインで楽しみたいんです。
世にも奇妙な物語とか昔よく見漁っていたので、そういう...笑い笑い、みたいな感じじゃなくて。
きょんさんが元々お調子者みたいな雰囲気を纏ったキャラクターを得意とするので、どうしてもボケを羅列して...みたいな内容になっていて、その雰囲気がこの設定に求めるものでは無かったんですよね。
お笑いでやるとしてもかが屋みたいな。そういう、ボケらしいボケのないお笑いで見たいですね。もしくはシソンヌとかなら...?
ロングコートダディはこういうの得意そうなイメージがあるのでそれは見てみたいですね。

かが屋が「落ちろ落ちろー!」ってジェスチャーしてはしゃいでるの新鮮でなんか良いですね。

8.ビスケットブラザーズ「野犬」
変なボケして、パッとツッコんで、また変なボケして...の繰り返しで、ずっと笑っていられますね。
ボケ1個1個が本当変で、ユニークというかなんというか、一瞬え?ってなるけど意味不明過ぎる訳でもなくて、ちょうど連発しても通用する攻めた内容で、好きですね。
で、ツッコミもテンポというか、ボケとボケに軽く挟むくらいの軽さで、それが観ていて気持ち良かったです。「こっちが前さ!」という1番意味わからんボケを泳がしてツッコむのも本当に面白かったです。
山で野犬に襲われる、という舞台設定を冒頭で早口で説明口調でベラベラ話すこの雑な感じも好きですね。2014年の犬の心の2本目の「俺はめちゃくちゃに妹が欲しい!」と叫んで始まる、あの投げやり過ぎる設定説明を思い出しました。

松本さん、他の番組でビスブラを観る度に「こいつらオモロいねんな〜」みたいな事をよく言っていたので、絶対高得点付けるだろうな〜と思ったらめちゃくちゃ付けた。98点。
スーパー3助さんが地下ライブで「俺は松本人志に97点付けられた男だぞ!」みたいな事ネタ中によく言ってるんですが、どうですか。98点のコント。

9.ニッポンの社長「人類再生計画」
人類に危機が迫っている、ファンタジーの世界観でありながら、なるべく最小限の情報だけで笑わせる、装飾を減らす様に意識していると感じられるこの芸風は本当に好きです。
その上にSEや照明が乗っかると、こんなワクワク感が出るんだと毎度感動を覚えます。
だからこそ、ニッポンの社長には過剰に期待している、前のめりで観てしまいます。

今回のネタは、今までにもあったケツさんの顔で笑わせるネタの1つの完成系のような感じで。「やっぱええわ」からのスポットライトで絶望ともなんともいえぬ、あの顔が映し出される、テンポ感が凄く好きですね。
ボケは完全にその「顔」だけで、それを何度も繰り返す。それでこれだけウケりゃもう。
途中なんて博士との軽いジェスチャーのみで無言の顏。そこ好きでしたね。
また良いのが、世界が平和になってからまあまあ尺がある。一応まだ一悶着ありそうな予感は出すんですが、それも車に轢かれて無に帰す。
そしてラスト、ただ裏切りの為だけの、世界観完全無視の顔オチ。
このスタイルが本当に憧れます。芸人でも無いのに。
辻さんが電話越しで襲われた時の「わ〜」っていうしょうもない悲鳴も本当良くて。完全にやる気ない悲鳴。良いですよね。

ただロングコートダディが先の出番で同じ様なスポットライトを使っていて。僕はそっちの方が良いスポットライト使いをされていたと感じました。出番順もあるけど、同じ仕掛けの使い方で比べてしまいましたね。
あとひとつだけ分からない所がありまして。自販機にコインを何度も入れる下り、なんでここにこんなにも尺を取っているんだろうと疑問に感じました。なんか、僕はコイン投入1回目で即顔芸、とかの方が良いような気がして。或いは分かりやすさの為に2回目の投入で顔芸、とか。
丁寧にやった、とするにしてはあまりにもコイン投入に時間を掛け過ぎてて、その間にまあ顔芸が来るってのは大体予想はつくんですけど。その待ち時間に何か「顔芸来るぞ来るぞ〜!」っていうワクワクがあった訳でもなくて。
ここの尺の取り方は何が狙いだったのでしょうか。
あとはまあ、前述の通り過剰に期待してしまっている所があって、それで前年までのネタと比べて何か大きな衝撃があったか、と言われるとそこまでだなと感じました。
ケンタウロスも野球も、特にオチがすごい好きで、笑えるだけでなく色んな感情がそこで芽生えるんですね。これは僕としては理想のコント像を体現していて非常に感激、笑いを第一に考えている様なコントの癖にオチで余韻残し...!
理想的です。
一方今回は、感情を揺さぶる程の何かは無かったので。それに純粋に笑った量でいっても前回までを越えなかったので、ちょっと消化不良ではありましたね。

暗転に関してはまあ生で観てないし分かりません。個人的には暗転云々関係無く3位には残らないんじゃないかなーなんて思いますけど、準決勝ではビスブラや最高の人間と共にトップウケだったとも聞いてます。
とりあえず、好きな暗転言います。
2018年のマヂカルラブリーの「傘」。このネタの暗転は証明をバチバチ点滅させる、というユニークなもので、マヂラブの独特な世界観をこれから味わえるぞ、というワクワク感があって好きでした。

10.最高の人間「テーマパーク」
人格を破壊するとか、脳の一部を切除するとか、発想が巨匠のコントを思い出して懐かしさを感じます。
2人のキャラクターを既に充分知っているというのはありますが、本当に各々の演技が役に凄く合っている様に感じて、とても面白かったです。
よくこんな2人の魅力を引き出すネタをポンと用意出来たな、なんて。いつからユニットを組もうと決めたんですかね。エントリー始まってからユニット結成の情報を知ったのですが、僕は以前から岡野さんと吉住さんが組んでキングオブコント出てくれないかなあ、って思っていたので、マジで、しかも本当に決勝行くんだ、なんて本当嬉しかったです。

ここの小峠さんの「暗転が〜」はちょっと分かります。オチは凄く好きなんですが、他のコンビがギュッと笑いを詰めている分、回想シーンが3回ある上そんなに強い笑いが来る訳でもないので。それまでがしっかり面白かった分、なんか回想シーンのそよ風具合が浮き彫りに感じてしまいました。

でも、今回松本さんの点が93点ということでホッとしました。この2人が組んで決勝まで行く、という予想を的中してしまったので...。

2015年の巨匠に対する松本さんのコメント。この「昔の僕やったら〜...」の発言の真意をいつ聞けるんですかね。

ピン芸人同士のユニットとしての魅力はおいでやすこがを超えていましたよね。
何が言いたいかって、こがけんさんはやっぱり歌ネタより「オーマイガー」を始めとするハリウッドモノマネの印象が強いですから。売れたらもっとそっちの路線でも使われるものだと思ってましたよ。
他のイメージといえば、元相方と喧嘩してるやつ。

ファイナルステージ


1.や団「雨」
ファイナル3組制になってからはもう2本目は消化試合みたいなイメージがあるからそんなに期待していなかったのですが、1本目より面白かったです。
3人のキャラクターが、特に伊藤さんと長嶋さんが1本目より好きでした。
伊藤さんの「水溜まりで人が溺れる所見せてやる」とか、長嶋さんがやたら好戦的で、傘を差せと言わせて傘を刺して攻撃して、それで吹っ飛ぶ伊藤さんの過剰なリアクションもとても面白かったです。
内容も「死体遺棄」とかじゃない、変に行き過ぎない話に留まっていて、その小さい世界で暴れている感じが面白かったです。
天気予報を信じて崩壊した男の説得力があって、1本目より皆人間味があってそれが好きでした。

山内さんの審査コメントの「ロング......ロング...サイズ...伊藤さん...?」みたいな。そんな「貴方の事知りませんねえ」感めちゃくちゃ出てる言い方...すな!

だーりんず、にゃんこスター、ロビンフット、や団と来たら次はザコシ軍団として、チャーミング再結成して決勝進出しかないですねえ!丁度野田ちゃんも最近見かけなくなってきたから、あの漫画家さんとまたコンビ組んで挑んで欲しいです。SMA退社したけど本当はモダンタイムスの決勝も観たいです。
...なんで退社したんでしょうかね...?

モダンタイムスの「ピエロのカルメン」というネタを生で観た時、『この人たちこの後に準決勝控えてるのか...?』と錯覚してしまう様な衝撃を受けました。本当に哀愁のある良いコント師です。
ここと、チャーミングで、ダブルファイナリスト。期待してます。

や団は?

2.コットン「お見合い」
昨年ABCの決勝で披露してたネタですね。その時より所々変わっていて、前半なんかは以前より好印象で、1本目より断然良かったです。
タバコ吸う人の笑い方だ、ラジオみたい、とかそういう細かいボケも面白かったです。

ただ途中で西村さんがタバコの火に触れて「熱っ」て。確かにタバコの火ってすごい温度なんですよね〜。
それを受けてきょんさん、

「私がタバコなんか吸わなければ...ッ!」

何何。
その後、西村さんがタバコを吸い始めます。
すると...急に、急に音楽流れて。
あっ...!これ...これ「賞レース」っぽいな...。後半音楽流して展開変わるのすごい賞レースっぽいなああ。

笑いが試合に変わった瞬間を観てしまった気がして少し冷めてしまいます。「この気持ちはなんだろう〜」とか歌い出すんか?とか思ってしまいました。
「結婚してくださいッ!」のタイミングとかは確かに面白かったんですけどね。ネタ全体としては、なんかもっと...落ち着いたまんまの方がというか、きょんさんのペースはずっと最後までそのままでいて欲しかったですし。西村さんの活躍とか入れてる感じが特に「獲りに来てる」感出過ぎてて、「ギ〜ラギラで 濃厚な 肉食男はもっと〜ムリムリ♪(タルトタタン)」みたいな。
僕乙女なんすわぁ...。

3.ビスケットブラザーズ「ぴったり」
最近はコント師達が決勝ネタを公式でアップしてくれるので、そこでネタの正式タイトルが分かるのですが、何です?このタイトル...。
......ぴったりじゃない!

こんなずっとボケてんのに、一個一個が本当に面白い。それはまあ1本目もそうだったんですけど、それを更に大きく上回った感覚があります。「ダイスケが来るよ」とか「私ダイスケが好きなの」とか、めちゃくちゃさに拍車をかける難しいボケして、でもなんか気付いたら付き合う事になってて、何でちゃんと着地できてんの?みたいな、そういう所も面白かったです。
正直もうウイニングランのつもりで観ようと思っていたので。まさかこんな面白いネタが最後に待っていたなんて。

ファーストステージ1位通過のコンビのネタが1本目より2本目の方が面白いと感じたのは、2016年のライス以来です。その時は同率1位で、最後を閉めたのはジャンポケの方だったので、最後にこんな爆発を感じれたのは本当新鮮でした。

松本さんがまたしても98点を付けていますね。完全にビスブラお気に入りです。

3助さんは?


大総括

好み順に並べたやつだよ(再び)。

ロングコートダディ
  ビスケットブラザーズ2
ビスケットブラザーズ
いぬ
ニッポンの社長
最高の人間
  や団2
クロコップ
や団
かが屋
ネルソンズ
  コットン2
コットン

2本目が皆1本目より面白いなんて初めてです。
この順番だとビスブラの1本目と2本目が並んでいますが、その間には頭一つ間が空いているくらい、2本目が面白かったです。その上で。その上でギリギリ、ロングコートダディを更に上に置いているんです。
基本的に採点は審査コメントや審査員の傾向等で、何となくここがこの順位か、ってのはある程度は納得出来ます。ただロングコートダディ7位はどう、考えたら納得出来るのでしょうか。
優勝ビスケットブラザーズはもう当然、文句無しとして、7位...7位...。


終わりで〜す。




ちゅっ


??「あっ禁じ手!」


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