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M-1グランプリ2020 個人的な感想をただ書きたい 伏線回収なんてクソ喰らえ 笹見

初めまして。

どうも、個人的な感想をただ書きたい人です。

注意書き
ここで言う「ハマらなかった」などの感想は、あくまでも自分の感想であり、各コンビのネタの出来に対してケチを付けている訳ではありません。ましてやネタ一つ一つを批評しようなどという意図も一切ありません。ただ感想を書くだけです。
何故ならお笑いとは音楽や芸術と同じで本来点数を付けられるコンテンツではありません。面白いと思ってくれる人が1人でも居ればそれは面白いネタでしょう。その性質上、M-1グランプリのネタに点数を付けることが出来るのはM-1グランプリの審査員だけなのです。

あと読みづらいかもしれませんが、
そこは我慢してください。

ファーストラウンド

1.インディアンス(敗者復活)「ヤンキー」
2018年と今年の敗者復活戦でやっていたネタ。てっきり決勝では準決勝でやったネタをやるものだと思っていましたが。個人的には準決勝のネタの方が好きですね。
バレバレなネタかつトップバッターでありながら、凄く盛り上がりましたね。2人も何だか楽しそうだな〜と感じました。あと、敗者復活戦と決勝で特に間も無い中で細かくボケを変えたりアドリブを入れるなんて凄いですよね。
一つ気になったのが、インディアンスってよくきむさんの言い間違えに田渕さんが揚げ足を取って盛り上げるという下りをよく行うじゃないですか。初見のネタだったらそこまで気にならないんですけど、敗者復活戦で同じネタを見た後にまた同じ所で言い間違えをしている所を見てしまうと、どうしてもその下りは不自然に感じてしまいます。
勿論元々台本であるというのは分かっているのですが、きむさんはツッコミですし、特にとぼけたキャラクターでも無いので、突然言い間違えるのが変に感じるんですよね。ダイアンの津田さんの様な存在だったら違和感無かったのかな〜...。

津田さんといえば決勝の裏で「あつ森」の配信を始めていましたね。アーカイブを飛ばし飛ばし観たのですが、M-1視聴とあつ森のプレイを同時に行っていて、画面を睨みつけながら、声だけ「ハッハー!」と笑っていてとても奇怪でした。かと思えばマヂカルラブリーや錦鯉では手を叩いてキャッキャ笑っていたのでやっぱり津田さんは面白いです。

2.東京ホテイソン「謎解き」
3年前に準決勝に来たネタからスタイルを変えずに変形していったからか、初見だと分かりづらいネタになっていたのでしょうか。ただ東京ホテイソンは有名ですし、決勝の観客も審査員も知っていると思うのですが。最下位になってしまったのはその初見では笑いにくい部分を加味した採点だったのかな?
あと圧倒的ボケ数のインディアンスの後に極端にボケ数の少ない東京ホテイソンが来るという順番も悪かったのかもしれません。
...いややっぱ何で最下位だったのか分かりません。決勝で新しく追加されたタヌキの部分、「い〜や」の後の静寂、感動しました。
個人的には歴代の最下位で一番好きかもしれないです。

3.ニューヨーク「軽犯罪」
前年のファイナリストの中でハッキリと去年より面白いなと思えたコンビでした。ネタの内容がニューヨークというコンビと凄くマッチしていますよね。嶋佐さんとか絶妙に軽犯罪犯してそうですもんね(演技が)。
ですが、準決勝の時にあった一つのエピソードトークが丸々犬の糞食う話になっていたのがショックでした。結構好きな部分だったのですが...。
ちなみにそのエピソードというのが最後蝶を両手で潰すというキモすぎる終わり方だったのですが、ネットを見てみるとどうやら蝶の部分が更に前の予選ではてんとう虫だったらしく、てんとう虫派と蝶派で意見が分かれていました。自分は断然蝶派ですね!蝶を潰した方が気持ち悪いから。
もっと上位にくい込むかなと思っていたのですが、そこまでハマらず。それにしてもニューヨークはやっぱり平場が盛り上がりますね。敗退時の無表情を貫く屋敷さんも面白かったです。

4.見取り図「マネージャー」
盛山さんの撮影中リリーさんが袖からヤジを飛ばす下りの後、準決勝では盛山さんが「殺すぞ!」と叫んでおり、そこが結構好きだったのですが別のワードに代わっていたのは寂しかったです。コンプラ的に仕方なかったのかもしれないですが。
その代わりに決勝で追加されたドンキーコングの下必殺技は好きでした。
ただ全体としては去年、一昨年のネタと比べてあまりハマらなかったですね。特に「あたおか」みたいなキラーワードがあった訳では無いですし、準決勝でもそこまで特別ウケてた感じも無かったので(あくまでも埼玉のライブビューイングからの感想ですが)、ファイナリスト発表までは今年は決勝無理そうかな...?という印象も持っていました。
それにしても、採点の発表中90点台が続いているのいうのに見取り図の2人は全く表情を変えませんね。先程のニューヨークは松本さんの点が出た瞬間屋敷さんが大喜びしていたのですが。

5.おいでやすこが「カラオケ」
準決勝で一番ウケたネタ。さや香みたいに中途半端に終わるんじゃないかな、と思っていたらここまで点が伸びるとは...。
ネタ自体はちょくちょく見かける内容だと思うのですが、小田さんのツッコミが圧倒的な破壊力を持っていました。丁度欲しいツッコミがそのままドカンッと叫び出されるのがかなり痛快です!小田さんといいダイアンの津田さんといい、僕は手足をジタバタさせるツッコミが好きなのかもしれないです。
今まで5度もR-1の決勝に出ても売れなかったのが信じられないです。こがけんさんはハリウッドモノマネなど様々な芸があるので、今後は2人とも売れるでしょうね。
小田さんといえば以前、お笑いの化け物、ゆりやんレトリィバァさんと「おいでやすレトリィバァ」なるコンビを組んでM-1に出場していましたが、毎年3回戦で敗退していましたね。ゆりやんさんは相当な天才だと思いますが、やはり相性って大事なんですね。
おいでやすこがは髪型も眼鏡も似てますからね。見た目から相性が良さそうです。

6.マヂカルラブリー「フレンチ」
2年前の敗者復活戦でもやっていたネタ。当時の敗者復活戦は個人的に今年とどっちか...という位気に入っている回だったのですが、その中でも一番笑ったネタでした。決勝で観たかった〜と思っていたら、まさか2年後の決勝で観れるとは...。
キングオブコントもそうでしたが、今年の決勝はやけに2018年の予選ネタを持ってくる人が多いですね。
デモンがくだらないダジャレを言った後に野田さんが「デモン!」って叱りつけた後、静かにゆっくりと村上さんの元へ戻ってくるシーンが狂おしいほど好きです。
デモンって名前が良いですよね。デーモンでもなく、もっとオリジナリティのある名前でもなく、デモンっていうちょっと間抜けな名前。愛らしいネーミングですわ。

7.オズワルド「改名」
去年のM-1で初めて知ったコンビですが、ABC、今回と毎回面白いです。ここは来年以降も決勝に来るだろうな〜。いや勿論優勝出来るとも思いますが。
そういえば去年も「寿司」のネタでしたね。何か寿司に対する強いこだわりでもあるのでしょうか。
それにしても、去年は予選でトムブラウン、決勝はミルクボーイ、今年は予選でおいでやすこが、決勝はマヂカルラブリーと、何故こんなにも爆発したコンビの直後に出番を置かれてしまうのでしょうか...。来年はコウテイの直後とかでしょうか。
決勝後、伊藤さんのTwitterにて雑魚寿司と発言した事に対して「寿司に謝れ」と多数のDMが来ていたそうです。流石「逃走中リタイアしただけで炎上する時代」ですね。

8.アキナ「地元のファン」
開始1分位ずっとややウケ状態で、この時点で「あれ...?」と感じていたのですが、いざコントパートが始まっても全然ハネず。何でこんなにもウケていなかったのでしょうか。
準決勝では大ウケしてました。ウケ具合で決勝は堅いだろうな〜と思える位でしたし。
確かに、準決勝でも人によってウケ具合が違いましたが、アキナは決勝経験者ですし、受け入れ体制は十分あると思うので5位以内は最低でも入るだろうなと思っていました。
ちょっと観ながらハラハラしてしまいました。
終わった後採点を待つ2人の表情も凄く不安そうでしたね。改めて名前が呼ばれた時の彼等を見返してみたら自信満々な別人が映ってました。
キングオブコント2015のさらば青春の光「画家」も予選では大ウケだったと聞いていますが、同じ現象が起こってしまったのでしょうか。

9.錦鯉「CRまさのり」
準決勝直前のライブで初めて見た時、これだったら決勝は確実だ!と思ったネタです。
存在が面白過ぎます。「台を叩かないでください」とかも可愛げがあって好きですし、「史上最大のチャンス...」の睨みを利かした顔も本当面白いです。
踊っている最中、突然何の説明も無く銃で撃たれる、という展開は事務所(SMA)の色が出ていますよね。
準決勝でもかなりウケていましたし、正直最終決戦は堅いだろうな〜と思っていました。いや最近はにちようチャップリン等でテレビで見かける事も多いし、既に存在を認知されてそうなので優勝すると思ってました。そんなことはありませんでしたね。アキナ程では無いとはいえ、明らかに予選と温度差がありました。絶対爆発すると思ったんだけどな〜。これから49歳がM-1王者になるんだ...、とか考えてた自分は何だったのでしょうか。ねえ。

10.ウエストランド「復讐」
決勝ウケが悪そうな雰囲気はありますし、最悪最下位でもおかしくないのでは...とも考えたりはしました。
ですが、それと同時に大きな爆発力を秘めたコンビだとも思っていましたし、なんなら最終決戦残るんじゃないかなと思っていました。
実際は一か八かの「一」みたいなウケ方でしたね。いや、確かに後半徐々にウケ出してはいましたけど。それでも熱が低すぎて、爆発力のある「復讐だよ...?」の下りも不発に終わり、変な感じになってました。
アキナもそうでしたが、ウケて無いとこんな風に映るんだ...とこちらも変な気持ちになってしまいました。これは悔しい。
自分的には井口さんの卑屈な感じが凄いツボです。あの早口の喋り方も持論展開中の顔も好きです。準決勝では相当笑ったネタだったのですが...。もっと笑え!
M-1が公式に上げている決勝のネタ動画もウエストランドが一番再生されていません。もっと注目しろ!
ここで余談です。今年のM-1は友人と観ていたのですが、ウエストランドの出番になった際、初めて知ったのが10年ほど前にレッドカーペット賞とった時なんだよな〜って話していたら紹介Vで丁度そのレッドカーペットのシーンが切り抜かれていてビビりました。そもそも10年ほど前(実際は7年前でした)のその出来事を覚えている事自体、自分でも不思議だったので。というか、ウエストランドがレッドカーペット賞とった事ってここで切り抜く程の出来事だったのか...?

オズワルド以降ちょっと会場冷え始めてません?僕の予想ではそこから更に盛り上がると思っていたのですが。

最終決戦

1.見取り図「地元」
そこまでピンと来なかったのは、これまで個性的な漫才が出続けた後だったので正統派な漫才だと物足りなく感じてしまったからなのでしょうか。
今回の見取り図は2本ともあまりハマりませんでした。
見取り図といえば「女やないかい!」ってツッコミ続けるネタが好きです。

2.マヂカルラブリー「吊革」
こちらは準決勝のネタ。喋らずに動きだけであの壮絶な世界を表現出来るなんて凄いですね!吊革に掴まりたくないというだけの話のハズが、明らかに異様な揺れを起こす電車。そんな中でも普通にトイレに行く野田さんや、当然の様に運ばれる機内食。しかし、いつも通りに過ごせる訳もなく、電車が止まる頃には死体の山が広がり...。まるでパニックホラーです。
ただただ笑いました。空調が寒過ぎるという急にしょぼいトラブルも面白いです。
オチは決勝で変えていて、準決勝ではドアを出た先が崖になっており、落下した野田さんが下に生えている竹に腹から突き刺さり死亡したところで駅のアナウンスが流れる、というモノでした。決勝版も良いですが、自分は準決勝版の方が情景として美しく感じるので好きですね。
だってほら、落下して腹に鋭利な物が突き刺さって死ぬって素敵じゃないですか。「MOZU」の最終回とかでもやってたから。

3.おいでやすこが「バースデーソング」
開始直後のこがけんさんが奇妙に歌う横で、これから絶対騒ぐクセに無表情で佇む小田さんが嵐の前の静けさの様でじわじわ来ました。ただ1本目程心が乗ってこなくて...。

最終決戦はマヂカルラブリーがダントツで気に入りました。審査員も今田さんもウケていたので、はい来た〜、と勝ち確ムードでいたら、結果発表で初手「見取り図」と来たのでハラハラしました。最後まで楽しませてくれる大会ですね。

個人的な好みの順では、

マヂカルラブリー
錦鯉
おいでやすこが
ウエストランド
  マヂカルラブリー2
東京ホテイソン
ニューヨーク
オズワルド
見取り図
インディアンス
アキナ
  おいでやすこが2
  見取り図2


伏線回収なんてクソ喰らえだ!

基本的に東京の地下ライブにばかり足を運ぶ人間なので、そんな人間なりの順番になりました。
上位にあげた4組は単純に演者として好きなんです。
見取り図は去年、一昨年の方が好きでした。
今年は例年以上に吉本以外のコンビが、キュウやランジャタイ含め全体的に面白かったです。大阪が2組だけでしたが、今の大阪の若手は本当に面白いコンビが多いと思うので、是非来年はまだ準決勝、準々決勝で眠っているコンビの姿を決勝で観たいです。

ちなみに敗者復活戦では、ランジャタイ、カベポスター、コウテイに入れました。最下位とその次。
コウテイの代わりにキュウを入れるという案もあったのですが、その場合完全にドベ3を投票した事になっていましたね。惜しい。? 

三連単は錦鯉、ニューヨーク、ウエストランドの順で予想しました。当てた人居ます?今回の三連単。


ところで、ネットを眺めていると、おいでやすこがやマヂカルラブリー等のネタに対し「漫才じゃないだろ」みたいな意見がよく見られました。
ちょくちょくこういう議論起こるよな〜と思いながらも冷静に考えてみると、M-1の決勝まで来て漫才のプロである審査員が優勝だと判断したネタを「漫才じゃない」と意見するというのは、どういう意味なのでしょうか。
不思議ですね〜。学校とかで漫才の定義たるものを学んだりしたのでしょうか?いいな〜僕も英語なんかより漫才を学んでみたかったです。

まあでもマヂカルラブリー優勝で荒れるのは想定内でしょう。これ程人を選び初見でウケにくいコンビが優勝したのは初めての事だと思いますから。
ただ荒れる理由はそれくらい。和牛やかまいたちが出場していたら優勝出来ていただろうとも別に思わないです。
ジャルジャルが国名分けっことピンポンパンゲームで攻めてきた位の事があったら流石に負ける気がしますが。

お笑いに興味の無い方からも注目されたと考えると、今年のM-1グランプリは大成功だったみたいですね。視聴率も凄い事になっています。関東では約20%、関西だとなんと約30%!
ちなみに裏の鬼滅の刃はアニメでありながら14%。テレビ流行ってるんですか?

そういえば今年は各コンビ登場前の紹介Vに使用されていたBGMが変わっていましたね。僕は17〜19年までに使われていたハイスタの方が好きだったのでちょっと残念です。やっぱり紹介Vは17年が最高!

それでは最後に来年の予想でも。

M-1グランプリ2021最終決戦に進出するのは...
松下ひもの、さんさんず、和牛
の3組!!果たして誰が優勝するのでしょうか...ッ!!

笹見

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