「バズーカが解決してくれる」 2024年7月6日 日記

ハチの巣が玄関にできた。そしてそれを確認してから1週間が経ってしまった。
めちゃくちゃ怖い。だけど、それ以上にめちゃくちゃ面倒くさい。大家さんに連絡すべきなのだけど、連絡って何時から何時まで繋がるのか分からないし駆除してくれるかどうか分からないし。

いやだ。何もしたくない、動くこともしたくなければ、動かないのももどかしい。すべては夏の暑さのせいであり、そんな時期に巣を作ったハチのせいである。

幸い、巣のサイズが小さいので今動けば自分でもなんとかなりそうだ。
思い立ったがすぐ行動の精神で、どうすればいいかを調べてみると、木酢酸というのが効くらしい。いやなんだそれ。聞いたことないよそんな酸。木から酸が取れるってことでOK?

買い物がてらスーパーで木酢酸を探す。無い。どこにも無い。ホームセンターにしか無いのだろうか。ホームセンター、遠いのよね。

虫撃退コーナーを見ていると、ハチ用の殺虫剤が売っていた。流石ハチ用というだけあって、外観が物々しい。殺虫剤なんてハエ用のものしか知らなかったからちょっと驚いた。それくらい物々しい。殺虫剤には、バズーカで撃退という謎の文言が書いてあった。面白いので買った。

帰宅。車の中で殺虫剤のビニールをはがす。外に出て試しに噴射してみる。スイッチを押すと……ブウォォォォーーーーーー!!轟音と共に広範囲に噴射された殺虫剤の霧。あまりの勢いに笑ってしまった。高い水鉄砲くらいの勢い。ハチどころか人間も逃げそうな勢いだ。

いざ、対面。現在ハチは一匹のみ。巣にぺったりと張り付いている。なんとなく女王バチだと思った。けれど、そんなことは関係ない。自分と隣人に命の危険があるのだ。放置して訴訟でも起こされたらたまったものではない。人間とは不条理なり。命は実は平等ではないのだ。やらねばやられる。いつしか忘れていた狩猟採集民の本能が蘇った気がした。

噴射。ブウォォォォーーーーーー!!相変わらずの勢いである。ハチは危険を察知して壁から離れる。煙が充満する。ハチが、戸惑う。そして離れる。大事な巣を残して。

殺虫剤は4か月も効果があるらしい。正直ほんとかよ。と思うが、高かったのでそれくらいは効果があってほしいという気持ちも無いではない。今から4か月守ることができれば、今年はハチの被害に遭わずに済みそうだ。

それにしても、ドアにかかった殺虫剤のシミが全然消えてくれない。命の代償は高くつきそうだ。


今日はこのくらいで。
おやすみなさい、さようなら。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?