詩|暑さを吸った雑巾


あまりに疲れて
ベンチで少し仮眠した

遠のいていた意識が戻って
なんだ
こんなもんか
って
もうすぐ楽しいことが
思いつきそう
なときに
また吸い上げてくる
確かな疲れ
どこからそんなに持ってくるの
いいよそんなにがんばらなくて


疲れたときは
深呼吸
って
今度は思いきり
吐き出してみても
まだまだわんさか
吸い上げてくる

どこまで疲れてんだ私


夜だというのに
ため息は逃げてくれない
街行く人みんな火照っていて
花火も心なしか冷たく見える




[ひとくちメモ]
疲れって感じるのに
あとどれくらい疲れているかってわからないですよね



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