新作妖怪をひねり出すにあたっていろいろ読んだ記録
35冊目から45冊目をメモして、下書きのままずっと放っておいてしまったことに今気づいた。妖怪の本ばかり読んでるのは、あれです、新作妖怪をひねり出すため。そのためにはちゃんと伝統を学ばねば。
あと、佐渡島さんの読書会に参加するための事前準備として、『風の歌を聴け』のあらすじの説明にチャレンジしたので、その記録もこちらにはっておく。
29歳の“僕”は、21歳の頃のことを思い出しながら、毎夜キッチンテーブルに向かって小説を書く。
春休みに子どもを宿したまま自死した恋人のこと、親友の子どもを堕胎した小指のない女のこと、そしてその女に欲情した自分のこと。25メートルプールいっぱいのビールと、熱いシャワーと、クリスマスに送られてくる"鼠"の小説。それらすべての輪郭が曖昧になった10年後に伝えたい言葉は、<僕は・君たちが・好きだ>。
火星の井戸に吹く風は、すべて知ったかぶりをして沈黙する。だがその風の歌を聴け。完璧と思える絶望のなかにも希望はある。