見出し画像

司会者は大道芸人みたいなもの

おはようございます!

結婚式はコトバで変わる
”コトバにする”をあきらめない

これはゆいのコトノハの公式WEBサイトにも書かれている言葉
https://yuinokotonoha.net/

昨日の挙式&披露宴司会でまさにそんなことを感じる瞬間に出会いました。

お開き後、扉口でゲストのお見送りをしていたところ、新郎の叔母様が駆け寄ってこられまして。

「私、北海道以外で行われる結婚式初めてで。初めてのことがたーくさんあって、とっても感動しました。本当によかった~!
それとね。コロナ禍の結婚式はそんなに楽しめると思ってなかったから。すっごく楽しくて、いっぱい楽しませてもらって、そのことにも感動して!
本当に来てよかったです。ありがとうございました!」


新郎は北海道の出身。北海道の披露宴って基本会費制でカジュアル。
そういう意味でも、文化の違いによる初めての体験が多かったのだと思うのですが、目にうっすらと涙を浮かべられながら私に語りかけてくださる叔母様の表情から感じ得たのは
後者の「コロナでも楽しめる」
この部分が一番だったと感じます。

画像1

人前式と披露宴が行われた会場は元々エンタメ性に長けていて、お客様を楽しませることを常に考えていらっしゃる会場です。
頂いたお言葉は私だけの工夫でなく、チーム全員にかけていただいたもの。それは間違いないのですよね。


ただ、そのひとつひとつのエンタメを司会者がどんな言葉で。タイミングで料理していくか。
これは盛り上がりの結果に大きく左右するものと言っても過言ではないでしょう。

ご遠方から広島までお越しになること、不安が全くなかったと言えばウソになるでしょう。そして、それは広島からお迎えするゲストも同じ。

人が集まる場所。しかも会食付き。

デルタ株が猛威をふるう今の時期です。ご本人はお祝いの気持ちを胸にいーっぱい抱えて出席されたとて、ご家族や職場の方から欠席を求められたこともあったはず。

席札

SNSで目にする卒花さんたちが、パーティーリポートを2週間あけられるのも、感染リスクへの不安や配慮からくるもの。

新郎新婦やご家族も、緊急事態宣言下で結婚式をすること、とても不安なんです。能天気に当日を迎えているわけじゃない。

【不安ゼロの人などいない】

そういう意識を持って司会台に立たなくちゃいけない。そう思うのです。

コロナウイルスやワクチンに対する考え方は人ぞれぞれ。その多様性は認めればいい。
けれど、不安な方には安心を届ける。楽しみたい方にはエンターテインメントを届ける。

落ちてケガをするかもしれない不安もあるけれど、目の前にはゲストがいるから楽しませなきゃいけない。

大道芸人が大玉の上で転げ落ちないようにパフォーマンスするようなもんですね。

ってことは、自分が落ちないようにすることはもちろん、落ちてゲストをケガさせないようにしなくっちゃ!乱暴でなく、雑でなく、丁寧に。
そしてやっぱり、目の前のゲストに楽しんでもらわなくちゃね。同じことばっかりやっていても、すぐに芸の価値は陳腐化しちゃう。いつまでたっても技術の練習とエンタメ研究は終わらないな…。

最後に。

「結婚式ができるかどうかが心配で、予定通りできてよかったって。それだけです。」

挙式が始まる前に、お母様に心境をお聞きしたときにおっしゃったお言葉。涙ながらに語られたこの一言に、親御さまのご不安とわが子への愛情全てが詰め込まれている。

コトバのチカラ

結婚式のチカラって、すごいですね。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?