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ひとり雑誌を創刊します

とつぜんですが、「ひとり雑誌」を始めようと思います。タイトルは「佐々木敦ノオト」です。

noteの有料継続マガジンとして、書き下ろしのオリジナル記事を毎月複数掲載していきます。幾つかの記事は個別でも販売しますが、定期購読のほうがずっとお得です。マガジンでしか読めない記事もあります。

「ノオト」の内容は、日記/日誌/メモ的な、ごく短い「記」と、映画、音楽、小説、書物、演劇などなど、芸術文化/カルチャーのさまざまなジャンルにまたがるレビューの「評」と、やはりオーバージャンルの、将来的な単行本化を見据えた連載を含む、比較的長めの「論」と、世界や世間のあれこれについての思いつきや意見など、ちょっとオピニオンぽい「想」などから構成されています。半分閉ざされた場でしか言えないようなことも書いていきたいし、いろいろと新しい試みもしてみたいと考えています。

いま、「半分閉ざされた場」と書きました。つまり、それは「半分開かれた場」ということでもあります。noteの有料購読マガジンは、というか、そもそも「雑誌」とは、半分開かれていて半分閉じられている場、なのだと思います。かつての紙の雑誌は、そういうものでした(今でも「紙の雑誌」はありますが)。しかしインターネット以降、SNS以降、さまざまな意味で「雑誌」は変質を余儀なくされた。このことは他ならぬ「ノオト」の中でもっと深く考えていけたらと思っていますが、僕はいま、曖昧といえば曖昧、中途半端と思えば中途半端な「半分開かれていて半分閉じられている」という状態に、可能性を感じています。

その昔、といっても僕が十代の頃なので相当に昔ですが、角川文庫から「都筑道夫ひとり雑誌」なるものが出ていました。文字通り、都筑氏がひとりで何もかもを書いた「雑誌」で、僕は長年、頭のどこかで、その一風変わった試みに憧れを抱いてきました。このたび満を持して(?)、ここnoteで、それをやってみようというわけです。

雑誌名の「ノオト」は、もちろん「note」ですが、佐々木敦「の音」という意味もあります。話すように、語るように、あるいはただ単にガシャガシャと音を立てるように、日々、ことばを発していけたらと思っています。

創刊は2021年7月です。よろしくお願いします。



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