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東村山駅の歴史と、高架化事業の現在

東村山駅は市のほぼ中心に位置する西武鉄道の駅であり、1894年12月に川越鉄道の久米川仮駅として開業した。かつて存在した川越鉄道は、国分寺から川越までを結ぶ東京都最古の私鉄路線だが、開業当初は工事の遅れが影響して全線を開通させることができず、国分寺から久米川仮駅を先行開業した。この久米川仮駅こそが、現在の東村山駅の前身である。

久米川仮駅の場所は現在の東村山駅より数百メートル北寄りに設置されていたが、翌年に川越鉄道が全線開通した際に現在の位置に移設され、駅名も久米川仮駅から東村山駅へ変更された。東村山駅西口には、当時の歴史を今に伝える「東村山停車場の碑」が立つ。

東村山駅の1日平均乗降人数は39,397人(2021年度)であり、西武鉄道92駅中19位。2013年3月からは特急レッドアロー小江戸号も停車する駅となり、都心へのアクセスがより便利になった。
東村山駅は新宿線、国分寺線、西武園線の西武鉄道3路線が乗り入れており、各方面へのアクセスが容易である。国分寺線のホームでは、東村山音頭が発車メロディとして採用されているのもポイント。

ちなみに、西武鉄道の3路線が乗り入れる駅は、東村山駅の他に練馬駅(池袋線、西武有楽町線、豊島線)があり、この2駅のみが3路線を利用できる駅だ。さまざまな方面へ向けて列車が発着するので、利用する際は乗り間違いに十分注意したい。

2030年度の完成を目指し、駅周辺では高架化工事が行われている。これにより2027年度までに5カ所の踏切が除却され、周辺道路の交通渋滞解消が期待される。
高架化で創出される線路下のスペースや、東西の駅前広場のリニューアルについては、市民の意見も取り入れた上で活用方法が模索されている。駅前広場の再整備については、「歩車分離」「交流空間の創出」「適切な施設配置」をキーワードに検討が進められており、WEBアンケートの結果が公表されたところだ。

刻々と姿を変えていく東村山駅の”推し”ポイントを、東村山編集室の地域ライター各位が紹介する記事も公開された。さまざまな視点から、東村山駅周辺の”推し”スポットが紹介されている。あなたの知っているスポットは幾つあるだろうか。これをきっかけに、東村山の魅力を知ってもらえれば幸いだ。

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