成長の階段

社内の他部署から、私の部署に19歳の男の子が配属になった。

19歳…　若いな…

19の頃、俺は…　我が子のオムツを交換してたな（笑）

私の部署は、アパートの賃貸仲介をしている部署だ。今の時期（2～3月）は転勤シーズンで繁忙期真っただ中だ。

そんな中、彼は直属の上司にテキトーな理由をつけられ、私の部署へ飛ばされた様だ。本当理由を知らぬ可哀そうな子だ。

だが、彼にも問題はある。彼は元建設部門の社員で、見習いという立場も弁えず、下請業者の職人さんに口答えをし上手く行かず、仕事もサボり気味だったようだ。

クビを切ってしまえばいいのに、テキトーな理由をつけ私の部署への異動させる会社。本当に甘い会社だ…

だから私は、彼に事実を伝えて崖からつき落としてやることにした(-_-)/

私『S君、ちょっといいかな…！？』

S君『はい…』

私『君は、何で今回異動なったかわかるのかな？』

S君『………？賃貸の部門が人足りないからですか！？』

私『それは会社が適当な理由をつけただけだろ？』

S君『えッ………』

私『将来性が感じられなかったんだよ。君は将来性が無いと判断され、この部署に島流しにされたんだ。自身の行動・言動で思いあたる点あるでしょ！？』

S君『はい……』

私『情けない。わかっていながら、何故そうした？感情をおさえられなかったか（笑）』

S君『………』

私『お前は無能でありながら、仕事をくれる会社・師匠である先輩の期待を裏切り、感情すらも抑えらない学生気分の若造だ。断言してやる！！今のままだとお前はクズだ。少なくとも俺はお前のことをそう思う。俺をパワハラで訴えても結構！！』

S君『………』（泣）

私『ただな俺はな、お前以上に昔はクズだった。ただクズでも、這い上がることは出来る。今のお前に大事なことは、真実を受け止め前に進むことだ。俺はお前に進んで貰いたいと思う。』

S君『……　はい…』

と言いたい放題言わせてもらった。

会社は私以上に非情だと思う。異動（島流し）の理由も伝えず、適当な理由で異動を命じる。彼の為には全くならない。私の指導は今の時代に合ってない指導方法なのかもしれない。

ただ私は、彼の成長を心から願ってる。

例えパワハラで訴えられても（笑）