G大阪戦：情熱（と、それを支える体力の必要性）
朝から謎に勝つ気満々だった。理由はない。勝つ以外考えてなかった。そういう日がある。逆にミリも勝つ気がしない日もある。勝つ気がしない日に勝ったことはほぼないような気がするけど、勝つ気満々で行ってもなぜか負ける日はある。理不尽。いやそういう問題ではない。
起きぬけに見た夢が「白い小さなピザを食べている、とても美味しい」だった。あまりにも美味かった気がしたので、今日は白い何か美味しいものが食べられるに違いないと相手チームのユニフォームを思った。
前節で、移籍して早々にスタメンとなった高木さんがいかにもこれまでの空気を変えたように思った。ソンユンがいなくなったあとにスゲさんが築いてきた「札幌の守備のリズム」と同じようなものを彼は持ち合わせていた。他所のチームからむしり取って来ただけはあるって思った（むしり取られる方の気持ちは痛いほどよくわかっています）。
連日最高気温が36℃とか37℃とか熱帯夜が続くとか湿度とか、とても北海道とは思えない8月は選手にとっても負担が大きかったのだろうなあ ことさら走ることを絶対命題として抱えるチームとしては と、湿度の下がった爽やかな暑さの中、空調のきいたドームの中で思った。
勝てない時は惜しまず全力応援あるのみだ、と今回は熱狂エリアでスタンディング応援を選択。何やかや久しぶりの立って応援。
去年の夏に声出し応援が解禁になったから、声援のあるスタジアムが戻ってきて一年になる。その間、マスクも必須ではなくなりゴール裏は以前と変わらない応援の風景を遠くから見ているぶんには感じていた。
でも実際に中に入って応援してみると、人はそれなりにいても声量が以前とは全然違うんだって感じた。圧力が薄い。飛び跳ねているのは中心のほんの1ブロックくらいだというのは厚別でも感じたのと同じことだった。日常に戻ったような顔をしていても、コロナ禍で失ったものは決して小さくないのだと思い知る。今年もしルヴァン決勝に行けたとしても、今のままでは2019年には遠く及ばない応援しかできないだろうな、これは由々しき事態だなあとは思うものの、じゃあみんなで以前の通りに応援しようといったところで、大きな声を出すことに抵抗を抱えたままの人はいるだろうし（実際私もマスクをしたままの応援）、本当に難しいなあ…でも今のままでは「応援が力になる感じがしない」というのが正直な感想。
それでも他人はどうでも自分の汗を惜しんではいけないなとは思った。立って応援してると座って観戦しているときよりも図太い自分になる。ずっと手拍子をしてずっと歌っているだけでもなんか違う。試合に対してポジティブに入り込める感覚がある。いや自分ひとりぐらいがポジティブに入ったからって試合の結果になんの影響も与えないんだけど。傍観している自分より歌ってる自分のほうが好きだというただの自己満足なんだけど。
選手に情熱を求めるなら自分の情熱も持ち寄りたい。今の時代はそういう暑苦しさをミリも求めてないと知ってるけど、AIが代替出来ないものの一つだと思うんすよ情熱って。
やっぱり応援はいいな。ただ90分立ってるだけで足攣るとは思わなかった。弱すぎる。情熱云々以前の問題が私にはある。
単独応援で乗り込んだら後ろに友達がいて（またこのパターン）一緒に応援することになって、その友達とは去年のC大阪戦のときにも同じような展開で応援して勝っていたのでこれは吉兆かと思った。正しかった。
2-0になったところで「連続失点癖が出たら秒で追いつかれる」と思っているので最後まで応援の手は抜かない。相手チームよりもこれ単に自軍との戦いすぎないか。終わってみれば「総じて危なげない試合だった」けど、とにかく終わるまで楽に応援できる時間帯はほぼなかった。
そんな3分あったら2点取られるという恐怖との戦いを解放してくれたのはゴニだった。そういえば前出のC大阪戦でもゴニだった。ゴニ本当につらいときの一発を出してくれるやさしい。
ハチがいなくても宮澤がいるというこの安心感。この日の宮澤の嫌らしさはベテランならではの外連味の無さ。積んだキャリアが唸りを上げてピッチを自在に往来する。「宮澤あああああ！」老若男女問わず黄色い声を上げざるを得ない。同じようにルーカスも黄色い声対象だった。
後ろの安定からか馬場ちゃんが生き生きと駆け巡っていたのもよいですね。怪我人が多くて大変だというけど、ベンチから雄也くんやコバ兄、深井さんが出てくるのを見るのはすごい贅沢なことだと思いがちな老害。
ほくほくと札駅のドトールでひとり祝勝会開催だと意気込んでいたら、投稿を見た友が急遽駆けつけてくれてよい酒になった。札駅のドトール、改札の内側なのでJR乗る人しか使えないけど本当にお得なのでおすすめ。
9月は勝利で始まったのでこのまま年内負けないでほしい。
応援もがんばろう。がんばろう…！
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