仕事が早いとは, どういうことか...

土木の構造設計を仕事にしていると聞くと凄腕のエンジニアが最高峰の技術力で仕事をしているように想像するかもしれない

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その実は、時間を売る作業代行業だ...設計の方法はだいたいの場合 前例があり、道具が指定されており設計作業者は自分の責任で設計するのではなく管理技術者の代わりに設計業務を代行する と言った感じだ

もちろん報酬を頂く限り責任は伴っているのだが、結局チームで人様の財産を設計するのだから自分のペースや考え方など二の次なのです。

さて、上記の理由から設計技術者は、アーティストではないので“私が選ばれる理由”は、「カッコいい設計方法を提案すること」でも「斬新な技術による設計」でもなく、【締め切りまでに無難に仕事をしてくれる】ことが大きいのだと思う

名古屋駅で偶然見つけた看板

ここで、私が尊敬する先輩たちが実践している【設計の仕事を早く行うこととはどう言うことなのか】を書いてみようと思う

ひと昔前(私が入社した2000年代まで)は、クライアントとの連携が今より簡単ではなかったので(Faxと電話)何か勘違いがあったら徹夜して設計を修正し提出すると言うのが、ガッツある設計技術者の鏡であった

令和になり、メールやチャットツールなどの普及により昔より頻繁に、クライアントと接触できる現代では、「いかに早めに、間違いや勘違いを発見できるか?」が最終的に仕事が早くなることにつながると思っている

これは、別にクライアントと呑みに行けと言っているわけではない(呑みに行っても仕事のましてや設計の数字の話なんてしない)

仕事の進め方イメージ

尊敬する先輩たちは、設計の仕事を承ったらこんな感じの工程表を描く

初動を早くして問題点を洗い出す期間を出来るだけ前にもってくる

設計で一番やっかいなのは、「何が問題になるのかをはじめる前は誰もわかっていない」ということである。したがって、〇ヶ月で終わるのかなんてわからない

でも、事業全体を取り仕切るクライアントからしたら、どれくらい時間がかかるか?を確約しておきたいと

仕事が早いとは, どういうことか

問題点を洗い出す期間と実際に設計計算書を作成する期間を分けることにより、仕事が早く見える(かかった総時間は変わらないと思う)し、

締め切り前にバタバタとデスマーチをする機会が減るので、尊敬する先輩たちは安定しているように見えるのだと思う

重要なのは空白の期間

この時間管理でもっと重要何が「一旦たまを投げ返す」と言うこと

これによりクライアントは洗い出された問題点を各方面に確認を取り調整してくれるのだ

だからクライアントから見たら仕事が早く見える

まとめ

仕事がうまくいかなかったり、独立したてで模索したりしている人に伝えたいのは、

初動を早く

これを試してほしい。問題点を洗い出すことの重要性を見直してほしい


私も尊敬する先輩たちのようになりたい
今日この頃であった

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