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尻切れトンボ

以前の職場で、若いと思っていた部下(同性。念のため。)が
「尻切れトンボ」という表現を使ったときに、
自分より年上だと気付いた。
(注: 役職上、年上部下がありうるポジションだった。)

昭和を感じさせる表現は嫌いじゃなくむしろ好きなので、
以降、実はこっそり真似をして「尻切れトンボ」を乱発するようになったのは
何を隠そう私である(隠れてない)。

「尻切れトンボ」は
「物事が中途で切れて、後が続かないこと」を言う。

わかっている。私も十分にわかって使っている。

しかしながら、「こりゃ尻切れトンボだわ」と言いたくなってしまう日が訪れた。

それは妊婦を経て、経産婦となり、
お尻にこさえた"zi"が、治ることなく居座り続けている今このときである(きっと夢じゃない)。

苦しみに対抗したものの、戦いに敗れてしまった"zi"は、
涙を流すかのように血を流す。
そして、赤い涙は血の湖となるのだ。
悲しい。そして痛い。むしろ痛いのおまけが悲しさである。

こんなとき、私はつぶやくのである。

「尻切れトンボ…k

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