デッドマンスイッチ・ラブ・シャンプー
綿100%の下着しかつけない。俺は肌が弱いから。
そんな俺のこだわりがつまったボクサーパンツは吸水限界をむかえ、尻とパイプ椅子の座面との間は大量の汗によりビチャビチャだった。
真っ暗ながら足裏からむき出しのコンクリートを感じる。それに生乾きのまま何年もタンスにしまった服みたいなカビ臭さ。時折カサコソと背後で音がする。椅子にガムテープでぐるぐる巻きにされている俺は振り返ることもできない。
パンツ一丁で監禁され、どれだけ時間が経ったのか。
なんで、こんなことに?