夫に推しカプがバレた話
こんにちは。
初めてのnoteで少し緊張しています!
ーーー
これは2〜3週間ほど前の話。
ある日の深夜、子どもの夜泣き対応を終えた頃、隣でスマホゲームをしていた夫が私に聞いてきた。
「ねえ、推しカプってどういう意味?」
「は?」
私は耳を疑った。
夫は一体どこでその言葉を知ったのだろうか。
Twitterだろうか。
私は今年のお盆前後に、pixivで巡回中、某大手ジャンルの某カップリングにどハマりしてTwitterでシャウトしていたことがある。
それを見たのだろうか。
一応夫とはTwitterが相互なのだが、使い方がわからないと使っていないらしい。
地震があってもツイを開かず私にLINEで「地震あったよね?!」と連絡くるくらいだから……。
「この前寝言で『推しカプが〜』って誰かと議論しているような寝言を言ってたんだよね」
Twitterじゃなかった。
寝言か。出処自分か。
「しかもなんかキレ気味で」
キレ気味で誰と議論してたんだ夢の私よ……。
「で、職場のそこらへんに詳しい人に聞いてみたんだけど……」
「え……」
聞いたのか、職場の人に……勇気あるな。
妻が腐ってると公言するようなものだぞ。
「好きな作品のキャラクター同士を組み合わせて楽しむこと、みたいな感じのこと言ってたわ」
「うん、そうね」
「でも奥さんは猛者だから、もっと違う意味もあるかもとかなんとか……」
おい、職場の人よ私が年季のある猛者って……なぜ知ってる……。
何度か奥さんのオタクトークで盛り上がったことがあるらししい。そうか……(遠い目)。
というかネットで『推しカプ』って検索したらいいじゃないか。
いや、字がわからなかったのか。
『おしかぷ』って予測変換で普通に推しカプで出てくるけどな。私のスマホだけか?
「で、ハマってるのって何?」
「え、なんで。知りたいの、そんなん」
「気になるから」
「えぇー」
知っても良いことないだろうに、夫の追求は続く。
「Fr●e!?それともテニ●リ?あー、ネトフリで実写化話題になってた幽●?」
確実に私が昔ハマってたジャンルを攻めてくる。
しかも出会う前にハマってたジャンルまで!!!
なぜわかる!!なぜわかるんだ!!
段々と一般人に擬態している化けの皮が剥がされていく……!
くぅ、負けん、負けんぞ!!
推しジャンルは守ってみせる!隠し通す!
「あ、この前ネトフリでみてた鬼●かな?」
「ヒュッ?!」
クリティカルヒッッッッ!!!
ネトフリ!!!
「な?!え、最近ネトフリ私は見てないよ?え、何言ってんの?」
「その反応、当たりだな」
隠すの下手か、私よ。
もう声が裏返ってあからさまに動揺してしまった。
しかし勝負はついていない。推しジャンルバレはしたが、推しカプはバレていない。
推しカプを隠し通せば私の勝ちだ!!
「で、その推しカプはなんなの?」
黙秘。私は黙秘する。貝になるぞ私は。
「寝言で『〜じろう』って言ってたからひとりは炭●●でしょ」
「?!?!??!」
ご明察。Twitterみたのかとまだ疑っていたが、寝言確定。Twitterでは、推しカプの名前は出してない。
だが挽回のチャンスはある。
「い、いやー寝言で言ってたのは金●ムの源●郎ちゃんのことかもよ?ネトフリで一緒に一気見したじゃん」
焦るな。私は隠し通せる。やるんだ。動揺を悟られるな。
「金●ムって何?」
「ゴールデ●カムイ」
「今の人はそう言うのね。でも違うでしょ」
くっ、鋭い。ギリィ……私はシンデレラの継母のように唇を噛んだ。ハンカチがあればハンカチを噛んでいる。
「相手は〜うーん、水の人?好きだよね?」
「あ、●●さん?好きだけど違うよ」
よし、このままノーマルカプに持ってくぞ。
雑食の私はノーマルカプもいけるクチだ(どんなクチだ)。
「じゃー●●さんだ」
「へっ?!イャ、チ、チガウヨッ」
「あ、その反応、当たりだな!」
2択で即バレ。声が裏返る。
嘘をつけない性格〜うーん、素直!私素直!
だが今はそれが致命的!
「アァアァアアアッ!!!嘘ぉぉおおお違う違う違っアァアァアアア!!!」
そこからは悶絶。もう隠せない。
なぜ暴く。深夜子どもたちが寝たあと密かに支部で楽しんでいただけなのに!!
腐界を暴いて何になる!
「もーいいでしょ!もー!なんで!!」
「いやー最近寝言で子どもたち怒ってないからさ」
寝言で。また寝言か。夢の中でも育児に追われてんのか私。
「別に責めている訳でも、やめろということでもないよ。ただ、いつも『コラー!やめなさいっ』とか寝言で言わなくなったから、最近楽しいことでもあったのかなって思ってさ」
夢で子どもたちを追いかけなくなったと思ったら寝言で推しカプとか言い出したらそら気になるわな。
しかし妻の機嫌を寝言で判断してる夫……何者だ。
夫激務で日々ワンオペのしんどさを癒してくれているのが推しカプなので、毎日楽しいのは当たり。
推しカプがいるから、夜に支部巡回で楽しむって決めてるから頑張れている。
だから夫がそう言ってくれたのが驚きだった。
まあそう思うならもう少し育児してとは思うけどな(ほんのりダーク)。
「でもちゃんとノーマルのも好きだからね!お●みつとか、ぎ●しのとか!」
「あー専門用語入ってくるとわからないからもういいわ」
必死に腐れ切っていないアピールするも、空振り。
「あと、ゼ●ダとかでもちゃんとハマってるし……」
「は?ゼ●ダも?何相手はゾ●ラ族とか?」
「なぜわかる!!!???」
ゼ●ダのカプもTwitterでシャウトしてるけど相手がゾ●ラだとは書いてなかったはず……!
なぜわかるんだ夫よ……こっわ……夫婦こっわ……そんなこともわかるようになっちゃうもんなんですかね……。
これは深夜2時くらいに起きた、お化けもドン引きな夫に推しカプがバレた話でした。
ちなみに結婚前から腐バレはしているので問題なしです。
まあそんなこんなでオチはないのですが、身内に推しカプがバレるのはとーーーっても恥ずかしかったです。
多分隠しといたエロ本が親に見つかるのと同じくらいのレベルです。
推しカプ腐バレ予防には、薄い本の隠し場所とかスマホ内のデータではなく寝言!寝言に気をつけましょう、ということで。
でも寝言ってどう気をつけるんだ……。
まあ推しカプバレが怖くて腐ってられませんのでね、ハイ。開き直るしかないのですけど。
ちなみに、小5か小6のとき、小学校の自然教室でお泊まりした時の寝言は、「牛乳!牛乳!」だったそうです。
しかも叫んでいたそうで、同室の友人たちから笑われました。
その日の夢は、すごく美味しい牛乳を飲む夢でした。冷たくて甘くてクリーミーな。味は今でも覚えています。それくらい美味しい牛乳だった。そら叫びますわ(開き直り)
寝言事件。皆さまもどうかお気をつけて……!
長くなりましたが、読んでくださりありがとうございました。
小日向 星海
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