やる気がある時がチャンス

2月12日、晴れ。
今日も朝から父親とオリジナルルールの野球を朝から楽しんでいます。

今日はできない事ができるようになる時について書きたいと思います。

前記事に書いた通り発達性協調運動障がいのある長男は、その特性故に身体や手先の使い方が不器用な為、小さい頃から試行錯誤しながら一つ一つできない事をできるようにする事に私が必死でした。
ボタンを止める、お菓子をあける、のような日常動作から、縄跳びやブランコなどの遊び、リコーダーにそろばんなど今に至るまでいちいち壁が立ちはだかっていたなーと思います。
もちろん現在進行形です。

できない事をできるようにしたい気持ちは小さい時は当然親の方が強く、時に苛立ちに変わることもありました。でもできた時には人一倍苦労した分人一倍喜ぶことができました。

でもある出来事をきっかけに、

本人のやる気を応援する事が1番の近道

だという事に気づきました。

それは確か小学5年生の時で、新しい運動靴を買いに行った時の出来事です。
蝶々結びを習得していない長男はいつもはだいたいマジックテープ式の靴を選んで買っていたのですが、突然紐靴がいいと言い出したのです。
紐がまだ結べないから練習してからの方がいいのでは?と伝えても紐靴が欲しい、できるようになるから、と根拠もなく言い張る長男。
その様子に気づいた店員さんが、別売りのゴム紐を勧めてくれました。そのゴム紐は結び目あたりに小さな玉がいくつもあり、その玉で穴を止めて蝶々結びをせずとも紐ぐつを履けるというものでした。
とりあえずこのゴム紐に替えて紐靴を履き、蝶々結びの練習を毎日して、できるようになったら元の紐に戻すことで合意を得て、紐靴を購入しました。

実は小学校に入ってから、体操服のズボンの紐や水着の紐など蝶々結びを習得させるタイミングはあったのですが、当時はそれよりも課題が山積みで、体操ズボンの紐はとりあえず結びっぱなしで緩めに固定し、私が別にゴム紐に変えて対応していました。

療養先の作業療法の先生にも相談し、色の違う紐を使って練習させてもらっていた時期はあったものの習得には至っていませんでした。

しかしこの靴紐を履きたいという本人の意思により、蝶々結びの練習へのやる気がでました。

さっそく帰宅し段ボールに穴をあけ紐を通して簡単な練習装置を作り、朝晩1回やろうと一緒に練習しました。
本人の強いやる気により欠かさず練習し、1週間後には蝶々結びを習得し、無事靴紐デビューを果たしました。

たぶん、体操服のズボンの紐の為にはこんなに頑張れなかったと思います。

親の気持ちだけだと、子供は嫌々やることになるかもしれない、もちろん出来た時は一緒に喜ぶことはできる。
でも、子供本人の意思で出来なかったことが出来た時の喜びはさらなる喜びになると私は思います。
親としても子供のやる気を応援することが本来望ましい姿だな、と改めて感じました。

これからもやる気スイッチが入った時、できる限り応援できる自分でありたいと思います。



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