タイムカプセル指数
10歳のころだ
「2分の1成人式」だの銘打って
クラスでタイムカプセルを作ったんだ。
といっても、担任が持ってきた衣装ケースの中に
各々持ち込んだものを入れて
10年後の成人式で開けようとか言う話だった気がする。
タイムカプセルを作った回数分
タイムカプセル指数を「ー1」をすると
この時点で僕のタイムカプセル指数は「ー1」となる。
見事、回収されたら「+2」されて、「1」になるのだが。
僕の人生ではもうその機会は訪れない。
夏休みの宿題で書いた『ABC殺人事件』の読書感想文を提出した。
担任に読まれて、返還されたのを突っ込んだ記憶があるが
もう、その記憶は確かめることができない。
一生プラスになることのない数字を背負っている。
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