見出し画像

果実と砂糖の生活

サルヤマです。日記を書こうとしたのですが、あまりにも何もない日で、朝起きてバイトしただけなので脚本を書きました。

これからは何もない日には果実ちゃんと砂糖ちゃんの日常の脚本を書いていきます。「かじつ」と「さとう」です。二人とも女の子です。果実ちゃんは格好良くて、砂糖ちゃんはかわいいです。どっちも痛々しくはないです。普通の見た目です。地雷でも病弱でも何でもありません。普通に格好良くて、普通にかわいいです。ファンアート待ってます。

ちなみにちょっとだけ今日の日記を書くと、

今日はバイトで、たくさんの人に話しかけられた。商品の場所とか色々。でもほぼすべてに淀みなく答えることが出来て、嬉しかった。外国人の人の対応は難しい。日本人なら大体対応できる。商品の場所がスムーズに案内出来たら幸せな気持ちになる。レジの前にいたら、カートに乗った子供が無言で不貞腐れた顔でずっと俺を見てた。俺は何もしてないのに。めっちゃ不貞腐れてた。なんなんだろあれ。めっちゃ不貞腐れた。じーーーっと見られた。笑っちゃったよ。

ですね。バイトでした。

ここから果実ちゃんと砂糖ちゃんの脚本です。関係性とか過去とか決めてるんですけど、まだ言わないことにします。いつか本物の果実ちゃんと砂糖ちゃんに会えるまで不定期で続きます。上演したいな、いつか。ではどうぞ。




果実と砂糖の生活 
「新作のグミ」

登場人物
砂糖:女、かわいい
果実:女、格好いい

真ん中に小さいソファ。その前にローテーブルがある。テーブルの上には籠が置いてある。籠には少しだけお菓子やみかんが入っている。

砂糖、上手入り。のんびり歩いてソファに座る。スマホを取り出して見始める。しばらくして、そわそわした様子で立ち上がる。Creepy NutsのBling Bang Bang Bornを流す。サビまでそわそわした様子。サビが来たら踊る。にっこにこで踊る。満面の笑み。

果実、サビに入った直後に下手入り。外から帰ってきた格好。ビニール袋を持っている。

砂糖、果実が来たことに気づかずに踊っている。
果実、それを見ている。

果実「…………」
砂糖「ぶりんばんばん、ぶりんばんばん、ぶりんばんばんぼん!」
果実「…………」
砂糖「ぶりんばんばん、ぶりんばんばん、ぶりんばんばんぼん!」
果実「…………」
砂糖「ぶりんばんばん、ぶりんばんばん、ぶりんば」

砂糖、果実に気づく。踊りの動きのまま止まる。果実をじっと見る。果実も砂糖をじっと見る。

果実「…………ただいま」
砂糖「…………えーあー」
果実「楽しそうだね」
砂糖「……あー、いつからですか?」
果実「ちょうど、踊り始めたあたりかな」
砂糖「あー、はい、はいはい、そうですか」

砂糖、踊りのポーズを止めて普通の姿勢になり、ゆっくりソファに座る。

砂糖「おかえり」
果実「うんただいま」
砂糖「笑った?」
果実「何が?」
砂糖「私のぶりんばんばんぼん」
果実「笑ってないよ」
砂糖「嘘だ絶対笑ったでしょ」
果実「笑ってないって」
砂糖「ねえせめて笑ったって言って、笑われるのも嫌だけど笑われないのはもっと嫌かも」
果実「だって笑ってないもん」
砂糖「面白がってよ人の滑稽な姿をさ」
果実「私はあなたの事笑わないよ」
砂糖「やめて、凄い真摯な目で見ないで、私はそんな真剣に人生を生きてない」
果実「気にしないけどな」

果実、袋を置いて、外の格好を脱ごうとする。

砂糖「あ!待って!」
果実「なに?」
砂糖「その格好今日初めて見た」
果実「ああ、うん、この前買ってきたコート」

砂糖、無言でスマホを取り出して写真を撮る。

果実「私よくそれ許してるよね」
砂糖「え、嫌なの?」
果実「嫌っていうか、変じゃない?何で服の写真撮るの?」
砂糖「本出すんだよ」
果実「え?」
砂糖「菅田将暉がさ、着服史って本出してるの知らない?」
果実「はい?」

果実、服を脱いで整えながら聞く。

砂糖「菅田将暉がさ、今まで私服で色々着てたのをさ、マネージャーかなんかが写真ずっと撮ってて、それをぜーんぶまとめて本にしたの」
果実「なに、今までの菅田将暉の服を見れるってこと?」
砂糖「そう、この時期はこれにハマってるんだな、みたいなのも分かるわけ」
果実「ああ、そう」
砂糖「私もそれ作るんだ。果実の」
果実「私の?」
砂糖「そう。果実の着服史」
果実「わざわざ作るの?」
砂糖「うん、一冊だけね、自分用に」
果実「そんなことしなくたってフォルダにあるんでしょ」
砂糖「本にするのがいいんじゃないか馬鹿だね果実」
果実「ええ、せめて私に内緒で作ってよ」
砂糖「なんで?いやだった?」
果実「気味悪いでしょそんなの」
砂糖「いやかー」
果実「いや、作ってもいいけどさ」
砂糖「いいの?」
果実「作りたいんでしょ?」
砂糖「うん」
果実「砂糖が作りたいって言うならいいよ」
砂糖「え、やったー」
果実「出来たら見せてよ」
砂糖「分かったよん」

果実、砂糖の隣に座る。
砂糖、ニヤニヤしている。

果実「なにニヤニヤしてんの?」
砂糖「え、今さあ」
果実「うん」
砂糖「砂糖が作りたいならいいよって言ったじゃん」
果実「え、うん」
砂糖「久しぶりに砂糖って呼んでくれた」
果実「…………」
砂糖「名前で呼んでくれたの久しぶりじゃん」
果実「…………」
砂糖「へへへ」
果実「……はあ」
砂糖「引いてる?」
果実「引いてない」
砂糖「ほんとは?」
果実「ちょっとね」
砂糖「正直だなあ」

砂糖、ずり落ちてローテーブルの前に行く。おいてあるビニール袋を見る。

砂糖「うん?なにこれ」
果実「ああ、買ってきたの、みていいよ」
砂糖「なんだろなんだろ」
果実「グミと千切りキャベツ」
砂糖「きもいね相変わらず」
果実「きもくないでしょ美味しいよ?」
砂糖「え、これ夕飯?」
果実「うん」
砂糖「何を目指したらこうなるの?健康?不健康?」
果実「世界一かな」
砂糖「きもいの世界一?」
果実「効率の世界一」
砂糖「わたし果実のここだけは好きになれないかも」
果実「なんで?私の夕飯の定番なんだけど」
砂糖「これはさ、美味しいと思って食べてるの?何も思わないで食べてるの?」
果実「美味しいと思って食ってる」
砂糖「食ってるって言い方やめて萎えるから」
果実「美味しいと思って食べてます」
砂糖「何が?何が美味しいの?グミは分かるよ?美味しいもんね。でも千切りキャベツは生で食べるんでしょ?何が美味しいの?」
果実「生じゃないよ」
砂糖「なに?」
果実「ちょっとだけ塩入れるんだよ」
砂糖「知らねえよ変わんねえだろ」
果実「砂糖ちゃん口悪くなってますよ」
砂糖「砂糖ちゃんって呼ばれた嬉しさよりも何言うてんねんが勝ってるわ今、なに言ってんだお前」
果実「砂糖ちゃんだいすき怒んないで」
砂糖「ああ負けそう」
果実「私砂糖ちゃんの横顔好きなんだよね」
砂糖「あ゛―――!」
果実「へへ」
砂糖「あーーーー、それまじ止めてよ、嫌すぎる、負けてしまうわ」
果実「へへへへ」
砂糖「もういいよ、いいからさ、別のもの普通に食べなさいよ、ほら、これとか」

砂糖、机の籠からミカンを取って渡す。

果実「私ミカンの白いところ嫌いだから食べれない」
砂糖「取ったらいいじゃないの」
果実「別に食べたくないものだからやる気が出ない」
砂糖「ああもう、うるさいな、やってあげるから、ほら」

砂糖、ミカンを取る。

砂糖「どんくらいやればいいの?」
果実「つるつるになるまで」
砂糖「つるつる?」
果実「そうじゃないと食べれない」
砂糖「……え、全部ってこと?」
果実「そうだって言ってるじゃん」
砂糖「偉そうだなてめえ」
果実「やってくれるの?」
砂糖「なんで俺はミカンの白いところ無限に取らなきゃいけねえんだ」
果実「一人称が変わった、ごめん、嘘、やんなくていいよ」
砂糖「いいよ、もう食べなくてもいいよ、まあなんにも食べないよりましだし」
果実「食べなくてもいい?」
砂糖「うん、ほら自分のグミ食べな」

砂糖、グミを取り出して渡す。
果実、受け取って食べる。

果実「ありがとう、美味しい」
砂糖「一つちょうだい」
果実「はい」

砂糖、受け取って食べる。しばらくして変な顔になる。

砂糖「うへえ」
果実「今の顔めっちゃ好きかも、何の顔?」
砂糖「不味いもの食べた顔だよ」
果実「え?まずい?」
砂糖「凄い不味い、何の味これ」
果実「これはねえ」

果実、グミの袋を渡す。

砂糖「……キャベツ味」
果実「美味しいよねえ」
砂糖「もう二度と買ってこないでねこれ」
果実「ええなんでえ?」




お疲れ様でした。果実ちゃんと砂糖ちゃんでした。仲がよろしいことで。全然永遠に書けますこれ。二人とも健康的なので。

こういう名前好きなんですよね。名前っぽくない名前が。「果実」を最初に思いついて「なら相手は砂糖かな」って感じで決めました。因みに苗字はまだ内緒です。

まだ不定期で続くのでお願いします。この世界線に登場したかったら言ってください。当て書きしてあなたかあなたに似た誰かをこの世界線に登場させます。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?