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髪切って動物園に行く日!/3月3日

昨日の夜はU-NEXTで劇団ひとりと満島ひかりのコント番組、『ひかりとひとり』をお母さんと見た。満島ひかりの演技にお母さんが爆笑していた。

コント歴0の満島ひかりが、コント歴30年の劇団ひとりに対して演技力で勝負を挑んでいるような瞬間が多々あって、それに劇団ひとりがきちんと応答している構図が良いなと思いました。制作過程も含めて面白いので、見れる人はぜひ。

その後お母さんと長々お話をして、自分の部屋で布団に入りながら『成瀬は信じた道を行く』という本を読み切った。面白かった。成瀬~本当に存在してくれ~。

そのままダラダラしていたら3時になってしまっていて、しょうがなく就寝する。

起きたのは10時。今日は美容院に行く予定があった。

昨日の残りのアサリの味噌汁と、バターを塗りたくったトーストを食べる。組み合わせがイカレているが、別にそこまで悪くない。大人になったので、わざわざアサリを全部は食べない、という技術を身に付ける。

着替えて、外に出る。12時からの予約だったので、少し時間がある。折角なので最寄りの駅までバスではなく徒歩で行くことにする。

おまえ飛び出しそうすぎるだろ

途中でウェルチのぶどうのジュースを買う。カバンの中に、凪良ゆうの『汝、星のごとく』を入れていたので、染みないか不安があり、キャップをしっかり閉める。大人技術。

駅に着いたので切符を買おうとして売り場に向かったら、おじいさんに対して駅員さんが壁の小窓みたいなところから顔を出して案内している。駅員さんの顔がでかくて、笑ってしまう。妖怪みたいだった。妖怪ひょっこり駅員。

切符を買って、改札に入ろうとしたら、長机を出して何やら準備している人たちがいる。なんだろうと思って見てみたら、弁当販売だった。こんなことやってるんだ、と思っていたら、紙に「ひなまつり」と書いてあった。そういえばそんなイベントもあったな。自分に関係ない行事になると途端に疎くなる。

切符で改札内に入って、目的地まで向かう。本に切符を挟む。

いざ着いて、向かおうとしたけれど、やはり少しだけ時間がある。本屋でものぞこうと思って、駅構内に接続しているデパートの地下二階の本屋まで行く。

まあそんなに楽しみならよかったけど
涙を飲んだ日があったんだろうな

が、トイレに行きたくなる。本屋に行くと常にそうなる。それはしょうがない事だ。案内板を見てみたら、二階にしか男子トイレはない。女子トイレは至る所にあるのに。まあそういうものなので受け入れて向かう。それはしょうがない事だ。

高級なお店が立ち並んでいて不安な気持ちになる。ふと店員さんを見ていたら、凄い身なりに気を遣っている。ぱっと見同年代に見える。これから本当にああいう高級店の店員に同年代が居るんだと思うと、もっと不安になる。急いでトイレに駆け込む。

トイレから出たら大体時間だったので、向かう事にする。

ずっと切ってくれている美容師さんが新しい美容院に移った、というので地図アプリを開く。だが、その旧美容院と新美容院が近すぎる。なんか気まずいとか無いんでしょうか。その界隈の事情が分からず、気にしないようにする。

エッセイとかラジオとかで散々、美容院で困る、みたいな話を聞く。文章を書いたりするような人は、そりゃ美容院なんて鏡を見続けて自分と向き合い続ける場所は苦しいものだろう。かくいう僕も昔は同様にめちゃくちゃ苦しい思いをしながら美容院に行っていた。

けれど、ある時に「この髪型で永遠にいたい」と思える髪を写真に収めることが出来て、それを見せて「こうしてください」という事にしている。し、今切っている人は僕のことをずっと切っている人なので、もう何も注文しなくてもいい。とても気楽なもんです。

なので苦しいことはなかった。しいていえば美容院さんに会話の流れで「好きな芸人は誰ですか?」と聞かれ、頭の中で「ダウ90000はとは言えないし……Aマッソもまだ流石に言えないし……東京ダイナマイトとか絶対無理だし……」と脳内を巡らせて、「オズワルドとか……」と捻りだした。ほんとうにすきだし、うそはついていない。

途中でりんごジュースをもらったりして、快適に過ごす。はす向かいの女性が髪を染めていて、ずっと恋バナをしている。

「なんか、ずっと一緒にいる人が居て、旅行?とかまで行ったことあるんですよ。そうです二人きりで。え、でも付き合ってないんです。そうなんですよ笑、付き合ってないんです笑。付き合ってないんかい!ってなりますよね。え、いや私は好きっていうか……。違うんです!笑。いや、そう周りも皆付き合ってるって思ってるから。いやBeReal載せちゃってるんですよ。そうです、ほんとBeReal無きゃいいのにって。えーでも聞いた方がいいですかね。え?いや私のこと好き?みたいな笑。ねー笑わないでくださいよ!笑」

ここらへんで苦しくなったので聞かないようにする。書いてて苦しい。

毛量が多かったので、切ってもらってスッキリ。次にパーマの作業。パーマを当てている間にもののけの動画が流れてくる。面白くてニヤニヤしちゃうけど、クールぶって我慢する。そのまま髪を洗う。ヘッドマッサージみたいなことをしてくれる。気持ち良すぎて笑ってしまう。ヘッドマッサージ大好きだ。

そのまま何事もなく工程が終わって、美容師さんに「ゆるふわパーマどうですか?」と聞かれる。そうか俺ゆるふわパーマなのか。ゆるふわぱーまサルヤマです。

次の来院の予約をしてその場を去る。素敵に切ってもらえて満足。

お腹が空いたのでラーメンを食べる。その店は煮干しラーメンが凄い店なのだけれど、店員が寿司屋の格好をしていて、メニューに寿司がある。定番メニューに寿司とラーメンのセットがある。なんだそれ。

すごい煮干しラーメン
1番左が美味しかった

折角なので注文するけれど、めっちゃ本格的。笑ってしまう。カウンターも寿司屋みたいだし。なんだそれ。

店内にテンテレテンテレテンテレテンテレテン!みたいなハイペースな音楽が流れている。ハイペースだから落ち着かない。客の回転数を上げる目的なのかな。水曜日のダウンタウンにそういう説ありましたよね。

店員さんが忙しなく動いている。ラーメンと寿司の並行はどれほど大変なのか想像もつかない。忙しなく動く。無駄ない動きの大将。こりゃ凄い店だ。そう思っていたら大将が一言。

「間違えちゃった」

なにをだよ馬鹿。

なんか間違えたらしい。おいおい大将。大将失格だよあんた。せめて声に出さないでくれ。せめて情けない声を出さないでくれ。まあ美味しかったからよかったけど。やめてくれよ大将。

美味しく召し上がってその場を去る。

そうですか

さて、どうしようと思って色々考えたが、野毛山動物園に行くことにする。昨日から動物園に行こうと思っていたのだ。

歩いて30分くらい。上等じゃねえか。かかってこいや。

オードリーのANNを聞きながら歩く。しばらくは都会の道。公衆トイレがあったので、鏡でゆるふわパーマを写真に収める。素敵。欲しかったら言ってください、あげます。

ビル群の間から吹く風が強くてせっかくセットしてもらった髪が崩れる。ゴミだ。なんとかかんとか住宅地エリアまでたどり着く。

きも自販機
こういう自販機大好き
怖すぎる絵
あーやっぱりそうなんだ
通った中学の写真
階段が1番青春だ

だが、あまりにも住宅地過ぎて、迷子になる。方向音痴のレッテルを張られたくないので、なんとか行くべき道を見つけ、野毛山動物園の案内看板を見つける。「こちらが野毛山動物園」と書いてある。少し歩くと「あと少しで野毛山動物園」と書いてある。文言が変わっていて、ほっこりして、入園。

「やさしいせかい」みたいだね

園内には結構人が居る。皆幸せそうだ。

こんなの「なかよし広場」一択だろ

まず軽めに赤い鳥。動かない。可もなく不可もなく。まあ最初だからね。

「なんか痒っゆ、ここ痒っゆ」

次にレッサーパンダ。おいおい可愛すぎるだろ。可愛いにもほどがある。レッサーパンダはサービス精神旺盛で、うろうろ客前を歩いてくれる。ありがたい。柵もないし、じっくり見れる。想像よりも目がつぶらで、きゅんきゅん。

「あそこ建て壊しなんだ……」

一人のお父さんが、子供を抱っこして、子供を完全に堀の中に突っ込んでいた。マジでなんでか分からないけど、子供をめっちゃレッサーパンダの領域内まで抱っこで突っ込んでいて、笑ってしまった。

チンパンジー。動かない。遠い。あまりテンション上がらない。

「あたしのこともう飽きたんでしょそうなんでしょ」

ライオン。存在感ありすぎる。めっちゃ動物を見た、って感覚が湧いてくる。見た瞬間に「うわっ」って言ってしまった。やっぱり百獣の王ですね。めっちゃ赤ちゃん泣いてたし。でも全く動かなくて、「飼育されているんだな……」と思ってしまって寂しい感情が湧いてきてしまった。

「寝てないですちゃんと聞いてました」

たぬき。なんか分からんけど大興奮してた。なんでだろ。二匹いて、馬鹿みたいに興奮していた。たぬきってそんなもんですか?あんなにビクビクしながら動くんだね。

「…………ノーコメントです、ごめんなさい」

アビシニアコロブス。凛々しすぎる。政治に参加しようとしているか、文学を嗜んでいないとおかしい。何かに悩んでいることは間違いない。

「どげかせんといかん」

フサオマキザル。サービス精神旺盛。めっちゃ飛び回る。尻尾の使い方が凄い。けど喧嘩もしている。尻尾をうまく使いつつ喧嘩している。怖い。時々目の前の柵にガッシャアン!って来るのでびっくりする。

「お前から!お前から!お前から降りて!」

アリクイ。動かず。顔も見えず。アリクイが見える部屋があって、黒いカーテンで仕切られていたので、覗いたらカップルがイチャイチャしていた。「なんですか!?」みたいな顔をされた。お前らが悪いんだろうが。

「なんかここあっかいな……」

フラミンゴ。楽園みたい。赤い。ピンク。ゲコゲコ鳴いている。もしかしたら悲しいのかもしれない。近寄ろうとしたら、柵に「鳥インフルエンザ防止の為近寄らないでください」と書いてある。怖すぎるだろ。

「……これなんの時間かわかる人いる?」

ツキノワグマ。動物感強め。でもライオンほどではない。デザインが地味だからかな。攻撃力は同じなのに、デザインのせいで使う人が少ないキャラみたいだ。男の子が「かっけえ!」って言ってた。ほんま男の子やなっ。写真は無い。

ペンギン。大好きだぜペンギン。動物園にも水族館にもいる人気者。今日はじっとしていた。水槽にいるペンギンの方が好きだな。

「こっちの方が80円安いかも!」

他にもコンドルとか、ちょっとした鳥とか、ハムスターとか居た。でも全体的にこじんまりとしていて、心は揺さぶられなかった。レッサーパンダだけでも一見の価値ありですな、という感じ。

あっという間に巡ったので、とりあえずベンチに座ろうとウロウロしていたら、子供たちが堀のむこうにいる。はい?と思って看板を見たら「しろくまの家」がある。どうやらシロクマは居ないけれど、昔飼育していた施設を完全再現しているらしい。入ってみる。

いきなり口を開けているシロクマが居て、びっくりする。怖すぎるだろ。ロックも仰々しすぎる。動物を飼うってそうなんだな、と思う。

怖すぎるって流石に

子供を産む部屋や、飼育係用の部屋、就寝用の部屋などがあり、「狭いな」と思ってしまう。まあ、動物園という施設の性質上しょうがないが、少し可哀そうに思ってしまう。

いざ展示スペースに入ると、その気持ちはさらに高まる。「ずっとここで見られる生活か」と思い、観客の居るはずの場所を見る。変な感覚だ。人間として展示される未来を想像する。ない未来であることを望む。変な気分だ。

セクシーポーズ

出入り口付近の売店に行くと、ソフトクリームが売っている。折角だから購入。コーンとカップのどちらか聞かれて「おいおい、この目を見てくれよ、コーンに決まってるじゃないか、僕はまだ子供心を忘れてないんだぜ」と言って受け取る。

ベンチに座ってぺろぺろ舐める。美味しい。久しぶりにこういうソフトクリームを食べた。とても美味しい。目の前で赤い鳥がバサバサしている。コーンは何故だが真っ黒で、でも味はそのままで、なんなんだよ、という気分になる。

石炭入りのコーン

途中でソフトクリームが綺麗な形になって、ちょっと食べないでそのままにしておきたい瞬間とかあったけど、まあ気にしないで完食。そのまま本を読む。

ふと顔を上げると、中学生の男二人と女二人がいる。ダブルデートってことですか……。はいはい、そういうことね、と思っておじさんはニマニマする。

そう言うときあるよね。おじさんはしたことないけど、おじさんの分まで楽しんでね。あ、その先にね、写真スポットあるから、おじさん撮ってあげようか?いい?大丈夫ね?じゃあ楽しんでね。

しばらく本を読んで動物園から去る。いい動物園でした。いい動物の配置。様々な関係でキリンとシマウマが見れなくて、若干心残りはあったけど、まあいいでしょう。一番近い駅まで歩く。

最寄りのバス停までの直通があったのでそれに乗る。混んでいる。ずっと立っている。空くと思った。結局ずっと立っていた。高齢者同士で席を譲り合ってて、運転手さんがやんわり「詰めてください」と怒る。まあ平和な世の中の証拠である。

最寄りのバス停に着いたとことで、父親から「今日の夕飯はそばなので、コロッケ買ってきてくれたまえ」という旨の内容のLINEが届いていたので、コンビニで買う。家族の数だけ買おうとしたけれど、三個しかなかったのでそれだけ買う。店員に「コロッケ大好きお兄さん」と思われているのに違いない。

そのまま歩いて帰宅。母親に髪の毛の出来を見せる。まあまあという表情。僕は納得しているのでいいのだ。

少しリビングでだらだらしようと思ったけど、髪に整髪料が付いてるし、なんだか疲れているし、お腹がなぜだが空いていたので、僕と弟だけ夕飯。そば。コロッケが上手い。卵の巾着みたいなものも食卓に。品名はなんだろうと思ったけれど、おいしいからなんでもいい。

あちこちオードリーを見ながら食べる。美味しくて面白い。食べ終わってお風呂に入る。今日は髪をお湯で流す。馴染むんだゆるふわぱーま。十分体を温めてお風呂から出て、リビングでこれを書いている。

今日は美容院にも動物園にも行ったので書くことが多かったです。でも楽しい一日でした。日記を投稿し始めてから、行動が大胆になりました。

引き続きリアクションが、リアクションが、とっても嬉しいです。DMでもなんでも、どれでも嬉しいです。感謝感激です。最近話してない人もずっと話している人も話しましょう。今日会ったことでも日記読んで思ったことでも教えてください。

友達は居るけれど、お一人様が好きだ。

友達と契りを結んで、色々な思い出を共有したいという願望はあるけれど、一人が似合うような男なので、それは叶わないし、別に今に満足はしている。

と、思ったけれど、日記をこんな赤裸々に書いているんだから、思い出を共有できているみたいなもんですね。

星野源は100回聞いたそうですよ。

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