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イチゴを摘んだ夏の幽霊。/3月14日

珍しく目覚ましをかけないで起きた。

立ちっぱなしだった足がまだ痛いというか、若干疲れが全身に残っている感覚がする。時間を確認したら正午で、明日は早起きなのにと思って「やばやば~」という思い。

昨日袋を忘れたので手ぶらで持って帰った、『あかね噺』の最新刊と、『ようこそ!FACT(東京S区第二支部)へ』の最新刊を朝から読む。朝?朝です。本当は『恋愛代行』という赤坂アカ×西沢五ミリによる面白マンガも買おうとしたけど、諦めた。赤坂アカ先生「三年後にはこの業界には居ないです」とか言ってたのに新しく書き始めてて笑う。結局いつまで書いてるつもりなんだろう。

どっちも面白いし、ワクワクする。この前買ってきた『ワンピース』の最新刊は若干のめりこむことが出来なかったので、安心。『ワンピース』、前巻の方が面白くなかったですか?章と章の間だからかな。コビー格好いい。ローとキッドどうしてるんすか今。

冷蔵庫の上にスマホを置いておくと、触りたくならないし、スマホの事を忘れられるので、良い感じに本が読める。気づいたら一時間ぐらい経っている。じっくり読んでしまっていた。『ようこそ!FACT(東京S区第二支部)へ』面白い。『チ。』と同じ作者と思えない。帯コメントが蓮見翔。

適当に服を着て外に出る。ノープラン過ぎる。どうしたらいいか分からない。天気がいいから、しか外に出た理由がない。

ブラブラ歩いて、行ったことない場所に行く。近所のフードコート。何気に初めて。そこそこ良い配置のフードコート。

ミスタードーナツがある。僕は無敵だからミスタードーナツも一人で楽しめる。ココナッツのあれと、ポンデリングの黒糖とカルピスを頼む。ココナッツの方は粒粒が小さい。黄色の粒粒の方は弟の好物で、いつも「机に顔出して食べなさい」と母親が言っていた。注文するときに店員さんの声がおどおどしていた。おそらく新人。滞りなくGET。

ただ、「昼過ぎなのに甘いものから食べ始めるの嫌だなあ」と思ったので、はなまるうどんデビュー。かけうどんにイカ天。うどん屋ってちょっと放任主義すぎる気がする。揚げ物とかトレーとか、ほったらかしでおいてあって、正直初めての来店者にとっては厄介な店だと思う。ただ僕は生粋の日本人なので、察しの文化を駆使し、なんとか注文に成功。うどんってマジであっという間に出来るんすね。瞬きしている間に完成してました。

完成品を家族のLINEに送信。母親から「炭水化物過ぎるよ」と言われる。美味しいからいいんです。いつか俺は炭水化物に殺されるかもしれない。死因:炭水化物による殺人。アルピーのラジオを聴きながら食べる。

センスがない配置

今日めっちゃ暖かい日でしたね。いきなりこんなに温度が上がるとびっくりします。僕はTwitterを消しているので、コットン西村を参考にできない。俺の実力で気温と格闘する毎日。

ご老人に道案内をする女性が居た。スタバのコーヒー片手にバリバリキャリアみたいな方が、なりふり構わず道案内をしていた。俺が今まで歩いてきた道を指さしていたので、俺の家まで行くのかと思った。

横断歩道の信号を待っていると、目の前の老夫婦が思いっきり赤信号を無視して横断していた。と、思ったら信号に気づき、慌てて引き返していた。夫婦どちらもまだ「慌てる」が出来る状態なんだな、と思って微笑ましく思う。慌てることも出来なくなる日がいつか僕らにも訪れる。

駅のバスターミナルのような場所で、小さな男の子と母親がしゃがんでバスたちを見ている。「はたらくくるま」という単語を思い出す。たいていこの単語はひらがなで書かれているから、「く」が二連続する。

公園で本を読む。気温が高いので読める。

公園にいたヒーロー

ヨルシカのアルバムを聴きながら、読む。ヨルシカの「負け犬にアンコールは要らない」って曲を、ずっと「負け犬にアルコールは要らない」かと思っていた。お酒の話かと思っていた。負け犬にはいるだろ、とか思っていた。

星野源のラジオを聴きながら公園を歩いたりする。星野源が自作PCを組み立てている。メールで「静電気防止で、全裸で組み立てたほうがいいですよ」との声が殺到していたが、調べたらそんなことをしている人が居なかった為、普通に服を着て組み立てたところ、翌日新垣結衣に「全裸じゃなかったね」とこっそり様子を見られていたことを明かされる話。好き。

子供が「まーだだよ」と言いながら公園の辺を走り回っている。お母さんが数を数えている。いつまでたっても「まーだだよ」は終わらない。しばらくして、ようやく「もういいよ」に変わり、お母さんが一直線に大人げなく子供の方に向かう。そこからが鬼ごっこに変わっていた。

段々寒くなったので、「まだ昼時なのにおかしいな」と思ったら、少し日陰になっていた。日向のベンチに移動すると、目の前にブランコがある。少し本を読んで、ふと顔を上げると。ブランコだけが揺れていて、幽霊かと思った。子供が周りにいなかった。

何の幽霊だろう、と思ったけど、昼の幽霊かな、と思いつく。昼の幽霊ってことは、昼は死んだってことか。けど今は昼なので、まだ昼は死んでいない。夜と朝しかない世界にだけ昼の幽霊が居る。

ブランコから目線を外すと、走り回っている子供が一人いた。あの子が多分昼の幽霊なんだろうな。という妄想をした。昼の幽霊は、こんな陽気なのに暖かそうなダウンを着ていた。

ぼうっと本を読んでいると、僕のベンチの周りを一人の男の子が歩き回っている。幼稚園の格好で、母親は周りにいない。手に木の棒と、イチゴのチョコレートのお菓子、「いちごつみ」を二つ剥きだしの状態で持っている。歩き回って、茂みをガンガンと棒で叩いたり、何か落ちているものを投げたりしている。

僕の周りで歩き回っているから、僕のことが見えていないかと思ったけど、「これいる?」と声をかけてきた。「これ」とはいちごつみの事。一つあげるよ、と言う。

「いいの?」と言うと、「はい」と返事も聞かずに渡してくる。「ほんとにいいの?食べないの?」ともう一度聞くと、「僕もう食べたから」。

そうなのか、と思って遠慮なくいただく。久しぶりに食べるいちごつみは甘くて、純粋な味がした。その子はまだ僕の周りを歩き回っている。「いちご好き?本物の方の」と聞くと「うん」と言われる。きちんとは聞いてないみたいだ。

ヘタの方から食べると甘く感じるという豆知識を教えてあげようかと思ったけど、聞く耳を持たずにまたどこかへ行ってしまう。

しばらくすると、僕の隣にもう一度来る。僕の隣に座る。僕が本を読んでいたり、イヤホンをしていたりすることは気にも留めないみたいだ。幼稚園の服に名前が書いてあるが、日本名じゃない。

「おかあさんがこれを人にあげてきなさいって言うから」と言う。いちごつみを人にあげてきなさい、という命令は、どういう意図があるのだろう。そのまま彼が履いている靴を見る。やや履き潰した様なクロックスの偽物を履いている。裸足だったら少し不安だったけど、そんなことはなかった。

そのまま彼は、新たに公園にやってきた親子連れに絡みに行く。「ここ危ないよ気を付けな」と遊具で遊ぶ親子連れに声をかけるが、子供は無視し、親は軽くあしらっている。いつだっていろいろな人に無視されてるような子なんだろう、と思ってしまう。

気が付くとどこかへ消えてしまった。辺りを見渡しても居ない。

また少し揺れているブランコだけがあった。幽霊か、と思って、立ち上がり、僕も歩き始める。

大学のキャンパスのロビーで座って本を読む。図書館はちょっと飽きたし、光が入るそのロビーがよかった。

凪良ゆうの『星を編む』、小林賢太郎の『こばなしけんたろう』、オードリーのトーク傑作選を三角読みする。どれも面白い。

自動販売機で久しぶりにモンスターを買う。炭酸がきつくて、オレンジジュースにしとけばよかったと思う。

本屋は営業していませんでしたが、教科書販売の準備をしていました。流石に激やばなんだろうな、と思う。激務確定。

ファミレスでも本を読む。人が居ない時間帯なので、一つだけの注文で居座っても罪悪感が無い。奥の方に身なりを気にしていないタイプのオタクが居る。なんか冷笑じみていて、嫌な気分になりそうだったのでイヤホンで何かしらをずっと聞いておく。

冷笑ついでに言いますけど。もうXが死にましたね。本当に面白くないです。インフラじみているけれど、LINEじゃないんだからいつだってやめたっていいんですよ。やめても意外となんとかなります。本当に面白くないです。これは直るものなのかな、とか思っていた時期もあったけれど、もう手遅れですね。魔界ノりりむが「もう面白くない」って言ってたんで、それが真実です。

戦争とかジェンダーとかありますけど。考えなくちゃいけない問題=揉めなくちゃいけない問題ってわけじゃないのに。「考える」=批判ではないです。面白い言い方をしようもっと。意見ってもっと面白いのに。

かかってきてください全員。対面で。色々グダグダと意見を述べて人の視界を汚しているアカウントの人と対面したいです。絶対にくだらない事で笑わせてみせます。面白い話をしてみせます。色々な意見を工夫を凝らした言い方で納得させてみせます。その為に面白いことを頑張っているんだ俺は。舐めるなよ俺を。人と違う意見を面白い言い方でいう事だけを考えて生きてるんだよ。

トマトのチキンを注文する。これは松屋のうまトマのソースと全く同じ味。美味しすぎる。ラジオを聞いたり、本を読んだり、Vの切り抜きを見たりして、いつの間にか時間が過ぎていく。

フェアでジョブチューン特集をしている。ジョブチューンの合格不合格の企画の特集だ。テレビで見てる時に「満場一致で外れだったら食べたくなるよね~」とか抜かしてたけど、よく考えたら全然そんなことねえや。別に多分美味しいは美味しいし。プロが認めないってだけで。対して不味くなくて「うん……」みたいな空気になるんだろうな。

隣の席に高校生が座って、「今日の剣道部はどうでした?」「あいつが居なくて凄い快適でした」「お前あいつの事嫌い過ぎ笑」という会話をし始め、イヤホンでキャンセルできない距離だったので退散しました。

嫌いを嫌いのまま放っておいて「居ないと凄い快適」とか受動的に文句だけ言う人が苦手です。僕は自分が嫌なことは嫌と言ってしまったり、なんとか逃れたり、普通に面白い話を関係なくしようとするので、そういう嫌悪感の放置プレイをしている人が苦手です。

でも多分僕はそういうタイプの人に嫌われてるんだと思います。自覚がある。

コンビニで、草餅とソーダのアイスとバニラのアイスのミックスと、「噛めば噛むほど味が出る乾燥させた生ハム」を買う。実は僕は草餅が大好き。美味しいですし、サクッとモチっと食べれます。

「噛めば噛むほど味が出る乾燥させた生ハム」は度々SNSで話題になるやつです。見かけたので買ってみました。今食べてます。めっちゃ味出てきます。でも噛み応えが少ないから、もう少し固くしたらもっといいと思います。ご検討を。

汚いな、なんか

家に帰って、ANNの新しい人たちが発表されている。キタニタツヤ聞こうかな。

食べながら日記を書いている。

全体的にスマホを見ずに生活していた。健康的だ。アナログが全てではないし、デジタルが全てってわけでもない。ラジコのタイムフリー機能と紙の書籍を並行できる胆力が令和のPERFECT DAYSです。見てないけど。アナログが全てじゃねえぜベイビー。

三寒四温って、本当に三日と四日が統計的に正しいわけじゃなくて、語呂と感覚でその数字が決められたんだろうな、と思う。四字熟語とか決めてる時に「四寒五温」とか言い出す奴いたら友達止めるし。センスなさ過ぎて。

もうちょっとだけ気温が上がって、日差しが無いと、とても過ごしやすいと思います。半袖だけで過ごせる季節が早く来て欲しいなと思います。

昨日の夜、春雨麗女の元カノのアーカイブを見ていたら眠れなくなったので、明日大丈夫かな、と思ったけれど、無計画のわりに外に出てよかったです。春雨麗女のダンスホール大好き。

駅を歩いていたら、チョコレート屋さんが繁盛していた。いつもあんまり人がいないのに、なんでだろうと思ったら、今日は3月14日だった。ホワイトデーか。

高校の時にバレンタインを2桁貰ったことがあります。貰った人を覚えられなくてメモ帳にメモしていたら、友達に変な目で見られました。

大学生になって、まあ貰う機会とかは無いので縁がないな、と思っていたけれど、今日幽霊に貰ったんだった。

高校の時、ずっとバス停でバスを待っていた。

電車と違って、時間通り来ないバスはいつまで経ってもどうしようもない時がある。

そのまま歩き出す時も、永遠に待っている時もある。

歌詞の中によくバス停が出てくるから、ヨルシカはバス通学だったのかな、とか思う。

空いていればバスの方が好きだ。

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