日ごろの看男たち 第10回「夜勤の怖さ」

登場人物
・看男(かんお):のほほん総合病院の3M病棟に勤務する8年目の中堅男性看護師。

・後追(のちおい)くん:のほほん総合病院の3M病棟に勤務する2年目の男性看護師。看男の後輩。

・先行(さきゆき)さん:のほほん総合病院の3M病棟に勤務する11年目の中堅男性看護師。看男の先輩。



後追くん「夜勤で病棟の暗い廊下を歩くのって、怖くないですか?」

看男「あー、僕も新人の頃はちょっと怖かったなぁ」

先行さん「まあ、夜は独特の雰囲気があるよね」

後追くん「そうなんですよ! この前も夜勤中、暗がりに幽霊的な人(?)が居たらどうしようとか考えてたら、ナースステーションから出にくくなっちゃって」

看男「うーん、初々しい」

先行さん「長く看護師やってると、その辺の感覚が麻痺するよね」

後追くん「お二人は夜勤で見廻るのは、もう怖くないんですか?」

看男「暗い部屋で静かに点滴の針を抜いてる患者さんが居そうで、毎回すごく怖いよ?」

先行さん「すごーく状態が悪いのに、頑張って歩きだそうとしちゃってる患者さんとか超怖いよ?」

後追くん「……幽霊とかは信じていない感じですかね?」

患男「患者さんの安全の確認と円滑な業務の遂行が優先かな」

先行さん「看護の対象外だからねぇ、幽霊。仕事の邪魔しなければまあ、暗がりに佇むくらいはいいんじゃないかな」

※「二人とも霊的な存在を否定してるわけじゃないところが逆に凄いなぁ、と思いました」 by 後追

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