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『ANBERNIC RG35XXSP』にCFWの『muOS』導入してみた

レトロゲームを遊びたくて購入したGBA SPそっくりの中華ゲーム機『RG35XXSP』。
デザインも質感も良く、レトロゲームもキビキビ動いてくれるので良い買い物をしたと思っていました。

CFW『muOS』導入

基本的には満足していたのですが、小さい不満もありまして。
ゲーム終わってホーム画面に戻ろうと思ってもたまにブラックアウトしたままになったり、電源入れての立ち上がりが遅かったりとまぁ細かい部分が……。

そこで、発売元のANBERNIC社が作っているOSではなく、有志が作成しているCFW(カスタムファームウェア)を入れてみることにしました。

調べてみたところ、候補として出てきたのは以下の3つ。

ということで、とりあえず全部試してみました。
『GarlicOS』 はalpha版ということもあり不安定なのか、なぜか自分の環境だとAボタンを押すと絶対にクラッシュして落ちてしまうのでまともに触れず。
『KNULLI』は見た目が一番好きだったのですが、ライブラリが豊富な人向けという感じで現状の自分の環境だと持て余す感じ。
最後の『muOS』が自分の細かい不満を解消してくれたうえで癖のない使い勝手で良かったので採用しました。

インストールは簡単

※RG35XXSP購入時に最初から入っているSDカードを使用する場合は、データをフォーマットするので、事前にバックアップを取っておいてください。

まず公式サイトを開き、「Download here」をクリック。

飛んだ先で「RG35XX-SPLUSH24」を選択し、「muOS-RG35XX-2405.1-REFRIED.zip」をダウンロードしましょう。
これがRG35XXSPで使えるmuOSとなっています。

ダウンロードするのはこれ

ダウンロードしたmuOSをSDカードに書き込むため、次に「Rufus」というソフトをダウンロードします。

SDカードをPCに挿している状態でRufusを起動すると自動で認識してくれるので(とはいえ一応確認はしてください)、「ブートの種類」の右側にある選択から先ほどダウンロードしたzipファイルを解凍して出てきたimgファイルを選択してください。
スタートを押せばSDカードがフォーマットされ、muOSがインストールされます。

ちゃんと使う予定のSDカードになってるか確認しましょう

あとはRG35XXSPの左側のSDスロット(TF1/INT.と書かれている方)に入れて起動します。
すると、機種選択画面が現れるので、「RG35XXSP」を選択し、インストールが終わるのを待ちます。
そこそこ長い時間かかるので、焦らず気長に待ちましょう。

ホーム画面が表示されたらインストール完了です。

快適

ANBERNIC公式(Stock OSというらしい)より起動も終了も早いし、ゲーム終了時にブラックアウトしたままフリーズすることもほぼなく安定してる感じ。
なぜ公式よりも有志が作ったOSの方が安定してるんだ……。

セーブデータの移行に関して

CFWを導入しても今までのセーブデータは使えます。
最初はどこにセーブデータを置けばいいのか分からなかったのですが、こちらの記事で詳細に書かれていたので助かりました。

EasyRPGのRTP(ランタイムパッケージ)を置く場所に苦労した

無事にmuOSがインストール出来て、どんな機能があるのか見てるうちに「EasyRPG」というRPGツクール2000・2003の作品を遊べるようにするアプリがあることを知り(元々のStock OSにもあったっぽいけど)、「あの名作フリゲたちをこれで遊べるのか!」と興奮して早速いくつか入れて遊んでみました。

ただ、『さいはてHOSPITAL』を遊ぼうとしたら左上に「Image not found」とのエラーが出て、本来キャラが表示されるべき場所がモザイクのような形になってしまいます。

RTPに入っている動物のキャラセットが読み込まれていない


なんかよくわからないモザイク

原因は一つしかありません。ツクールおなじみRTP(ランタイムパッケージ)が読み込まれていないのです。
というわけでツクール公式サイトからRTPを落としてきて入れようと思ったのですが、どこを見てもそれを置く場所が書かれていない。
他のOS版のEasyRPGの情報を元にフォルダを作ったりして試行錯誤してもダメで諦めかけていたのですが、色々弄っている内にLogが出力されていることに気付き、それを見て何となくここからデータを読み取ろうとしているのではないかという場所を発見。

それが、muOSの入っているSDカードスロットの、

\MUOS\retroarch\downloads

という場所でした。
ここに「RTP」というフォルダを作り、またその中に「2000」と「2003」フォルダを作ってそれぞれの中にRTPの中身をコピーすればOK。

ようやく無事にRTPが読み込まれ、正常にキャラが表示されるようになりました。

にゃーん

RPGツクール2000・2003が対象ということで流石に古いゲームが多いのですが、今でも楽しめるであろうゲームがたくさんあるので(自分の思い出補正もあるでしょうが…)、「なんか聞いたことあるけど遊んだことないな」という人はこの機会に色々触ってみることをおすすめします。

とりあえずおすすめ作品置いておきますね。
※公式のリンクが切れているものはアーカイブへのリンクを貼っています。

マジで全部名作です。

色々遊べるものが増えた

ツクール作品が遊べることに気付けたお陰で持ち運べるゲームが増えました。
今はいつか遊ぼうと思ってたけどまだ触ってなかった『OFF』を遊んでいます。

あとは『PortMaster』というゲームをLinuxで動かすためのツール?のようなものを使ってPCゲームも入れてみたり。
『Diablo1』のPC版を日本語で遊べる『DevilutionX』や『Undertale』を入れてみましたがちゃんと動いてます。

アマゾンプライム会員なら「Prime Gaming」というサービスを無料で使えるのですが、そこで8月15日まで無料配布されている『Teenage Mutant Ninja Turtles: Shredder's Revenge』なんかもおすすめ。

ROMを吸い出すために「Open Source Cartridge Reader V3」をいつか買おうと思っているのですが、それまではこれらで遊べそうです。

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