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天国を超えて:『シュリーマド・バーガヴァタ』と究極の救済

第二話 クマーラたちとナーラダ仙の会話

ナーラダ仙は語る。「三つの時代(サティヤ、トレーター、ドヴァーパラ)では、魂の救済は知識(ジュニヤ-ナ)や離欲(ヴァイラーギャ)によって得られていた。しかし、カリユガでは偽りの教義によって解放(ムクティ)が失われ、信仰(バクティ)だけがブラフマンと結びつく手段となった。バクティによってのみ、クリシュナは姿を顕す。」この話を聞いたバクティは大喜びし、二人の子どもを起こしてくれと頼んだ。ナーラダ仙はヴェーダやウパニシャッドを詠唱し、ギーターの朗読を繰り返したが、老人たちはあくびをするだけだった。ナーラダ仙は大いに悩んだ。

その時、天から声がした。「最も神聖な聖者が教えてくれるだろう。」ナーラダ仙はヤムナーの岸辺を離れ、偉大な聖者達に尋ね回ったが誰も答えられなかった。困り果てた彼の前にサナカ兄弟が現れこう語った。「多くの聖仙たちが多くの教義をもたらしたが、それらは大変な努力を要し、天国(スワルガ)には至るが、輪廻から解放されるヴィシュヌ神の住む国(ヴァイクンタ)には行けない。祭祀、苦行、瞑想、ヴェーダ学習による供犠は天国を得るだけだ。知識による供犠(ジュニヤーナ•ヤジュナ)こそが解脱につながる。
「この供犠とは、『シュリーマド・バーガヴァタ〜クリシュナ神の物語』を読むことだ。」ナーラダ仙は質問した。「ヴェーダやウパニシャッドの詠唱、ギーターの朗読は役に立たず、この物語の詩句に一体どんな力があるのだろうか?」

サナカ兄弟は語った。「『シュリーマド・バーガヴァタ』はヴェーダやウパ二シャッドの精髄から生まれた果実であり、聖仙ヴィヤーサによって顕されたヴェーダと同等の価値を持つ。」

※※※
なるほど、そういうことだったのね。
私の懸命だった数年間は、ただ天国を目指していただけだったんですね。
だったら、最初からこの物語を読むように教えてくれれば良かったのに!


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