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新型コロナウイルス罹患の記録 (前編)

12月10日に、新型コロナウイルス陽性が明らかになり、自宅療養に入りました。今回に至った経緯を、忘備録がてら書き残そうと思います。

11月末。仕事の都合でビジネスホテルに泊まる。この日、一晩中眠りにつけず、しかも空気の乾燥のせいか翌日声がガラガラになってしまっていた。その日から、少しずつ体調が低下していく。
12月頭。少し咳が出るようになる。しかしこれは毎年の事。体質的に呼吸器系が弱く、冷たい外気を吸うと咳が出る。ひどくなると喉の奥が炎症を起こし咳が止まらなくなる時がある。その場合は耳鼻科に行き、抗生物質をもらうようにしている。
そうこうしているうちに、外気を吸うと本当に咳が止まらなくなってきた。(この日が、のちにコロナ発症日に設定される)。

それと同時に食欲が減退してきている。体もダルくなってきている。風邪かな?ただし、熱は毎日測っているが平熱。それどころか、35度台も珍しくない、低体温体質。「コロナ」という言葉は常に脳裏にあるが、熱はないし、とりあえず咳を止めねば。コロナ だと「誤解」される。
数年ぶりに耳鼻科で診療を受ける。鼻からカメラを入れられると「かなり炎症を起こしてます。これは咳出ますよね」
やはり、炎症のせいだったか。抗生物質、咳止めなどの薬をもらい、飲み始める。
その時医師に「食欲も無くなっていて…」と相談するが「とりあえず、薬を飲んで様子みてください」で話は終わる。

薬は、てきめんに効く。翌日から、咳はかなり治まった。これなら大丈夫そう。
ただし、食欲減退がただごとではなくなってきていた。
もはや、ほぼ何も食べられなくなっていた。ウィダーインゼリーのようなものしか食べられない状態。なんか足元もふらつく。
「喉の炎症は治ってきているのに、これは変だ」相変わらず、熱はない。ただの風邪ではないのか?明らかに体がおかしい。

地下鉄の駅を降りて、階段を上がって地上へ。ものすごく息切れがする。
階段を上り切った後、しゃがみ込んでしまい、呼吸が整うまで動けなかった。
いつの間にか、少し動くと肩で息をするようになっている。
これはおかしい。明日、別の病院に行ってみよう。点滴でも打ってくれたら元気になるかも。自分の中にコロナウイルスが入り込んでいるとは思わず、その時はまだ、そんな能天気なことを考えていた。

僕はもともと、風邪も滅多にひかない。インフルエンザにも、子供の頃以来かかった記憶がない。多少風邪っぽい時でも食欲は無くならず、食べて治す!が身上。
なのに、すでに2,3日ほど何も食べられない状態。
かつて、数日間何も食べられなかったのは1度だけ。8年ほど前の、急性肝炎。かなり状態が悪くなり、死ぬ思いをした。その時は熱も39度台だった。その経験から「何も食べられなくなった時の自分は、本当にヤバイ時」というのがあった。

そして、翌日訪れる予定の病院は、急性肝炎の時にお世話になった病院。
その病院はその場で血液検査をして結果を出し、急性肝炎を発見してくれた。
そんな記憶もあり、その病院で診てもらう事にした。

中編に続く。

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