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インボイスの負担軽減措置等の問題点

インボイスの負担軽減措置等も問題点がある。

①免税業者が課税業者を選択した場合、納税額を売上税額の2割に軽減する措置を3年間講じる。

これについても簡易課税制度との絡みで、卸売事業者には恩恵はないし、簡易制度の存続も危ういものになる。

②基準期間における課税売上高が1億円以下であるものは、インボイス制度の施行から6年間、1万円未満の課税仕入れについて、インボイスの保存がなくても帳簿のみで可能とする。

これについても中小企業者の事務処理の簡便さを狙ったものだが、そうであればなおさらインボイスをやる必要があるか。

③少額な値引き等(1万円未満)については、返還インボイスの交付を不要とする。

これについても、仕訳処理を支払手数料処理している企業に売り上げの値引き処理仕訳を余儀なくするもの。

こんな小手先なことをするなら現状のままでいいのでは。

実務的にいまだにインボイス自体の認識が広まっていないのが実感である。
インボイスって何、どうしたらいいのっていう質問が多い。
お得意のうやむやの内に施行してしまえ的なものが感じる。

根本的な事を言うと消費税自体、現状では必要でないので廃止。
最低でも景気が回復するまで停止すべき。

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