けさのまにえふしふ12

都路(みやこぢ)を遠(とお)みか妹(いも)がこのころは祈(うけ)ひて宿(ぬ)れど夢(いめ)に見え来(こ)ぬ(4-767大伴家持)

 都路乎 遠哉妹之 比来者 得飼飯而雖宿 夢尓不所見来

けさのまにえふ。「都まで離れてしまったので最近は夢で君を見なくなってしまったよ」

家持さんが久邇京(京都)に赴任して、寧楽(奈良)の家にいる妻(あの袋作った娘)に贈った歌。

平安くらいまでは、夢は現れる人の思いが強いから現れると解釈された、というのが定説ですが、逆に、いつそれは解除されたんでしょうね。

この歌では信じきってるようですね。しかも相手を咎めてる。

おもしろいのは、「都路を遠みか」で、夢なのに距離の概念が導入されてるんだよね。えっ、距離関係なく出れるもんじゃないの、夢って? という常識を逆手にとった歌にみえる。

だいたい、この時期の家持さんは情緒不安定で、赴任先の女の子に「妻は家の前で待ってるかなあ?」とか「好きだとか百年恋うとか、口だけならなんとでもいうよねえ」とか絡んでたりする。

プレイボーイ家持さん、やきがまわってきたかしら。

コンバート。

怒ってるわけじゃないけど既読だしコメ書く時間あるはずだよね(照屋conv.)

めんどくせー!(笑)

(20160722)


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