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けさのまにえふしふ

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けさのまにえふしふは、テルヤが朝に読んだ万葉集の歌について、ひとり読書会よろしく、あれやこれや呟いたものである。
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#夢

けさのまにえふしふ12

都路(みやこぢ)を遠(とお)みか妹(いも)がこのころは祈(うけ)ひて宿(ぬ)れど夢(いめ)に見え来(こ)ぬ(4-767大伴家持)  都路乎 遠哉妹之 比来者 得飼飯而雖宿 夢尓不所見来 けさのまにえふ。「都まで離れてしまったので最近は夢で君を見なくなってしまったよ」 家持さんが久邇京(京都)に赴任して、寧楽(奈良)の家にいる妻(あの袋作った娘)に贈った歌。 平安くらいまでは、夢は現れる人の思いが強いから現れると解釈された、というのが定説ですが、逆に、いつそれは解除