マガジンのカバー画像

けさのまにえふしふ

95
けさのまにえふしふは、テルヤが朝に読んだ万葉集の歌について、ひとり読書会よろしく、あれやこれや呟いたものである。
運営しているクリエイター

#婚姻制度

けさのまにえふしふ83

思ひ出(で)て哭(ね)には泣くともいちしろく人の知るべく嘆かすなゆめ(11-2604)  念出而 哭者雖泣 灼然 人之可知 嘆為勿謹 けさのまにえふ。「私を思い出して涙にくれることはあっても、はっきり人にわかるようにはお嘆きになりませんように」 正述心緒。なかなか、ポエジーじゃないよね(笑)。現代的な読みだと、関係のあとの、身勝手なキツい歌に読める。 正述心緒って、つまり「本音トーク」のコーナーだったかもしれない。そういうコーナーを設けないと、言わない民族。身に覚え