どうせ理解されないので、というマインド

どうせ理解されないので、というマインド。そもそも会話は継続すること自体が重要であるという立場と、内容を重視する立場とが矛盾する地点。本当のことを言ってもどうせ理解されないと思い、社会的に理解されやすい答えを捏造するのはむしろ誠実すぎるからか?もし本当に自分の思っていることを答えた場合、それに対する相手の理解が間違っていたら訂正しないといけない、と思ってしまうから。まして社会的に理解されづらい意見なら尚更。まして交流の浅い相手なら尚更。相手が実のところ会話の内容の正確さより継続を重視していると分かっていながら相手の理解を訂正することのストレスと、我慢して訂正せず自分の答えが正しく理解されていないことを看過することのストレスとの間の回避-回避葛藤。これをさらに回避するため先回りして嘘をついたり、会話自体をやんわり拒絶したりするのだ。

これは誠実ではない。相手への信頼の欠如である。ひいては自己への信頼の欠如である。真の誠実は無限の不理解を覚悟で無限に訂正し続けることである。

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