書籍レビュー「豊饒の海」(1969~1971)
このレビューは人に見せるつもりで書いたものではなく、自分の整理用に書いたもの。noteを遺書のように使うということを思い立ってしばらくしてから、あ、この文章は遺書として残してもいいかも、と思って書き残すことにした。
「豊饒の海」を読みながら、そしてこれまで三島由紀夫の作品を読んでいて、僕の中に疑問として湧いてきたのは以下の3つ。
大戦中に「特攻隊に入りたかった」と言っていた三島由紀夫が、「金閣寺」において主人公に生きる道を選ばせたのはなぜか?(個人的には「金閣寺」では主人公に自決させていた方が美しいのではと思った。)
シリーズ最終章「天人五衰」において輪廻そのものが無かったかのような、全てが無に帰するような終わり方にしたのはなぜか?
三島由紀夫の自決と「豊饒の海」との関係は何か?
有料エリアでは、この3つのことに関して詳しく議論している。
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