Grade 9: Winter Break - The Part 3 of The Day Part 2
会話が止まってしまっていたEくんのチャットウィンドウに、私は「やっぱり1番いいのはみんな離れるってことなんかなーって思った」とついに提案してしまった。
私が発言しないとEくんはHageを恨むと思ったし、Eくんが潰れてしまうと思った。嫌われるなら自分が嫌われるべきだ。
私が会話を再開したすぐあと、EくんはHageとの会話でこう発言してる。
彼はなあなあに会話を並行して続けるんじゃなく一人一人真摯に向き合って話をしてくれてたんだなと今になって気づく。
単純に言ってしまうと、結局は私が下した決断だった。Eくんはそれに応じるしか方法がない。だって彼の中では「私は揺らいでいて」、今この瞬間だってEくんではなくHageを選んでいるかもだから。
「本当はこんなこと嫌だけど、それしか手がないんかなって思う」。そう伝えた。
本当はEくんに引き留めてもらいたかった。
いや、俺は別れたくなんかないよ。僕たちなら大丈夫だよ。また頑張れるよって言ってもらいたかった。そんなの自己中なのは分かりきってるでも。
Eくんなら引き留めてくれるかもしれないとどこかでやっぱりそう思ってたとこもあったと思う。Eくんの辞書に「別れる」の文字はないと思ってたから。
こんな時でもまだHageの話をする私にEくんは何をどう思った?
私はEくんがそれでも好きだったって、分かってた?
この会話が繰り広げられる2、3分前にHageとこんな会話が交わされてた。
勝ち目がないと悟ったHageはこの発言に対して「そうか.…。なんかごめん。」と言ってくれた。
往生議の悪いわたしは、「それは別れるってこと?」とEくんに返した。自分で離れた方がいいのかな、と言ったくせにEくんには引き留めて欲しくてEくんを振り回した。もう一度、考え直して欲しかった。
うーん それが1番良いと思うなら、そーする。
と私。
心理学的に発言の最後に「うんうん」という人は無理やり納得させようとしている心の表れらしい。
当時のピュアすぎるEくんは言葉使いの端々から感情がダダ漏れだ。なのに、当時の私はそれに気づかない。
最後の最後にEくんの気持ちを確かめたくて粘ったけど、Eくんはやっぱり別れを「選択」した。と、この時私は捉えた。
きっとこのときのEくんは私と全く同じことを思ってただろうと今は思う。解決するために別れるべきとやっぱり別れたくないが押し合いする。だけど、私はEくんの「提案」に応じた。
あーやっぱりSarryちゃんは俺と別れたいんや。まあそのほうがお互いにいいよねうんうん。 俺がどうしたいとか言える感じじゃないし。
きっとこんな感じに。
そして
「うまくやっていけないよ おれ」がとどめを刺した。
E く ん が 諦 め て し ま っ た 。
今でもはっきり覚えている。
今までなんとか持ちこたえていた世界に一気に亀裂が走って粉々に砕け散った。チャットウィンドウを見る視界が霞む。
離れた方がいい、別れるってこと。言葉として理解はあったもののこの2ヶ月間当たり前にあった「世界」が、すぐそばにいた「Eくん」と言う存在が消えてしまったこと、もう遠い存在になるという感情が理解できていなかった。
「うん。わかった」
飲み込むしか他なかった。
自分が撒いた種だから。責任を持って、Eくんにとってのベストな答えがきっと別れるということだから。
Hageと付き合いたいとも一切思わない。ただただ、1人で過ごそうと思った。
「見捨てない」って言ったのに!!どうして?どうしてすぐに諦めるの?だけど誰が彼を責めることができるだろう。私ではないのは確か。
責められるべきなのは私だ。
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