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Another Horizon: Jealousy or He did not get what he wanted

Kuri編に続いてHage編
私の周りのコミュニティは広そうに見えて狭い。いつも同じ人物が出たり引っ込んだりの繰り返しなのだ。

前回の記事や他の記事でも書いてある通り、この頃のHageのレピュテーションは下がりに下がっていた。
それは彼の行動に難があったからだろうし、たまたまいた小さな学校というのが良くなかったのかもしれない。

3月8日 水曜日の放課後

Sugarちゃんとのログによると、放課後、SugarちゃんとHage、マッチョ、Moyashi、Sugarちゃんの仲良しのMちゃん(Sugarちゃんの同級生)と図書室に残って他愛もない話をしていたらしい。

ついつい、SugarちゃんはHageに

SarryちゃんとEくんまた付き合ってるってゆってたけどどーなのー?

“みたいな”ことを言ってしまったらしい。
Hageは、「別にどーもおもってないっすよ」と涼しげに答えたらしかった。

だけど、実際はHageはヨリを戻した私たちのことをよく思っていなくて。お姉ちゃん、お姉ちゃん、と鬱陶しいほどに慕ってたソフィアちゃんにそれはずーっと愚痴愚痴言い続けていた。
どこから聞きつけたのか ーまあ小さい学校だから誰かに言った時点でどこかのルートから話が漏れるのは当たり前なんだけど ー Hageは私とEくんがヨリを戻したその翌日からそのことを知っていて、「この頃イラついてる」とこぼしていたそう。
ソフィアちゃんが噛み砕いて行くと、結論Eくんにイラついているとのことで、好きとか嫉妬とかそういうのではないけどただEくんのことが気に食わないとのことだった。

ソフィアちゃんが抜粋したこのHageとの会話内容をSugarちゃんに教えてたところ、Sugarちゃんが「(HageがSarryちゃんにムカついてるのって)あたしのせいかもって心配してたー」と言っていた。

きっと、Hageのその感情は以前に私にも言っていた「みんな別れよう」と決めたくせに自分がその約束を真っ先に破って抜け駆けしてたことが気に食わなかったんだろうと思う。

Grade9にあがってすぐにFちゃんと付き合い始めたHageに私が「選ばれなかった」と失望したように、Hageも自分が選択肢に上がらなかったことが気に食わなかったんだろうなと思っている。私はずっと、HageにEくんのことなんか知らない。っていう態度を取り続けていたから。

同じ頃、MoyashiからもHageに関する話を聞かされていた。
明らかにお互いに距離を置いている私とHageのことについて、詮索があった。また、前々から言っている通りにMoyashiもHageのことがうざったくなっている時期ではあったので色々と誇張した話であったとしても、私にリークしていた。

先ほどのソフィアちゃんとHageの会話然り、当時の私は広く浅く色々なところと付き合いがあるが為にHageが助けを求める行く先々で、結果的に私のほうにリアルタイムで話が筒抜けになるというネットワークを築き上げてしまっていた。

明らかに裏番長。

あいつのことどう思ってんの?に対して、女の子をランク付けしてる感じがあって嫌だ。と答えていた。
Moyashiがいうには、一時期、「俺初めてやからなーこんなに人のこと思い続けるの」と私のことを言ってたらしい。

2番はTちゃん、3番はとんぼちゃん、4番はKちゃん、5番は…

だけど、今はホームルームの時間に、毎朝Tちゃんと隣同士に座って「1番」の私のことを愚痴愚痴いってるとのことだった。
「1週間もうSarryと話してない。今日も記録伸ばしていこー」って言ってた。とMoyashiが告げ口をする。
本当にそんなこと言ってたのかどうかはわからない。後にHageから「あれはMoyashiの誤解やった」と聞いたことがある。恐らく、事実40%、誇張60%ってとこだろうと思う。
更にHageが2月ごろに、私に改めて告白してきた時のことを、奴が事実と異なることを周りに言ってたと教えてくれる。

Sarryのこと振ったっていってたけど?

きっとこれも嘘、あるいはMoyashiの勘違い。
だけど私がHageの申し出を断った時の、あの濡れた子犬みたいな目を心配した己がとんでもなく馬鹿らしくなって怒りのボルテージが上昇した。あんとき心配してやったのに何嘘ばら撒いてんの?舐めてんの?あ?だった。
それもあって私の激おこMSNニックネーム。こっちがお前の嘘正すためにあの頃のこと全部バラしてやろうか?こっちから無視決め込んでやろうか?のお気持ち表明だった。

Hageのこの時のMSNニックネームは、「二人でいる人は幸せだろうね。そのかげにいる僕は何を知ることができるだろう」だった。私はMSN上ではHageのことをブロックして私のオンライン状況が見えないようにしていたけど、この話を聞いて真っ先に禁止を解いて私の今のMSNニックネームが彼のMSN上にも表示されるようにしたくらいの徹底ぶりだった。(だか現在夫にいじめっ子って言われるんだよ)


真っ先に同時に進めてたSugarちゃんとの会話でソフィアちゃんとMoyashiが教えてくれたこれらの話をぶちまける。
私の元に入ってくる話を、絶大な信頼をおくSugarちゃんに私は即座に話し、Sugarちゃんも自身が仕入れた話を私に蒔く。完全に話のネタの宝庫だった。

むかつくんだってーウチらが元に戻ったことw
とSugarちゃんに伝えた。

1週間話してないから記録更新しよーとか言ってんだってーw 勝手にしとけって感じだよね。
と伝えたら 何それ?!と欲しいリアクションをSugarちゃんはしてくれる。
そして、

あたしがHageに言っといてあげようか?とお世話をやいてくれる。
(あたしってばお節介なのもう困っちゃーうwと過去に言っていたけど正義感が強いんだよねきっと)

だけど私はそれを丁重にお断りした。なぜならSugarちゃんにまでHageの話がバレていると分かるとHageは確実にソフィアちゃんに相談しなくなって、私に話が流れてこなくなるから。
1月からのこの数ヶ月間の間、ずいぶん私はずる賢くなった。

Hageもさぁソフィアちゃんにゆっててもなんも解決しないのにね

口が悪いとか性格が悪いとか男の子たちに言われがちなSugarちゃんだったけど、ここで分かるように彼女は「陰口」は絶対言わない子だった。
そりゃ面と向かって陰で言ってることと100%同じ言葉を使って言うことは滅多にないけど、生産性のない陰口は言わなかったように思う。少なくとも私がSugarちゃんの本性を知ったこの頃には。
どうしても正義感でHageにびしっと言ってやりたかったんだろうなとおもう。

各方面に私の話をしてたらしいHageについてSugarちゃんが分析する。

そして私は、Moyshiとの会話でしてたようにいかにHageが女の子たちをランク付けして次から次へとそのランクの女の子たちを行ったり来たりしてるかをSugarちゃんに教えた。

その子(今1番ランキング上位の子)の代わりの別の女の子を選ぶから嫌い。
そんなふうにされた子達からしたらさ、「へー私の代わりはあの子なんだ」って感じになっちゃうし。

私の次に恐らくランキングされてたTちゃんにここ最近ベッタリな様子を見て、私は呆れてた。言葉自体は知らなくても「代用品」かよって思ってた。

やはりSugarちゃんなので、Hageに聞いてもいいー?と提案する。

Sugarちゃんが絡むことで話が大きくなるかもしれないことも懸念した 笑
Sugarちゃんは、ずっと私が快適な学校生活を送れるよう全力で協力してくれた。
Eくんと別れて私が先輩たちに嫌われてるんじゃないかと気にしてた時もそう。
そして,また今後のタイミングでもそうだった。

どこかのタイミングでそれとなくSugarちゃんはHageにどうなの?っと聞いてみたことがあったというログがあったように思う。
有言実行なSugarちゃんすぎる。


このHageとのいざこざについて、Sugarちゃんは強く、私がEくんに伝えるべきであると薦めた。
けど、私は「またHageのことか」とEくんに思われたくなくて、何も言わなかった。ただ、Hageのことがすごい嫌いってだけ伝えた。

なんか俺もすっごいHageからきわれてるって聞いたー まあどうでもいいけど っとEくんから返信があった

Sugarちゃんはここでも気を遣ってくれて、じゃああたしがそれとなく伝えておくね。と言ってくれている。

そしてやたらこの言い方がEくんな、私

そして、また改めて考えて、お礼を言った。
心からの。

Sugarちゃんがあの時送ってくれたEくんとの会話を繰り返し読みすぎて、「伝言サービスセンターのおばちゃん」と言うフレーズを暗記してた。

Sugarちゃんに対する感謝の気持ちは今でも変わらないし、きっかけはEくんのことだったことは一生忘れない。
そして、Hageのことを全力で嫌いだったことも忘れない。本人の目の前でも嫌いって言えるくらいの嫌いだった。しかも結構な間。Hageはそこまで本気に捉えてなかったようにも感じるけど。




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