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Grade 9: Second Semester/Spring Break - The New Beginning and Saying Goodbye

前回の翌日、 3月25日 木曜日
Sugarちゃんに誘われてSugarちゃん宅でBBQパーティーが開かれた。
急遽本帰国が決まったホースくんが今夜発つということで、空港から1番近いSugarちゃん宅からそのまま空港に向かおうという作戦だった。

毎セメスター、毎月、毎年、どこかのタイミングで必ず学校の誰かは帰国するか転校していってしまう学生生活。
空港に集まりお見送りして、最後まで見送るというのが定番だった。

Sugarちゃん家でのBBQでは、Grade9からは自分しかおらず、同級生ばっかりだった昨日のビーチパーティーとは打って変わってずっとソワソワしていた。
Sugarちゃんの日本から遊びに来ているお友達(あたしの双子なの、とSugarちゃんが言ってた)、Eくん、Marioくん、そしてEくんの同級生のドラマーくんが来ていた。

Eくんから昨晩連絡があり、一緒にSugarちゃの家に行った。
到着すると、すでにMarioくんはいて、どうやらサッカーの試合をケーブルテレビで観戦するためにMarioくんはSugarちゃん家に前泊していたらしい。

Sugarちゃんの家は母子留学の形をとっていて、お母さん、Sugarちゃん、弟の3人だった。
とても自由奔放なお母さんで、一般的な家庭では許されないことも責任を持った行動ができるなら、と許可してくれる人だった。
それ故に子供たちには人気でも、周りの日本人お母さんたちからは少し距離を置かれていたような印象が子供ながらにあった。

当時、外国人家族が居住する家はコンドミニアムといわれる日本のマンションとは違う建物で、BBQピットや、プール、テニスコートなど数多くの施設が併設されるものだった。
Sugarちゃん宅もそれで、共有スペースのプールサイドに集まってのんびり過ごしていた。
Sugarちゃんと一回でも付き合いのある子なら誰でもお家に遊びにきたことがあるので、Sugarちゃんのお母さんはみんなの好きなものを把握していて、ドラマーくんにはいなり寿司、Marioくんには唐揚げといった具合に沢山ご飯を用意してくれていた(んだろうな、Sugarちゃんのお母さんのことだから)。

この当時の記憶はもちろんもうないので、ログに残っていたことから記憶の奥底を辿っていくのだけど、到着して早々、ガジーボで飲み物どれにするー?とSugarちゃんとお母さんに聞かれた。ビールもあるよ、と。
SugarちゃんとSugarちゃんの友達はビール缶を当たり前のように飲んでて、やっぱり次元が違うなと苦笑したことをなんとなく覚えている 笑
ビールを薦められるも断って、コカコーラをEくんは取ってた。私は何ももらわなかったのか、何か別のソフトドリンクをもらったのか、わからないけどEくんはまた当たり前のように「飲む?」といって先に一口くれた。

少なくとも私が近くにいたときのEくんは、親の目がない環境でも未成年の当時お酒やタバコに手を出すことはなかった。背が伸びんくなるから。といってタバコは吸わなかったことが印象的だったことがある。

缶を渡してくるEくんをみてSugarちゃんが「なんだよ〜見せびらかしかよ!」と突っ込んでた。
「なんでやねん笑」とEくんが返してた。

実はこの日からSugarちゃんとMarioくんは(晴れて)ヨリを戻していて。1年半越しくらいのお付き合いを再開させていた。
なのでMarioくんもずっとSugarちゃんと一緒にいて、明言はしないものの二人は付き合い始めたんだな、と悟っていた。

プールサイドではしゃぐSugarちゃんたち。
MarioくんがふざけてSugarちゃんを突き落とした。プールにはまるSugarちゃん、そしてSugarちゃんが友達を道連れにした。プールから上がってきたSugarちゃんたち二人は、Marioくんをプールに引き摺り込み、3人でプールで遊んでた姿を見てた気がする。
その様子を見てたEくんも突然私の両肩を掴んで、昨日の海での出来事のように私を突き落とす振りをした。
Eくんにしがみつく私を見てMarioくんも笑ってたに違いない。

夜、ホースくんのお見送りのためにみんなでSugarちゃん宅最寄りの駅から電車に乗って空港に向かった。
Sugarちゃんはホースくんと直接な絡みは特になかったし、友達が来てるからということで家で別れることになった。
夜もそこそこに遅かったとおもうし、Sugarちゃんの家の方面から空港に向かう人は少なくて車両が貸切状態だった。
この電車の中で、Marioくんは私に「Sarryちゃん今日泣く?」と聞いてきた。
ホースくんとの思い出はあの睨まれてる事件とFちゃんに固執していたことをネタに笑うこと以外ないので、「泣かないと思うよ」と答えた。

Marioくんは電車内で悶絶し始め、「あーーーーー“ー!!俺あかんわー!!絶対泣く!😭
だから今日行きたくなかったのにー!!」と叫んだ。
隣に座っていたEくんも、「俺もーー。一緒に泣くかも」と併せて嘆いた。
ホースくんはバスケのエースで、MarioくんもEくんもホースくんのツテで社会人バスケのチームに入って練習させてもらったりしていたようでどこか頼りにしていたこともあったんだと思う。実年齢もEくんからすると一才歳上で、恋愛関係のアドバイスもホースくんからもらっていたことがあったと思っている。
空港にはたくさんの日本人先輩たちが集まっていて、Eくんたちはあっという間にいつもの仲間の元に集まった。

餞別に〜とプレステのゲームをKさんあたりが手渡していた。
Marioくん、ホースくん、初めて登場する私たちがGodと名付けてた聖人の先輩、Eくん、MLBくん
男の子たちって女の子とは違うわちゃわちゃ感があるよね。

とんぼちゃんとFちゃんも来たので、私はすぐ二人の元にかけ寄った。
これと言った居場所がなく感じていたのでこの二人の存在がありがたかった。
Hageも来ていたけど、Fちゃん(元カノ)がいたので私には近づいてこなかった。

こんな写真あったんだ、な集合写真
私はFちゃんと後ろの左側、前列にいるKさんの後ろに立つようにしてひっそりしてる

この日だったと確信を持っているのだけどホースくんを見送った後、残ったメンバーとスターバックスに寄った。
(もしかしたらみんなと合流する前だったかもしれないし、もしかしたらEくんと二人だけだったかもしれないし、Sugarちゃんに向かう前のどこかでの集合だったのかもしれない)
写真から察するに、Eくんは自分の友達とは離れて私と座ってくれた。

この座り方。この記事で書いたEくんの特徴のある座り方っていうのが伝わるかな。

宿題があるからーとEくんは日本語の課題本を読んでた。
8月に私がこのときのEくんの学年に上がったときに、まさにこの時Eくんが読んでいたこの本が偶然私に配られる。
表紙の裏に貼られた歴代の使用者の名前欄に几帳面なEくんの文字を見て授業中に悲鳴を上げた。

特に話すこともなく、気まずい空気がどことなく二人の間に流れているような気がしてしまって、居心地が悪かったなあっていうのだけ覚えてる。


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