Sari Fujimaru/マインドフルネス講師 x 認定ライフコーチ

テキサスでリトリートハウス運営◆アメリカ、バリ、日本、メキシコで15年間に1万人指導◆…

Sari Fujimaru/マインドフルネス講師 x 認定ライフコーチ

テキサスでリトリートハウス運営◆アメリカ、バリ、日本、メキシコで15年間に1万人指導◆世界中で6500人修了した「マインドフルネスストレス低減法」無料オンラインコースの日本語版を仲間と制作中◆ハイキングとキャンプが大好き◆https://www.surapsari.com/ja

最近の記事

自分と他人を赦すための3つのステップ

「赦さない」というのは、過去の痛みを呼び戻し、現在の喜びを妨げる重荷です。赦すことで自分の受けた有害な行為が正当化されたり、無防備になってしまうわけではありません。自分を傷つけたものへと心を柔らかく開いていくための勇気が、自分を守りつつ成長していく力を養ってくれます。 「人は皆、誰かを傷つけ、傷つけられた経験がある」という認識から、赦しが生まれます。赦しは普遍的な愛や思いやりを育み、傷を癒してくれます。 赦しには時間がかかりますが、赦す努力を積極的に重ねることで、その過程

    • 今、この瞬間の自分と向き合う(#未来のためにできること)

      「そんなのダメだよ」 夫に言われた瞬間、胸がギュッと苦しくなる。「攻撃された」と感じるから、言い返したい言葉が喉元までこみ上げる。深く吸った息を、固く縮こまった胸へと送りこむ。息を吐きながら、緊張が少しだけ、緩んでいくのを感じる。苛立った自分をもう一人の自分が観察しているうち「やり返したい」という尖った衝動が和らいでいく。そうしてじっと佇んでいると、空を流れる雲のように、不快感が身体を通り過ぎていく。 黙り込んでしまった私のそばで、夫は私のしていることーー今、この瞬間に経

      • 職場ストレスの1分対策:明日からトライ!

        仕事でミスした、同僚に陰口を言われた、上司に叱られた、今夜も残業になりそう......職場で起きるさまざまなことが原因で、落ち込んだり、イライラしたり、不安になったり、焦ったりするのは、よくあることでしょう。時にはそうした精神的ストレスが身体に影響して、胃炎、頭痛、疲労、不眠症などに悩まされるかもしれません。 私は現在アメリカでマインドフルネス講師兼ライフコーチとして活動していますが、以前には都内の旅行会社やテキサス州オースティン市が運営する文化センターで、正社員として勤務

        • 人参レディの贈り物

          昨日オーガニック・ニンジンの大袋を開けたら、こんな姿に目が止まった。 思わず微笑んでしまった。普通の1日に訪れた、小さな喜び。 きれいに焦げ目がついたパンケーキ、昔の友人からのメール、初めて見る野花、庭に降りる階段に止まった青い蜻蛉、三日月の投げキッスみたいな星。 そんな「喜びの贈り物」に感謝して、今日も過ごす。 明日受け取る贈り物は何だろう? 

          ハウイで焼けたガジュマルの再生 (あなたの再生にも役立てること)

          1年前、ハワイ史上最大の火災で焼けたマウイ島ラハイナ市のガジュマルが、再び生長して勢いよく緑の新芽を吹いています。 献身的な樹医やボランティアの努力なしでは、これほど早く回復しなかったでしょう。彼らは焼けてしまった枝を取り除いて、木のエネルギーが生き残った枝へ流れるのを助けました。次の作業は、横に広がった枝から伸びた支柱根の成長を促進するために、堆肥を詰めたチューブと灌漑システムを地中に埋めることです。 私たちが試練を乗り越えて新しい人生を始めようとする時、同じように自身

          ハウイで焼けたガジュマルの再生 (あなたの再生にも役立てること)

          苦痛から逃げずに、寄り添う(#自分で選んでよかったこと)

          私と息子を乗せたチャーター舟は、海岸から数キロ離れた沖合で止まった。「ここでどうぞ」と船長が視線を合わせずに言った。 抱えていた骨壷を開くと、白い遺灰が風に舞った。20年間連れ添った夫……一番の親友、理解者、共にガンと闘った戦友でもあった人の最期のカタチ。 海に撒いた遺灰が海中へ消えていくのを見届けながら、私は自分という人間も亡くなっていくのを実感していた。 翌日、私は中世ヨーロッパの絵画と、バラ園で知られる美術館を訪れていた。美しいものに囲まれて深く負った心の傷を癒し

          苦痛から逃げずに、寄り添う(#自分で選んでよかったこと)

          ペルセウス座流星の夜

          闇は夜明け前が一番暗い、というのは本当だ。 今夜はペルセウス座流星群のピークだと聞いて、すでに眠りに落ちている夫を起こさぬよう、忍び足で10時頃外へ出てみた。煌々と夜空に煌く半月のせいで、はっきり見える星は少なかった。 朝早起きしてもう一度トライしよう、とベッドに入ったものの、遠足前夜の小学生のように落ちつかず、3時頃目が覚めてしまった。また忍び足で外に出る。月はもう視界から消えていたけれど、その残光はいまだに空を照らしていて、流星を見るには最適とは思えなかった。 私の

          新しい人生の始まりへと導いた旅 (#忘れられない旅)

          アメリカ 2016年。20年間連れ添った夫の死は、自分自身の死でもあった。 それまで生きがいを感じていた仕事が急に色あせ、熱中していたお稽古ごとに興味を失った。居心地のよかった家のそこかしこに夫の面影が浮かび、住んでいるのがつらくなった。父親の最後を見届けるため帰省していた息子は、大学の寮へ戻った。 「新しい人生を始めなければ」とわかっていても、何をしたいのかわからなかった。深い霧の中に、ポツンと一人取り残されたようだった。 ここにいてはダメだ。 それだけは、はっきり

          新しい人生の始まりへと導いた旅 (#忘れられない旅)

          あなたの心の空は今、何色?

          マリは自己免疫疾患を克服して幸せになるために、ポジティブな言葉を唱えたり、なりたい自分をイメージしながらキャンドルを灯すなど、様々な自己実現法を試しました。 失望、苛立ち、ポジティブでなければという、自らが生み出したプレッシャーに疲れ果てて心の中を覗くと、そこには時に厚い雲、時に軽やかな雲を含み、灰色からパステルカラーへと刻々と変化する空が見えました。 「これも素敵じゃない?」とマリは思いました。 あなたの心の中の空は、今、どのように見えますか? 晴れている? 雲って

          手は届かなくても、心でつながれたら(はじめまして)

          3カ国15都市での暮らし、異業種キャリア……自分の心がYESと言うことを追い続けてきた人生には、様々な挫折や最初の夫の死という苦難もありました。人生の深い霧の中で立ちつくした時に助けてくれたのは、マインドフルネスを通して自分の内に宿る叡智とつながること、そして自然の力による癒しです。これまでの自分のプライベートな体験やマインドフルネス講師・認定ライフコーチとしての知識や経験から得た学び、日々の生活で心に響いたことなどを、noteの場を借りて皆さんとシェアしていきたいと思ってい

          手は届かなくても、心でつながれたら(はじめまして)